ある閉ざされた雪の山荘でのレビュー・感想・評価
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最後に何度も来る衝撃
原作はあえて読まずに役名と役柄だけ把握した状態で観たのですが、割としっかりと説明があるため、最後までこんがらがることなく観れました。
ここで物語は終わりかと思っていたところからさらに何度もどんでん返しがあることに驚き、そして観ていてとても楽しかったです。
個人的に観ている側もスッキリできる終わり方だったのでそこが良かったです。
友達、恋人、1人で見ても盛り上がる映画
「死ぬ気で芝居しろ」「それでも生きてくれ」
2024年映画館鑑賞8作品目
2月17日(土)イオンシネマ新利府
1800円→dポイント−300円
原作未読
原作は『ガリレオ』シリーズ『新参者』シリーズ『マスカレードホテル』シリーズ『白夜行』『天空の蜂』『ラプラスの魔女』『人魚の眠る家』『パラレルワールド・ラブストーリー』の東野圭吾
監督と脚本は『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』『風俗行ったら人生変わったwww』『ステップ』『野球部に花束を』『宇宙人のあいつ』の飯塚健
脚本は他に『LUPIN THE IIIRD』3本の企画を担当した加藤良太
舞台芝居のオーディションに合格した若い俳優7名は稽古のため海に程近い貸別荘に集まった
久我を除く6名が所属する劇団の演出家東郷の指示によって閉ざされた雪の山荘で殺人事件が起きる設定で稽古をすることになった
設定を守る為に携帯電話使用禁止外出禁止
そんななか笠原元村雨宮が次々と殺された形で退場していった
日付は今年の3月初旬の期間
原作の舞台は乗鞍山山荘だが映画のロケ地は館山市の貸別荘
原作の設定通りに拘りすぎる堅物には残念なことかもしれませんが自分は賢明だと判断します
これは芝居か
実際に殺人が起きているのか
そこがミソ
実際のところいずれにしても芝居なんだけど
三重構造らしいが逆に展開が読みやすくなった
ツッコミどころは多い
例えばアイマスクで移動する必要性はない
その他にも3人のうち雨宮だけが派手に飛ばされすぎ
その他にもある
だがそれは全て些細なことだ
大事なのはそこじゃない
実際に世の中だって辻褄が合わないおかしいなことはいっぱいある
3人は悪くない
謝罪したとはいえ謝罪した方が必ずしも悪いとは限らない
歩きスマホしていた麻倉と前方不注意の運転手が悪い
そう簡単に仲直りできるかというがこれ作り話だしそもそも怨みつらみに拘るより下半身不随の彼女からすれば役者稼業復帰は幸せなことだろう
不満をぶちまけるのは一瞬の快楽であり長い目でみれば怒ってばかりの人生は大損であり不幸せなまま一生を終えてしまう
賛否両論だが酷評している人たちはみんな頭が良すぎるんだろう
高評価してる人は適度に頭がいいか自分のようにバカなのかもしれない
バカで良かった
バカの方が幸せだ
目が肥えてくると細かいところばかり気になってダメですね
それを指摘することに喜びを感じるんでしょう
自分はあまり好みませんがそれもありです
ただ頭が良すぎると碌なことがない
辛口映画コラムを読んでも好みや価値観が違うんだからなんの得にもなりません
直属の上司ならお断りです
優秀すぎる人はうざい
出張ばかりで現場にはあまり来ないで欲しいですね
若い時の「いちいちうるせーよ」とおじさんになってからの「いちいちうるせーよ」は重みが違います
映画なんて娯楽なんだから楽しんだもの勝ちです
僕はこういうタイプの映画が好きだ
限られた空間で話が進む作品
『十二人の怒れる男』『12人の優しい日本人』『十二人の死にたい子どもたち』『キサラギ』『CUBE』などなど
それらとは違うが大部分の生放送本番シーンに限れば『カメラを止めるな』もグループ内に入るかも
最後の舞台オチも嫌いじゃない
プロフィール写真のポージングは嫌いだ
映画のタイトルは忘れたが写真撮影で賀来賢人がカッコつけてあんな風に次々とポージングするシーンを思い出した
『オタクに恋は難しい』だったような気がするが自信はない
取り立てて好きな俳優が出ているわけでない
自分なら楽しめそうな映画だと強く感じたから映画館で観た
強いてあげるなら岡山天音か
人相からいって彼が犯人っぽいが犯人ではなかった
能年玲奈のようなトンチンカンなキャラが乱入したら「犯人はお前だ!ブサイクだから!」と言いそうなものだがそんなシーンはない
