僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクストのレビュー・感想・評価
全72件中、1~20件目を表示
薄っぺらいストーリー
ストーリーのテンポ感が悪く、A組全員を見せたいのか場面転換が多く、さらにたいして魅力的でもないヴィランに苦戦しているA組を見せられるのはつまらなかった。そもそも、ゴリー二・ファミリーやアンナ、ジュリオたちが、この作品に元から存在していたのではなく、映画ができて、初めて生まれたような存在のように感じた。厳密にいうと、ゴリー二・ファミリーやアンナ、ジュリオたちの過去が薄っぺらく、彼らの過去が存在しなかったように感じた。
また、ダークマイトに対してキャラクター達がなぜ怒っているかわからなかった。オールマイトがダークマイトのような小物に、声を荒げて怒っているのも違和感があるし、かっちゃんの「お前の強さはあこがれねえー」とちゃんとした理由づけになってないやんと思った。
また、ジュリオのキャラの一貫性がないように感じた。初めは、おかしな丁寧な話し方をしていたのに、回想中のアンナの接し方は普通に敬語で接していた。さらにダークマイトを倒し、平和が訪れたときに、急にDV夫のようなきつい言い方をしていた。いやお前、アンナさんがジュリオと一緒にいたいことくらい考えたらわかるやろと思った。こういうキャラなんですと言われたら、何も言い返せないが、メインキャラであるジュリオが共感しにい対象であるのは作品としてどうなんだろうかと思う。
全体的にキャラの魅力を感じられず、デク、ショート、かっちゃん以外のA組はモブキャラのように感じた。「平和の象徴はオールマイト」というテーマ性を伝えたいのなら、ダークマイトは、オールマイトについて深く考えた結果歪んだ正義を振りかざしたステインのようにするべきだったように感じる。
次代のヒーロー
ジュリオのギザ歯良かったけど、敵ヴィランがしょーもない。
ダークマイトもなんかダサいし、敵キャラもっと濃くてもいい気がした。
お嬢様含めてなんで日本にいるのかもわからないし、キラキラ船も謎。瞬間移動だけで尺取りすぎじゃね。
能力強いのにキャラが雑魚くて、もったいない
ダークマイトがオールマイトに憧れてたのも謎。
轟デク爆豪の3ショットかっこよかった
酷評多いけど、自分の目で見て確かめた方が良い
作画は最高。オリキャラも良き。ダークマイトはでてきた時期が悪かったがまぁ良かった。最終的にはデクにボコボコ(てんこ盛りSMASH)されて見ているこっちは気持ちが良かった。ダークマイトが嫌いな人は終盤でスカッとするので見てみても良いかも。
作画は素晴らしいが...敵が...
遅くなりながらも鑑賞、まず戦闘シーンはとてもよくすごい迫力でした、ただストーリーは多分突っ込んだら負けなんだと思います。
ヨーロッパ最大の犯罪組織のボスにしてはあまりにもアホすぎるダークマイト、2万人に8人しかいなかったアンナの適合者である幹部達、その中でも個性を使えなくさせる空間を生み出せる相澤先生の上位互換のような強すぎる個性を持ってる幹部をあっさり処刑したのは、???となりました。あいつを最後まで生かしてれば多分デク達は絶対に勝てませんでしたよね?他にも問答無用で相手を幻覚に引きずりこむやつや瞬間移動など普通に戦ったら絶対勝てないようなやつばっかりなのに敵が笑えるほどアホすぎて緊張感が全くなかったです。原作だと一癖二癖のある個性をうまく使い、翻弄してくる敵が多かったためにすごい気になりました。というか敵組織って構成員2万人いるって話でしたが劇中登場した下っ端ってせいぜい5.6人ぐらいでしたよね?ほとんど本拠地に置いてきてしまったのでしょうか?初期の子供大人時代の死柄木の方がまだ有能でしたよ?
あとアンナとジェリオのファンには申し訳ないが
この2人を登場させるならもっとa組の面々やプロヒーローを活躍させて欲しかったです。相変わらず活躍したのはデク、爆轟、轟だけせめてダークマイト暴走後の最終決戦だけでも常闇とか葉隠とかプロヒーローとかも加わって全員で倒すってでもよかったのではないか?
