山崎賢人、又吉直樹原作「劇場」映画化に主演!行定勲監督&松岡茉優とタッグ

2019年7月16日 05:00

[映画.com ニュース] 人気俳優の山崎賢人が、お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹の小説を映画化する「劇場」に主演していることが明らかになった。山崎はヒロインの松岡茉優とともに、初タッグとなる行定勲監督のもと、6月上旬から精力的に撮影に臨んでいる。

原作は、又吉が芥川賞受賞作「火花」よりも前に書き始めていた、作家としての原点ともいえる恋愛小説。劇作家を目指す主人公の永田と、それを必死に支えようとする健気な恋人・沙希の生涯忘れることのできない7年間の恋愛模様に迫っている。

主人公の永田を演じる山崎は、演劇に身も心も捧げながら実生活では社会や周囲の人々と協調できない不器用な姿を体現すべく、人生で初めてヒゲを生やすなど、これまでに見せた事のない表情をのぞかせている。自らの役どころについて、「人としてダメな部分ばかりですが、表現者としてとても共感できる弱さを見せる永田をすごく魅力だと感じた」という。それだけに、「自分にとってとても挑戦的な作品でしたが、以前からご一緒したかった行定監督のもと、今しか出せない自分のものを全部出せているのではないかと感じています」と説明している。

一方の松岡は、葛藤や迷いを抱えながらも純粋に永田を愛そうとする沙希を、儚くも愛しく演じている。山崎との共闘に関して、「実は昔共演しているのですが、直接一緒にお芝居するのは初めてです。永田と沙希について、撮影中何度も2人で話し合いました。2人とも脚本に心底惚れており、意見が違ったことはありませんでした」と告白する。その蓬莱竜太が手がけた脚本は「とても繊細な本で、私たちの演じ方が変わってしまうと、話の到着すら変わってしまいそうで。行定勲監督が若い私たちを導いてくれました」。だからこそ「全国の恋する、愛する、はたまた情で離れられなかったり、何かのきっかけを失っているパートナーたちが救われる映画になると思います」と並々ならぬ思いを明かした。

メガホンをとる行定監督は、原作を「あまりにも身に覚えがある場面ばかりで胸をかきむしるような思いで読んだ」そうで、「又吉さんが書いた主人公がまとう空気をどうしても撮りたくなった」という。それだけに「ザラザラとした、夜が明ける頃に感じる切なくて寂しい空気を。下北沢、渋谷、井の頭公園、そこかしこで錆びつきそうな青春が吹き溜まっている。山崎賢人松岡茉優という希代の若く鋭い感性とともに、自戒を込めてどうしようもない男と女の在り方を映画として映し出せたらと思います」と語っている。

原作の又吉は「『劇場』という小説は、恋愛というものの構造がほとんど理解できていない人間が書いた恋愛小説です。恋愛小説と呼べるものになっているかすらもわかりません。ただ、若くて未熟なふたりがともに過ごしたどうしようもない時間を必死で書いているうちに、作家のわずかな能力を超えて濃密な風景が幸運にも立ち上がったと感じています」とコメントを寄せている。さらに「ちょっと表現まわりくどいですか? 『こいつなに一丁前に作家ぶっとんねん』と思いました? でも、本心なんです。それくらい自分にとって、大事な作品です。信頼している行定勲監督、そして山崎賢人さん、松岡茉優さんをはじめ、魅力的な俳優陣によって映像になることを嬉しく思っています」とジョークを交えながら、映画化に際し製作サイドへエールをおくった。

劇場」は、2020年に全国で公開。

(映画.com速報)

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