ジーニア・マートン : ウィキペディア(Wikipedia)

ジーニア・マートンジーニア・メルトン (Zienia Merton、1945年12月11日 - 2018年9月14日) はボルネオ出身のイギリスの女優である。

略歴

母親はビルマ(ミャンマー)人、父親はイギリス人とフランス人のハーフであった。シンガポール、ポルトガル、ボルネオ、イギリスで育った。

最も有名な役どころはSFテレビドラマシリーズ『スペース1999』の主任データオペレータ、サンドラ・ベネス(Sandra Benes)であろう。このドラマはジェリー・アンダーソンシルヴィア・アンダーソン(Sylvia Anderson)が製作し、マーティン・ランドーバーバラ・ベイン()、バリー・モースらが出演した。2シーズン分が製作され、1975年、1977年に放送された。

22年後、再びファンの手で短編 Message from Moonbase Alpha が作られ、唯一の登場人物サンドラ・ベネスとしてこれに出演した。脚本家はシリーズの作家 ジョニー・バーン(Johnny Byrne) である。このショートフィルムは他のエピソードと共に、完全版DVDに収められている。

Message from Moonbase Alpha は、いまやファンの間では「第49話」として捉えられており、ストーリー全体の円環構造を決定したものだと考えられている。このショートフィルムは1999年9月13日にロサンゼルスで公開。この日はドラマ世界でアルファの放浪が始まった日であり、考え抜かれた内容ともども、作品世界を閉じるにふさわしいものであった。

「スペース1999」の他にも、1964年の英国SFドラマ『ドクター・フー』の「マルコポーロ」に出てくる Ping-Cho 役が有名であるが、この作品は音声トラックとスチル写真以外は失われてしまった。

SF作品以外では1971年の英国TVシリーズ『ジェイソン キング』(Jason King 1971)、アクションものの英国TVシリーズ『テンプラーの華麗な冒険』(Return of the Saint 1979)があり、デニス・ポッター(Dennis Potter)のTVミニシリーズ『カサノヴァ』(Casanova)の中で Christina 役で主演している(トップレスを見せている)。共演はフランク・フィンレイ(Frank Finlay)。

『0の決死圏』(1969)ではグレゴリー・ペックと共演し、他にもイギリスのテレビシリーズ『イーストエンダーズ』、『カジュアリティーズ』、『ザ・ビル』に助演女優として登場している。

日本で公開された近作では、恐竜と人間が共存する世界を描くファンタジーTVミニシリーズ『ダイノトピア』(2002年、日本公開は2003年)に登場した(肉食恐竜に襲われる生徒たちを逃がす教師役)。

2005年にRobert Woodと共著で自伝、Anecdotes and Armadillosを出版した (ISBN 1411634845)。

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/28 17:52 UTC (変更履歴
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