色々愚痴りましたが結局何も考えずに見るのが正解なんだと思います。ただヒロアカに限らずこういう作品は敵の魅力も大事なんだと思うんですよ。特にヒロアカ原作に出てくる敵達はみんな魅力の塊のような奴らなので、その落差にがっかりしました。王道である偽物のダークヒーローをこのような小物にしてしまったのが残念です。
夏休みに公開するヒロアカ映画的にはこれでいいかと。
本作の方がめちゃくちゃドラマチックに最終回を迎え、テレビ版のアニメもめちゃくちゃ熱いところをやってる最中で、映画だけで見ても楽しめる、そして原作のストーリーを荒らさないように作るのにはこのくらいの展開で仕方ないのではないかと。
オリキャラが執事で片目とかもう鉄板のイケメン設定でこの人の恋物語がなかったら、爆発シーンだらけでちょっと物足りなかった気がするけどまあ峯田がセリフあったから良しとします(謎の峯田推しw
低評価レビューに感情を左右されないで 気になるなら絶対に観て
大丈夫、面白いから。
観に行かなくて後悔しないで。
さすがに過小評価されすぎだと思う。
気になっているなら絶対に観に行ってほしい。
ファンでない方もぜひ観てほしい。
観ていない方にもこれだけは言いたくてネタバレあり表記にしていません。
【本題(以降ネタバレあり)】
終始楽しめました!
ファンの方は絶対!そうでない方も観て!
【ストーリー】
ヒロアカが好きな方は楽しめると思います。初見にも子供にも分かりやすく、熱くなれるストーリーです。もちろん予想の斜め上をいく展開もあるので楽しみにしていてください。最終決戦前なので派手にドンパチできないかと思いきや、かなり派手に戦っていたので面白かった…!
【冒頭シーン】
デクたちの活躍〜OPは本当に最高でした。正直これだけでもお金払って観に行く価値があります。7th"浮遊"+エアフォースで移動するシーンはまさに圧巻でした。戦闘後にジュリオが現れてからOPに入るシーンは鳥肌が止まらなかったです。OPは本当に気合いが入っていました。個人的に好きなOP"ひたむき"のようなアメコミを意識されている映像だったので、大満足しました。特にサビ前のデクが走るシーンがカッコよかったです。OP"ホムンクルス"は4DXの方がより楽しめると思うので、そちらでのご視聴もおススメです。
※YouTubeの方で公開されているのでぜひ見てほしいです
【クライマックス】
勝利確定演出劇伴「You Say Run」のオマージュ曲が流れてクライマックスか!?と思いきや、その後に真のクライマックスが…!毎回恒例中村さんの作画は本当にカッコよかった…"2人の英雄"と"ワールド・ヒーローズ・ミッション"の中村さんの作画は少しシュールですが(笑)、今回は特にシュールさを感じず迫力が凄かったです。ヒロアカの集大成である映画"ヒーローズ・ライジング"のクライマックスの作画もを上回っていると思います。クライマックスは劇伴と作画を含めて全てが最高でした。
【作画】
もちろんクライマックス以外の作画も良く、全体的にクオリティが高かったです。クライマックスの前の「You Say Run」のオマージュ曲が流れているシーンは見応えがありました。さすがはアクションのボンズさん、期待を大きく超えてきました。錬金で作られた兵隊とヤオモモが創造した機械で戦うシーンもかなり気合いが入っていたと思います。
【オリジン組】
オリジン組(デク、爆豪、轟)のキャラが好きな方は確実に楽しめます。主要キャラということもあり、他のキャラよりも派手に活躍します。この3人が好きなら、クライマックスのシーンは必ず好きになると思います。自分はこの3人はかなり好きなキャラなので、鳥肌が止まりませんでした…
