ジョン・コート : ウィキペディア(Wikipedia)
ジョン・ケントン・コート(、1960年11月26日 - )は、アメリカ合衆国出身の競馬の騎手である。おもな騎乗馬に2005年の最優秀芝牡馬ルロワデザニモー、2003年にジャパンカップダートに優勝したフリートストリートダンサーなどがいる。
経歴
コートは1960年にフロリダ州ゲインズビルで生まれた。家に馬が飼われている環境で育ったコートは、ウィリー・シューメーカーに影響を受けて騎手を志したという。若いころにフロリダ州オカラ近郊のサニーグローブファームでサラブレッドの騎乗をはじめ、その後1980年にコロラド州に存在したセンテニアルパーク競馬場で騎手としての騎乗を開始した。
おもに中部地区・西海岸地区で騎乗しており、初期は12年間ルイジアナ州を拠点としていたが、1995年頃よりケンタッキー州やインディアナ州に軸足を移している。2020年4月現在までに騎乗回数34,294回、4,181勝を挙げている。1987年にはアラバマ州にあったバーミンガム競馬場でリーディングジョッキーの座を獲得、またケンタッキー州のでは1987年から1991年までリーディングに、インディアナ州のフージャーパーク競馬場でも1995年から3年連続でタイトルを獲得している。2000年にはオークローンパーク競馬場で69勝を挙げてリーディングを手にしている。
2003年にはフリートストリートダンサーの鞍上として日本に渡り、ジャパンカップダートに出走してこれを制している。同馬の調教師であったダグ・オニールの勧めもあり、2004年からは拠点をカリフォルニア州に移している。この西海岸時代には競走のみならず、テレビドキュメンタリー『アニマルプラネット』の『Jockeys』というシリーズに他の騎手らと出演している。5年の活動後の2009年に中部地区に拠点を戻している。
2006年、コートはの書記に就任し、また全米サラブレッド競馬協会(NTRA)の運営する障害騎手基金の代表理事も兼任した。2007年にはを贈呈されている。
長いキャリアと成績を持つ一方で、コートはクラシック競走、特にケンタッキーダービーに出走する機会には恵まれてこなかった。初のケンタッキーダービー参戦となったのはデビューから32年目の2011年のことで、アーカンソーダービー勝ち馬のアーチアーチアーチ(Archarcharch)に騎乗して出走、15着に入っている。
2024年5月5日のオークローンパーク競馬場での騎乗を最後に現役を引退する予定であるCourt Set to Conclude 40-Plus-Year Careerbloodhorse.com、2024年5月1日配信・閲覧。
主な騎乗馬
- G1競走優勝馬(騎乗時)
- ルロワデザニモー - フランク・E・キルローマイルハンデキャップ(G1)、サイテーションハンデキャップ(G1)など。2005年エクリプス賞最優秀芝牡馬。
- アーチアーチアーチ - アーカンソーダービー(G1)、サウスウェストステークス(G3)。
- フリートストリートダンサー - ジャパンカップダート(GI)。
- 重賞競走優勝馬(騎乗時)
- ウィルテイクチャージ - レベルステークス(G2)など。2013年エクリプス賞最優秀3歳牡馬。
- ナイトライト - ターフウェイパークフォールチャンピオンシップステークス(G3)。
- パーフェクトドリフト - インディアナダービー(G3)。
外部リンク
- Jockey Profile | Jon Kenton Court - Equibase
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/05/02 14:20 UTC (変更履歴)
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