田中潤司 : ウィキペディア(Wikipedia)
田中 潤司(たなか じゅんじ、1933年 - )は、日本のミステリ研究者、翻訳家。
略歴
東京生まれ。早稲田大学文学部卒。同じ早稲田大学出身の式貴士等と親交を持つ。
早くから海外ミステリに精通。早川書房に入社し、『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』の創刊に関わるが、退社して創刊編集長は都筑道夫に譲る。後に、江戸川乱歩主催の『宝石』の顧問もつとめた。
パズルやゲームについても研究し、1972年「アダルトゲーム研究会」を創設した『日本現代卓上遊戯史紀聞 [2] 草場純』(Kindle本)(なお、この場合の「アダルトゲーム」は、現在呼ばれるところの「性的表現があるゲーム」ではなく、「子供むけではなく大人向けのゲーム」という意味である)。 オセロは源平碁として従前から親しまれていたゲームであるとしてゲーム研究者として権利関係に疑問を呈している都筑道夫『黄色い部屋はいかに改装されたか?』フリースタイル、2012年。。
著書
- 『暗号の話』(徳間ブックス) 1967
- 『頭のトレーニング』(徳間書店) 1967
- 『パズル大学』(大泉書店) 1969
- 『パズル天才志願』(大泉書店) 1969
- 『推理パズル100題 たっぷり、あなたを苦しめる本』(大泉書店、プレイブックス) 1971
- 『ギャンブル・ゲーム』(ごま書房、ゴマブックス) 1974
- 『カジノプレイ入門』(大泉書店) 1975
- 『おもしろ推理パズル シャーロック・ホームズも明智小五郎も脱帽! 頭脳の限界に挑戦する選りすぐりの難解推理パズル傑作選』(日本文芸社) 1992.7
翻訳
翻訳の際の変名として黒田昌一、邦枝輝夫なども用いた。
- 『四つ辻にて 他』(アガサ・クリスティー、編訳、芸術社、推理選書) 1957
- 『グリーン家殺人事件』(ヴァン・ダイン、村上啓夫共訳、東都書房、 世界推理小説大系) 1963
- 『ペリー・メイスンの世界』(ガードナー、新人物往来社、ガードナー傑作選1) 1970
- 『一角獣殺人事件』(カーター・ディクスン、国書刊行会、世界探偵小説全集) 1995.11、のち『一角獣の殺人』(創元推理文庫) 2009
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