【歴代継承者個性】
黒鞭以外のOFA継承者個性は初の映画参戦なので、新鮮でした。特に3rd"発勁"は映画映えするので楽しみにしていてほしいです。ヒロアカ映画は毎回大ヒットするほどの人気なので、これから映画5作目が発表される可能性もありますが、デク(もしかしたら爆豪も)が最大火力を出せる映画は、もうおそらく来ないと思われます。なので映画館でデクの最大火力の活躍を見納めするのも良いかもしれません。
【アンナとジュリオ】
アンナとジュリオは本当に良いキャラをしているので前作でロディを好きになった方はハマると思います。特にジュリオはこの映画の中でも特に深掘りされているキャラなので魅力的に感じました。アンナの演技について少し不満を感じている方もいるようですが、芸能界の中では上手い方では?と思います。
【ダークマイト】
ダークマイトが面白すぎてずっと笑いそうになっていました…wマスキュラーのような類の、共感してしまうような過去がなくthe 敵という感じのキャラクターなので気持ちよく倒されてくれます。小説の方でしか明かされていない過去もあるので、映画を観たついでに小説のご購入もおススメ。
【ゴリーニ・ファミリー】
ゴリーニ・ファミリーの中でもデボラはかなり魅力的でした(ビジュアルも含め)。デボラの個性にかかったキャラの夢の中には、ファンにしか分からないような小ネタがたくさんありますので、探してみてください。ダークマイト以外のゴリーニ・ファミリーのメンバーも気持ちよく倒されてくれます。ただパウロは流石に可愛そうすぎた…
【気になった点】
・爆豪のキャラクター
→アニオリと原作はよく少し違うキャラになりがち。「今までごめん」より後の時系列なのに以前のようなツンツンキャラに戻っている感じがしました。それにせっかくの"出久"呼びがないのは疑問に思いました。ただ堀越先生描き下ろし漫画では以前のようなツンツンキャラだった…
・戦闘
→ヒーローみんなの出番を見せたいからなのか、第1弾のキービジュアルにいた飯田やお茶子の活躍が少なかったのは少し残念でした。基本的にオリジン組とジュリオとアンナがメインなので、メインキービジュアルのキャラをもう少し絞っても良かったと思います。(A組でメインビジュアルにいないキャラが数人しかいなくて可哀想でしたし…)
・ストーリー
→分かりやすいですが、ワールドヒーローズミッションのような奥深さ、裏メッセージ性がほしかったです。
・デボラの夢の中
→デクやお茶子などの原作で語られているキャラの願いがここで実現すると良かったなと思いました。(例 デク…母親からヒーローの夢を肯定される。 お茶子…両親が笑顔。お金に困らず、楽しそうに暮らしている。)
・ジュリオとアンナ
→この2人は魅力的ではありますが、ロディのような共感性がほしかったです。デクのような魅力的ではあるけど、共感しにくくて人間臭さが少ないキャラです。これは個人的な感想ではありますが。
・ダークマイト
→小説でしか明かされていない過去を知っているかどうかでかなり印象が変わるので、映像化すべきだったと思います。小説の方がダークマイトに感情移入しやすいです。
・オリジナリティ
→旧Twitterなどで話題になっていた通り、あまり「ヒロアカらしさ」というものは感じませんでした。そこが新鮮であり、良いところでも悪いところでもありますが。
【オマケ】
ただ個人的に好きな映画なので、7回(2D…5回、4DX2D…2回)ほど視聴させていただきました。これからも観に行く予定です。ヒロアカをあまり知らない友人も「面白かった」と感想を話してくれました。ファンの方も、そうでない方も、ぜひこの夏はヒロアカ"ユアネクスト"を映画館で楽しんでみませんか?