あの髪型でキモさがますます際立った
自分的にはなりたくない顔ワースト10にランクインするが1人くらいキモいキャラがいた方が良い
配役
劇団「水滸」以外で唯一のオーディション合格者の久我和幸に重岡大毅
役を巡って温子と対立する劇団「水滸」の劇団員の中西貴子に中条あやみ
元村に想いを寄せる劇団「水滸」の劇団員の田所義雄に岡山天音
劇団「水滸」の劇団員で社長令嬢の元村由梨江に西野七瀬
劇団「水滸」の劇団員で演出家東郷への枕営業の噂がある笠原温子に堀田真由
劇団「水滸」の劇団員でリーダー格の雨宮恭介に戸塚純貴
交通事故で下半身付随になってしまった劇団「水滸」の劇団員の麻倉雅美に森川葵
劇団「水滸」の劇団員で喫煙者の本多雄一に間宮祥太朗
劇団「水滸」演出家の東郷陣平の声に大塚明夫
2月22日(木)追記
森川葵だけ終始脂っこい芝居をしていた
明らかに熱量が違う
麻倉が1番の実力者だということを表現するために周りが抑えた芝居をしたとすれば大したもの
バスのアイマスクは女子劇団員3人が男子劇団員3人を仲間として信頼してることが窺い知れる
出発時冗談混じりに念の為クギを刺したかもしれないけど
貸別荘を上から見た見取り図に今誰がどこにいるかわかる演出は好き
間宮が主演した『変な家』を意識したものと感じるのは邪推か
貸別荘に7人が入った時の玄関の靴を脱いだ光景が印象的
女子3人は靴をきちんと揃え向きを変え男子4人は揃いも揃ってだらしなく靴を脱ぐ
4人いたら誰か1人くらいきちんとしててもいいじゃない
っていうかこのシーンは必要あるの?
飯塚監督の意図を知りたい
とにかく2回目が面白い
ミステリー作品が好きで、小説や映画を日々物色しています。
東野圭吾作品ということで、楽しみに映画館へ。
映画はとても分かりやすく、丁寧ななぞ解きに時間が割かれていて、
誰一人取り残さない、SDGs。。
ミステリーをあまり見てきていない方でも、映画の内容を一発で理解できてわかりやすいのではないでしょうか。一方で、ここどういうこと?というところも1回目ではあったり。。
その後、友人の付き合いで2回目を見ることになったのですが、この2回目が一番面白かった!この人のこの言葉や目線にはそういう意味が込められていたのかと発見が多く、作品の奥行を感じました。1回目のここはなぜ?というところも推理しながら見ることで、面白さが増します。
個人的には間取りを丁寧に書いてくれている、パンフレットの購入までお勧めします。
新しい映画の撮り方も見れるような面白い作品だと思います。
強いて言うなら、もっと個人のパーソナリティを引き出すと、もっと共感やキャラクターに愛着がわいたかも。ミステリーで体感時間は早いので、参加者感でギスギスした感じなど見たかった。
主演の重岡くんは、「普通」を演じることができる、という点がとても素晴らしいと思いました。どんな少しの場面でも印象を残す天音くん、自分の役割をわかって演じている間宮くん、流石でした。
多分この映画の最終的な解釈、3つくらいあると思います。あなたのお好きな解釈にたどり着けますように。
脚本と演技が秀逸
タイトルなし(ネタバレ)
原作にある「ここに恋愛感情がある」のような関係性はストーカー的な1か所しか残さなかったので、殺意までの説得力は少し減った気がする。あと共犯者の顔出しがあっさりとしていてなぜ登場できたのか説明があっても良いと思ったけれど。良いところが多い。令和の現代だからどこにでもカメラがあり、普通に盗聴器が買える。全部がメモや手紙だと違うかたちで犯人にたどり着いてしまう気もするから。俳優のレベルが主演級で揃っていて、あたりをつけることもできない。カメラと演出が巧妙でにおわせと惑わせがゴロゴロしている。ラストが特に秀逸で、水滸と比べてあか抜けない主演はこのために呼ばれたんだろうなと思った。エンドロールまで聴いているとひときわ感情を揺さぶる歌声が聞こえるのだがそれがその主演重岡さんだという。とんだ役者だった。
「わからない」≠「おもしろくない」
青春
脚本と演出が凄い! そして役者陣に拍手
東野圭吾さんの作品ということで興味を持たれる方が多いでしょうが、原作は今の風潮では許されないような美醜ネタや、東野さん舞台演劇に詳しくないですよね?(←今は詳しいかもしれませんが執筆された当時は)と思う部分が多々あり、主役の久我もけっこう嫌なヤツでした(笑)
さて、映画の方ですが、原作と違いすぎます。
まず主役の久我がけっこういいヤツです(笑)
