椿鬼奴、瀬戸内寂聴からの助言に感銘
2013年3月30日 07:00
[映画.com ニュース] 椿鬼奴が主演としてインタビュアーを務めるドキュメンタリー映画「ビッチ」が3月29日、第5回沖縄国際映画祭コンペティションLaugh部門で公式上映され、鬼奴と「ロバート」の秋山竜次、祖父江里奈監督が、メイン会場となる宜野湾の沖縄コンベンションセンターで舞台挨拶に立った。
初メガホンとなる祖父江監督が鬼奴とタッグを組み、女性たちの抱える性の悩み、赤裸々な性の実態をレポートする。本編に登場する女性たちは、全員が現代を生きる女性。それぞれが自らの体験や性に対する思いを語ることで、これまで誰も入れなかった領域へと挑戦する、女性による女性のためのドキュメンタリー作品だ。
鬼奴は、「一番ビックリしたのは(女性向けの)性感マッサージ。『部屋にカメラを置いてもいい』という感覚にも驚いた」と話す。さらに、「マッサージ後の部屋でインタビューをしたのだけれど、明らかに湿度が違った。男性の風俗と違うのは、シャンパンで乾杯したりして恋人同士に見えるし、同じ人しか指名しないらしい」と説明した。
また、今作には瀬戸内寂聴も出演している。クランクイン当初は予定になかったそうだが、祖父江監督の粘り強い出演交渉が奏功。鬼奴は「うれしかったし、すごく優しくて『彼氏ができたら連れていらっしゃい』とおっしゃってくださった。女性としての魅力もあるし、『愛に溺れてみるのもいいものよ』という言葉にも納得できた」と感銘を受けた様子だった。祖父江監督は「最近、会社で『ビッチ』と呼ばれています(笑)。性の悩みを抱える女性に、『自分だけじゃないんだ』と思ってもらえたら」と訴えた。
第5回沖縄国際映画祭は、30日まで開催。