キャラが活かしきれていない
冒頭のデクのカッコ良さからのOPは最高にワクワクしたし、全体を通して戦闘シーンは流石のクオリティ。
ミリオの登場も頼もしく要所要所に魅力的なシーンはあるものの、脚本はあまりにもツッコミどころが多すぎる、、
その中でも特にヴィランのキャラ付けが弱すぎる。
話の流れも無理矢理感が強く、観ればみるほどただのぽっと出のうっすいヴィランという印象だった。
突然現れ、直ぐに覆面を外し(ならなんで顔隠してた?)、オールマイトに似ていることによるドラマも無く、深い思想も無くただただ力ずくで迷惑を掛けまくる小者集団でした。
せっかくオールマイトに顔を似せてるなら、表向き社会の為になる行動をとり大衆の支持を集めつつ裏では凶悪な思想を実現する為暗躍(ダークマイト本人はそれが社会の為に必要で犠牲も厭わない的なスタンスで)してる方が良かったと思う。
ストーリー的にもあれだけ社会が疲弊しきった状況でオールマイトの見た目でヴィランを薙ぎ払ってくれる人物が現れれば「オールマイトの再来」として歓迎され、大衆がダークマイトを信用しきって策にハマっていく流れになっても違和感が無い。
デク達やヒーロー側も表向きは社会貢献をしていて大衆の指示を得ているダークマイトに対し当然偽物だと胡散臭く感じていながらも表立って否定も出来ない状況のなかで、A組だけがダークマイト達の裏の顔を知る事で事件に巻き込まれていく、、とか、コテコテのテンプレではあるがこの方がオールマイトに顔を似せたことに意味を持たせられると思う。
本編では自分が新たな象徴になるとか言っておきながら登場早々大衆を危険に晒し、大量誘拐を行うなど顔を似せてる意味まるで無しだが、上記の流れならむしろ進んでダークマイトの甘言に乗せられる人が大量にいても不思議ではないから展開上無理が無くなると思う。
また敵幹部についても、8人もいるのだからA組メンバーで数人のチームで分かれて各個撃破しても良かったのでは?
結局ほとんどデク爆轟だけで片付けてしまい、その他のA組は避難誘導とザコ狩りといういつも通りの微妙な役回り、、せっかく最後の映画なのだからいつもは見られない組み合わせでA組全員が活躍するところを見たかった。
ダークマイトがわざわざ大衆を誘拐してまで有能な手駒(適合者)を集めようとしてるのに、少しの失敗でそれを切り捨ててしまっているのにも違和感があった。2万分の8でしょ?!適合しても素直に従ってくれる保証もないのに??(ギンジには裏切られてますやん)もったいなくない??
ダークマイトの冷酷さを表現したかったのかもしれないけど、うーん、、、
また敵の中で能力被りがいるのも気になりました。
浮かす個性と念動力は分ける必要あった?
ダークマイトも兵隊錬成出来るのにダークマイトが作った兵隊より弱い兵隊を作る個性の幹部は必要あった?(結果1番雑に退場させられいなくなっても全く同じ役割をダークマイトがやっていた)
などなど、前作が非常に良かったので期待していたぶんガッカリな部分が多い印象。
冒頭のデクのカッコイイとこだけは見る価値ありだと思います。
そこまで悪くない映画。むしろ…
評価の低いレビューもあったので構えて観ましたが、そこまで悪くなかったと思いました。
確かに、描写に欠けるシーンもあり、短いシーンから読み取る場面もあったと思いますが、上映時間の縛りもあるので、そこは仕方ないところと感じました。
アンナの声が…というレビューも見られましたが、自分はそこまで悪いとも思いませんでした。
最終戦前のストーリーになるので、話の幅にも縛りがあったと思います。この作品は壮大なストーリー!とはいきませんが、この映画の終わりから最終戦に繋がるのかと考えると、簡潔に良くまとめられていたのではないでしょうか。
アクションシーンは迫力があり、映画館で観てこそ楽しめる作品かなと思います。
応援上映に相応しい爽快なヒロアカ
ヒロアカとオールマイトが大好きな私が正直に言いますとヒロアカ史上最低最悪のヴィランです。
だってオールマイトに成り代わろうとするなんてヒロアカファンなら誰しもが『大きく出たもんだ』と感じてしまうこと。
ならオールマイトばりにかっこいいヴィランなのかといったら全っっっっっ然違う。オールマイトオタクが己がチートになれるアンナの個性を見つけて誘拐して世界に対して承認欲求をゴリゴリに充たしにくる。
悪党レベルで言うなら三流です。
悪党には悪党の信念がある。突き通したい想いがある。だがダークマイトにはない。ただオールマイトになりたいと駄々を捏ねているだけなんですよ。
最終決戦を前に精神的にも成長したデク達がチート能力で暴れる駄々っ子ダークマイトを『バカを言うな!』と捻じ伏せにくる爽快なストーリーです。
ダークマイトの言動にムカついたという方が居たらそれは正常な反応です。お前如きがオールマイトを語るなと画面のデク達とシンクロ出来てしまう。ヒロアカ史上最低最悪で1番頭にくるヴィラン。
ヴィランとしてはある意味100点満点なのではないでしょうか。
アンナの個性に適合しなければオールマイトの目に止まることもなくマフィア止まりだった男がオールマイトを困らせるまでになったという点では凄いねーくらい。
見所はデク率いるA組達が成長し、それぞれの役割をテキパキと行う姿に彼らの成長とこれからのオールマイトの代わりは彼らなんだと安心感を与えてくれる。
なんとも頼りになる存在になった彼らを映画のスクリーンいっぱいに堪能出来る。勿論、現役ヒーローたちの格好良さも存分に見れます!