東野さんファンはミステリーやサスペンスを求めて観に行かれるのかもしれませんが、私はこの作品は群像劇だなと感じました。白夜行、手紙、秘密、などの東野さん作品が好きな方や、舞台演劇が好きな方に とても刺さる作品だと思います。そして原作を読んだり 2回3回と見るほどに、役者陣がどれだけ演技の中で演技をしているのか、この演出は何なのか、考察や感想を語り合いたくなってしまう映画です。
若手俳優の実力が発揮された作品
主題歌の歌詞の通り…
気になるところはいくつかあったけど主演の重岡さんの演技がめちゃくちゃ好きだったな…特に貴子を部屋に入れて2人で話したあとの、目の奥の感情が上手く読み取れなかったけど、逆にそこで久我に対しての興味をひかれたな……。
でも結局あれは最初から最後まで久我が作り上げた演目なような気もするし、ただ部外者の役を演じていたのか…?主題歌の歌詞の「どこからどこまでフィクション?」とあるように、各々の解釈に委ねられてる結末もそれはそれで面白い。また観に行きます。
犯人を暴くミステリーではないが…
最初は芝居かと思って観ていると、途中から本当の殺人事件に?…えっ、ヒントが少なすぎて、それはないでしょと思っていると、ここから劇団員達のこれまでのストーリーが語られる。
犯人捜しのミステリーと思えばがっかりするかもだけれど、これは劇団員達の物語だったのか…と納得していたが、ラストでまたもやひっくり返される。
実は、これまでのもお芝居だったということ?
あの事故は現実だったのか、あれも芝居の中のお話なのか…
すっかり監督の思惑通りに踊らされましたが、観たあと、とても晴れ晴れとした気持ちになりました。
原作を読んで、もう一度見直してみたい作品です。
歩きスマホを完全否定はしないけど、左右はよく見ましょう。
今年22本目(合計1,114本目/今月(2024年1月度)22本目)。
歩きスマホ、マナー違反だとされるし、場所(地下鉄の駅など落下事故が起きうるもの)では明確に禁止に近い「非常によくない行為」とはされるけど、テレワークの浸透に伴って(常識的な範囲で)いつ会社から電話がかかるかわからないし、それは仕方がないと思うけど、取るときにはやはり左右を見極めて、ですね。
何かどうでもよいことのように見えますが、上記ヒントかな…。
いわゆる「ミステリーもの」(ホラーものとは違う。一定の設定が与えられた中で事件の真犯人を特定するタイプ)は、アニメでは毎年名探偵コナンなりの枠がありますが、年に400本くらい見に行く私でも2023年の秋冬はそんなになかった気がして、本作は楽しみにして見に行きました。
確かに「やや説得力が足りない」「トリックとして成り立つのか」、あるいはメタ的にいえば「可能性の「ない」人物を消すと事実上答えが出しうる」等の他の方の意見はもっともでそこが厳しいかな…といったところです。ただ、この手の映画は実際にリアル日本で犯罪に用いられることがあるので「あまりに」本格的にすることもまた(憲法の認める表現の自由はもちろん尊重した上で)はばかられる事項で、それはそれで「リアル日本における犯罪の抑止」という観点からは仕方がないんじゃないか…と思います。
ただ、一方でやはり「裏の裏のトリック」あたりからは本当にヒント描写がなかったはずでややフェアではないかな…といったところはあります。この辺、どこまでというのは難しいですよね(海外ものだともう少し増えるが、海外文化を日本文化でどこまで常識とみなせるか等の論点が出てまた荒れる)。
なお、エレクトーンなりピアノなり「鍵盤楽器」の経験がある方は(私もそう)、ほんの少しだけ有利です(詳細省略。ネタバレになるため)。
確かに難はあるものの「ミステリーもの好きなら大きくハズレではない」「アクアマン一強と思える今週の枠では対抗以上には入りうる」ということで大きくは引けないところです。
おそらく原作小説をそのまま映画化したものでしょうから原作小説を知っているとネタバレも何もあったものではなく、またああだのこうだの書き始めると結局ネタバレと同じになってしまうので、さっそく採点いきましょう。
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(減点0.3/民法93条、94条1項2項に対する配慮が足りない) ※ ネタバレ防止のため条文番号でみ記載
および、ミステリー(謎解き)ものなので不法行為とのクロス論点ですが、93条、94条がちらっと絡みます(まぁ、そんなガチガチにどの映画でも六法を頭に叩き込んでみる人も「ひねくれている」とは思いますが…)。
