マーベルの新戦略 製作本数を減らし、作品のクオリティ向上を目指す

2024年5月9日 15:00


再起を告げる作品となるか
再起を告げる作品となるか

マーベル・スタジオは、長年にわたり映画界におけるヒットスタジオとして君臨してきた。だが2023年、同社は「アントマン&ワスプ クアントマニア」と「マーベルズ」の不振により、かつてない逆風に直面した。経営陣は新たな戦略を打ち出し、再起への道を模索している。

英エンパイアが独占で行ったインタビューに、マーベル・スタジオの共同社長を務めるルイス・デスポジートと社長のケビン・ファイギが登場した。

昨年の不振について尋ねられたデスポジートは、「確かに少しの打撃を受けたが、我々は必ず強く復活する」と語る。その上で、具体的な戦略として製作本数を減らし、限られたリソースを集中させる方向に舵を切ったことを明かしている。

「たくさんの作品を同時に手がけると、どうしても内容が薄まってしまうことがわかった。もうそれは繰り返さない。昨年の教訓は十分に学んだ。今後は、年間で映画を2、3本、ドラマを1、2本に絞り込んでいく。これまでのように映画を4本、ドラマを4本というペースではなくなるだろう」とデスポジートは語気を強めた。

一方、ファイギ社長は、マーベルが業界の王者ではなく、挑戦者の立場に立たされた現状を歓迎しているという意外な見解を示した。

「実は、弱者の立場でいたほうが、ずっと心地いいんだ。観客を驚かせたり、期待を上回るサプライズを起こしたりできる方が、自分としては好きなんだよ。だから、理想的とは言えなかった昨年の状況は、皮肉にも、そのための最適な環境を整えてくれたように思う」と、ファイギ社長は逆境をプラスに捉える姿勢を見せた。

新生マーベル・スタジオの第1弾となるのが、7月26日より全国公開される「デッドプール&ウルヴァリン」。同社の再起を告げる作品となりそうだ。

ディズニープラス
アベンジャーズ/エンドゲーム
をディズニープラスで今すぐ見る

PR

©2024 Disney and its related entities

Amazonで今すぐ購入

DVD・ブルーレイ

Powered by価格.com

関連ニュース

映画ニュースアクセスランキング

本日

  1. 妻夫木聡×大友啓史監督、戦後沖縄が舞台の超大作「宝島」を映画化! 広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太も参戦

    1

    妻夫木聡×大友啓史監督、戦後沖縄が舞台の超大作「宝島」を映画化! 広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太も参戦

    2024年5月22日 07:00
  2. 「ミッシング」口コミ拡散で平日動員が“異例”の週末超え “娘との思い出”をとらえた本編冒頭映像も公開

    2

    「ミッシング」口コミ拡散で平日動員が“異例”の週末超え “娘との思い出”をとらえた本編冒頭映像も公開

    2024年5月22日 17:00
  3. 実写ドラマ「ブラック・ジャック」ピノコ役は永尾柚乃 「アッチョンブリケ!」を完全再現

    3

    実写ドラマ「ブラック・ジャック」ピノコ役は永尾柚乃 「アッチョンブリケ!」を完全再現

    2024年5月22日 05:00
  4. 高橋文哉&田中圭、映画「あの人が消えた」で2度目の共演 監督は「ブラッシュアップライフ」の水野格

    4

    高橋文哉&田中圭、映画「あの人が消えた」で2度目の共演 監督は「ブラッシュアップライフ」の水野格

    2024年5月22日 06:00
  5. 「イシナガキクエを探しています(4)」5月24日に配信決定 諸事情により放送なし「結末を見届けて」

    5

    「イシナガキクエを探しています(4)」5月24日に配信決定 諸事情により放送なし「結末を見届けて」

    2024年5月22日 19:00

今週