アンナは個性と洗脳のおかげでほぼお人形ですが彼女の人と触れ合うことの叶わなかった孤独はヒロインに相応しい儚さを持っている。唯一触れ合えるジュリオに惹かれてしまうのは当然。
そしてジュリオは孤児で彼女への個性相殺の個性がなければ彼もまた孤独であったと境遇。
寂しさを抱えた彼らの共依存とも言える関係性。
何よりジュリオのビジュアルと性格と口調は性癖のオンパレードのようにコレでもかと詰め込みすぎて女子にはたまらないのではないでしょうか。
腹立つヴィランに格好良いデク達がコレでもかと拳を叩き込んでいく姿はヒロアカ史上もっとも応援上映に相応しい映画だと思います!!
いけー!そこだー!やっちまえー!
と思わず子供から大人まで皆で声を上げたくなるエンターテインメント溢れる爽快さを是非、大画面で味わっていただきたいです。
アニメや完結した漫画の展開と比べたら物足りないかも知れませんが、気持ちよくヴィランを倒すハラハラすることもなく安心してデク達を応援出来ると言う点では満点です。ありがとう!
応援上映があったら確実に行きます!
ヒロアカ史上最悪のヴィラン
本当にこれがヒロアカ最後の映画になってしまうのか……?
戦闘シーンは流石のクオリティ。
これまでの映画と比べても、群を抜いてエフェクト演出に凝っていたように思う。
多少のやりすぎ感を覚えなくもないが、前作の「分身シャドーボクシング」ほど行き過ぎてはおらず、ご愛嬌の範疇に収まるレベル。
今まで映画未登場だったキャラの出番もあった。
事件解決のMVPは間違いなくミリオ。
各声優の方々の演技も文句なし。
ジュリオ役の宮野真守さんはキャライメージにピッタリとハマっており、ダークマイト役/オールマイト役の三宅健太さんも、絶妙な演じ分けを見事に表現していた。
アンナ役の方に関しても、個人的には頑張っていたと思う。ゲスト声優としては及第点だったのではないだろうか(アニメ映画におけるゲスト声優への期待値が低すぎるだけかもしれないが)。
主題歌も良かった。
「ホムンクルス」の疾走感を活かしたOPには、大いにワクワクを掻き立てられた。
そう、OPの時点では。
ダークマイト。個性、錬金。
個性についてだけでも、ヤオモモの完全上位互換だとか、鋼の錬金術師だとか、映画1作目のヴィランと丸被りだとか、思うところはいくつもあるが、最大の問題はそこではない。
キャラクターとしての芯に、一貫性がなさすぎる。
壁中にオールマイトの写真を貼り付け、己の顔を変えるほどオールマイトに憧れている割には、オールマイトに「次はお前じゃない」と言われても、激昂するでもなく取り乱すでもなく「それならそれで別にいいっすよw」くらいのノリで終わる。
そのくせ顔を剥がされると「俺の顔がぁぁ!」と嘆き叫ぶ。
個人の力を至上として掲げ、ファミリーの部下をあっさりと切り捨て、「強さを以て次代の象徴になる」と標榜するが、作中で行うのは自分の更なるパワーアップではなく手下を増やすこと。
デクのことを「オールマイトが次を託した人間」だと見定めるも、嫉妬や怒りはなく、積極的に倒そうともしない。
つまりオールマイトなど本当はどうでもよく、ただ力を誇示したいだけなのかと思えば、「オールマイトの歴史は破壊すべき」的な理屈で雄英高校を襲撃しようとする。