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捉え方は人それぞれ
低評価が多いように感じたためどうかなと不安でしたが、結論、面白かったです。
事件発生→考察→解説の流れがゆっくりなので、登場人物の姿をじっくりと追うことができて良かったです。最近流行り(?)の考察もののドラマ類があまり自分の肌には合わなかったため、こちらはそういった考察の煽りも少なく、見やすかったです。逆にガッツリ考察したい!という方は少々物足りなさを感じるのではないかと思います。
終わり方も個人的には良かったです。どこからどこまでが演技であり、芝居なのかという部分の解釈は人それぞれだと思うので、それによっては腑に落ちないという方もいるかもしれません。私は自分の好きなように解釈しすぎているのかもしれません笑
岡山天音さんは今回のような癖のある役にバシっとはめてきますねー。さすがでした。欲を言えば、森川葵さんの出番が少なめだったので、もう少し観たかったなーと。
自分なりの考察(推理好きの方の意見も沢山みたい)
原作、パンフレット未読での考察。
あくまでも、ノンフィクションは麻倉雅美がオーディションをしている所を久我が客席から見ている所だけ。他は全部舞台。
オーディションの麻倉雅美のすごさに感化した久我は、麻倉雅美が主演となる脚本を作り上げた。それがある閉ざされた雪の山荘で。
だから、初っ端からの突っ込みたくなる場面は、舞台ならではなのかなと。リアルとしたい映画ならバスに他の客はいないの?目隠しで乗り込むのとかあり?とか突っ込みたくなるから。あくまでも舞台演出。
そして、私は実は田所と貴子も本田からタネ明かしをされていて、この2人には知らない程で演じろと言っていたのではないかと(死体はないのに井戸での2人の大袈裟な演技、スムーズな部屋決め、最後に雨宮をぬいて3人で過ごしたのもこれなら納得できる)
つまりは、雅美を騙すための演技を残り全員でやっていた。もちろん、作った久我も。
これだと結構すんなりするかなと。
所々での間取りの映像、山荘の外観などの場面は、舞台でのセット切り替えを意味してるんだと考えた。BGMもついてまさにそれっぽい。
靴がキレイにされ、いなくなると同時にくつもなくなるのは、あくまでもアガサ・クリスティのそして誰もいなくなったにもかぶせ、見てる観客に今の現状をみせる久我なりの演出だったのではと。(だって、内容的にあまり関係なかったし)
本田と久我のハートができてた場面、山荘の外での雪山遭難場面、最後の嘘という字は…ということろは、観客に笑いを入れたい。ここも久我の演出だったのかなと。
結局、雅美の足は?の所は実際は怪我をしてない、と結論づけた。カーテンコール1度目はよくその役のまま挨拶にでる事も多いから。何より、公開初日3日間に配られたネタバレカード。あれ、麻倉雅美が他のメンバーと同様に椅子に座ってるのよ。しかも、肘掛なしの普通の椅子に、手は前に組んで、姿勢も良くて。下半身不随ならあんな座り方できないなず。
本田が久我にありがとうと言ったのは、いまいちピンとしてない。久我作の舞台が完成した事に対してのありがとうなのかなと。ただ、これじゃ軽いかな?ここが、スッキリしない点。
本当に何度もみたくなり、その都度、考察が更新されるスルメ映画。さすが東野圭吾作品と満点。こういうの大好き。
役者が役者を演じる、とよくプロモーションで言ってたけど、重岡大毅が久我を演じるということでなく、久我という役者が、さらに舞台で久我という演技をしたということかな。
あ~、推理好きの人の考察読み倒したい。
これを簡単につまらないで終わらせるにはもったいない
原作読まずに観ましたが、まず「サスペンス要素の入った青春群青劇」として楽しみました。
ただ終わってからの違和感やモヤモヤ感が残ります。でもこれは残って当たり前だと思うのです。3重構造と言っていますが、私達にとっては4重?5重?構造ともとれる内容だからです。何故あんな演技だったのか?あの人は結局何だったのか?私は3回観ましたが色々な考察が楽しめていますし、友人の考察を聞いてかなり深い作品だと思いました。受け取り手によって変わる作品だとも思います。
俳優陣の無駄遣いと仰ってる方がいましたが、私は思いませんでした。あの構造を演じるにはかなりの演技力が必要だと思いますし、しっかり理解すれば納得の演技だったと思います。
考察してより楽しめる作品です。
全400件中、41~60件目を表示