信念や覚悟といったものを全く持たず、行動理念がブレブレのため、「オールマイトを継承したい」のか、「オールマイトを否定したい」のか、「オールマイトにこだわっている」のか「こだわっていない」のか、「どっちなんだい!」と叫びたくなるほどに、彼のスタンスが全く分からなかった。
これなら例えば、
「オールマイトを好きすぎるあまり、憧れの人に自分だけを見てもらうために、オールマイトの大切なものを破壊したい」
だとか、
「オールマイトなど実はどうでもよく、彼の知名度を利用して成し遂げたい真の目的がある」
だとか、
「オールマイトに恨みがあり、彼の姿で悪行を重ねることで、その名声を貶めたい」
だとか、いくらでも他にキャラ付けの方向性があったのではないか?と思ってしまう。
終始、私には「オールマイトそっくりの敵VSデクという構図を演出するためだけの適当な舞台装置」という以外に、ダークマイトというキャラクターを読み解けなかった。
あれだけ大々的に宣伝で持ち上げた今回の映画の目玉としては、余りにもお粗末だったと言わざるを得ない。
死柄木や治崎廻、ステインといった本編のヴィランとは比べるまでもなく、ナインやフレクトと比較しても格下の、ヒロアカ史上最悪品質のヴィランだったのではないだろうか。
ちなみに、お粗末と言えばダークマイトの素顔もお粗末すぎるモブ顔だった。どうしてもう少しそれらしいキャラデザにしなかったのか……。
ダークマイト以外についても、
・アンナがジュリオを好きになるのは理解できるが、ジュリオがアンナに好意を抱く理由については描かれない。顔なのか?
・ジュリオは「アンナの個性を抑えられないから殺すしかない」と言うが、どう考えても他にいくらでも手段がある(せめてプロヒーローであるイレイザーヘッドの存在くらいは調べて当然では?)
・ラストシーン、「お前は自由だ」と告げて立ち去ろうとするジュリオをアンナが引き止めるシーンがあるが、それまでの描写ではアンナがジュリオの人生を縛り付けていたのであり、2人の立ち位置が逆である
・幹部っぽい雰囲気で悠々と待ち構えておきながら、ロクに戦闘もせず退場する、存在意義の分からないコスプレヴィラン
・1度ジュリオに催眠を破られたにも関わらず、なんの対策も打たずに同じ轍を踏む、間抜けすぎる女幹部ヴィラン
・ダークマイト初見時、驚く様子もなく無反応のオールマイト(なにか因縁や心当たりがあるのか?と思いきや何も無い)
・「この先、個性が無効化される」と知っていながら、なんの対策もなく突入する葉隠さん(どうでもいいが、葉隠さんにはなぜか「さん」を付けたくなる)
などなど、ツッコミどころの枚挙に暇がない。
総評として、ヒロアカ映画4作目である本作は、
・派手で迫力のある戦闘シーン
・本編で描かれないキャラクターの共闘
・プロヒーロー勢、ミリオといった映画初登場キャラの活躍シーン
といった加点要素がありつつも、肝心のシナリオについては「ぽっと出の敵をサクッと倒すだけ」のおざなりなものであり、少なくとも私にとって、これは期待していたヒロアカ映画ではなかった。
ユアネクスト、「次は、君じゃない」。
とても面白い!!!までは至らなかった...
最初に私はヒロアカの大ファンで映画限定グッズも買っているような人というのを認識した上で聞いていただけると嬉しいです。
まず声優さんアンナの声優を務めていた生見愛瑠さん、皆さんだいぶ酷評ではありましたが個人的にはとても素晴らしいと思いました。他にも酷い人はいます。その中で嬉し泣きをするシーンなどはもちろん本業の方には劣りますが、良かったと思います。有名な作品ほどみんなに見てもらわないと行けません。だからこそ有名な方を使い宣伝させるためなので仕方ないと思います。
ダークマイトのついて、シンプル強すぎましたね。アンナの個性で強化されたからと言ってあれほどだとほぼ負けません。気合いで勝つというのは少し物足りなさがありました。
ですが、opやedの曲は最高によかったです。
映画で爆豪が指示するシーンがありましたがあそこはだいぶ胸アツでした。作画や戦うシーンもよかったと思います。
ただストーリーの物足りなさや「いやそうなるやろ....やっぱりな...」というのが多くあった気がします。
でもやっぱりヒロアカは面白かったです!
エンタメ性は抜群
ヒロアカの原作が好きで、今までの映画も全て見ました。しかしどれもピンとこず…今回も期待はそこまでしていませんでしたが、今までで1番楽しく鑑賞することが出来ました。まず、オリジナルキャラクターの回想に時間をかけすぎないことで、その分戦闘シーンが増えてるんですよね。ジュリオとアンナの関係にしてもとてもわかりやすい。スラム街と言う過酷な環境で、使い道のない個性を持ったジュリオの苦しみは理解できますし、そこから自分の個性を活かして活躍できる場があるならば、執着しない方がおかしいものです。アンナは言わずもがな、自分の苦しみを解放してくれるイケメン執事がいたらそりゃ堕ちますわ!この2人の関係性はこれで十分ですよね。今回アンナは回想シーン以外だと敵に捕まってばかりですし。
そしてダークマイト!他の方のレビューを見ると、エピソード、バックグラウンドがないとか、崇高な理想がないとか言われています。何がダメなんでしょう?元からこのヴィランはオールマイトの偽物、薄っぺらい敵として想像されているではないですか。オールマイトに似てるのは見た目だけ。オールマイトの理想とかけ離れた思想、相手を見下しリスペクトしないナルシストで、部下を恐怖で縛りつける人徳のなさ、それを指摘されてすぐ逆上する精神の未熟さ、全てが薄っぺらい!元々オールマイトの偽物の敵だった時点で、これでいいんです。むしろこれで崇高な使命とかあってどうするの?って感じです。このダークマイトのキャラもあって、ストーリーは戦闘シーン多めのストーリーになっています。戦闘シーンに批判はないですよ完璧でした。今までの映画は幹部級が少なく、プロヒーローやA組の活躍が少ない事も多かったですよね。今回は雑魚も幹部級も多い上、プロヒーローの使い方がうまかったです。ジュリオもちゃんと活躍させています。ゲストキャラはどうしても主人公のサポートする流れが多かったので、テンション上がりましたね。デクの強さ問題もうまい塩梅でグッド。デク、爆豪、轟の3人が揃うと勝ち確定みたいな雰囲気が最高でした。
確かに回想を削る分ストーリー性は薄いかもですが、それでも伝えたいことは伝わりますし、ヒロアカをよく知ってる人も、ちょっとしか知らない人も楽しめる作品だと感じました。とにかく戦闘シーンが多いので、レビューだけだと伝わらないと思います。
贔屓目に評価しても
開幕30分くらいは面白かった。
ダークマイトが結局何が目的で圧倒的に力を手に入れたのか、ヒーローなのか悪なのか微妙な感じで終わった。
1作目、2作目の映画の出来は完璧だったから期待していたが 内容 と言うところがあまりにも雑な構成だった。
ダークマイトとジュリオのキャラは非常に良かった、ダークマイトの立ち居振る舞いがコメディ感があり面白かった、ジュリオのカッコ良さはヒロアカの良さを完璧に吸収している。
作画も良く映画オリジナルキャラも良くテンポも悪く無かった、が故に目立つ内容の薄さ、1作と2作は何回も観たいと思えたが今回は次も見たいと思わなかった。
そしてバトル、これはもう8割爆発、爆発爆発爆破、爆発多すぎだろw
ダークマイトの戦い方は派手でかっこよかったが、爆豪と轟が爆発させ過ぎてもうわけわからんw
制作はバトルアニメ制作の天才ボンズ様なんだからもうちょっとテクニカルなバトルシーンが観たかった。
期待通り面白かった
オールマイトの表面の表面しか見てない二枚重なったティッシュを剥がして一枚にしたやつよりも薄っぺらい小物のダークマイトや大迫力の戦闘シーン、めちゃくちゃかっこいいヒーロー達と期待してたのが観れたし、戦闘シーンやエンデヴァーのPlus Ultraなど最後の方はずっと「かっけぇ…」となっていました。あとアンナのためにあそこまでするジュリオがマジでイケメンだけどロックオンして足からブースター出てきて飛ぶのは流石に笑った
ヒロアカの面白さを何も理解してない
ヒロアカの面白さを何も理解してない脚本だった。これがデクが全力で戦える最後の映画だと思うと残念でならない。ていうか本作のデク弱すぎ。ずっと約立たずで見ていて情けなく思った。疑似100%も使わないし岩に軽く埋もれた程度で動けなくなってるし、お前本当にOFA持ってんのかよってレベルだった。45%ですら使ってない。最後にデクにお嬢様の個性を上手く使って100%フルカウル使わすとか2代目の個性使わすとかあっただろうに。原作でえりちゃん以来使えなかった分最後に使えるの見たかった。それでも勝てなくてそれでもオールマイトのようにプルスウルトラして勝つデクが見たかった。最終決戦前のデクの強さとは到底思えなかった。デクの狂気じみた気迫も感じないし。ほんとにこれから死柄木を止める覚悟のあるヒーローに見えなかった。あの時のデクはたとえヴィランであっても相手を理解し救おうとするデクの精神性が極まってる時期なのに。とにかくデクのヒーローたる所以が足りない。ダークマイトもただの自意識過剰の小物でなんの魅力も感じなかった。本当にただのハタ迷惑な偽物だった。もっとこうメタルギアのアームストロングみたいな思想や熱意があるヴィランだと思ってた。どうせならデクみたいな極度のオールマイトオタクにするか、本作みたいにするならいっそ強さにブッパしてデクの100%フルカウルでも倒せないぐらい強くしてそれでもステインがオールマイトに言ったようなことを言いながらプルスウルトラして倒すみたいのがあったらよかったと思う。本作のヴィランは他も含めて全部ただの小物。ワールドやライジングみたいな覚悟あるヴィランじゃ無かった。ストーリーもなんというか全体的にみんなで頑張って助けるだみたいな取ってつけたようなうっすい感動の押しつけで終始冷めた目で見てた。本編にあるような色々なことがあって深堀があってようやく繋がる感動を見た目だけ借りて作った底が浅い何も燃えない話だった。映画全体の雰囲気も6期の最終決戦前のシリアスさの欠片もなかった。これが1作目や2作目ぐらいの時系列ならともかく最終章に組み込んでやる話ではない。ヒロアカからOFAとAFOの戦いと使命と感動と王道の面白さを抜いた本当につまらない映画だった。
期待よりは下
映画館で予告を見たきりでしたがSNSで話題だった為鑑賞をしました。
どの作品であれ基本は原作派なので普段、原作にないシナリオの映画は行かないタイプです。
そのため前3作は未鑑賞なのですが、ユアネクストを見てから他3作の評価を見て少し後悔しました。これなら他3作のときに見に行くべきでした。
結構がっかりして、このためにアカウントを開設しました。
まあ一旦アニメでもそうですが、流石に劇場版、ボンズの作画はきれいですね。
どんなときも顔も頭身もほぼ崩れませんし、他アニメと比べて派手な戦闘シーンでも見やすいパキッとした絵と動きです。
止めの画も上手いと思います。
OPの映像に入るバイクのシーンは良かったですが、正直主題歌が「ホムンクルス」って……。
だって「ホムンクルス」って錬金術師が作り出す人造人間、ですよね?
悪役であるダークマイト、適応者を作るのはアンナの能力で、脳無もどき(?)は彼が作っていたと思いますけど、「人造人間」か?まああれがそうなのか……。
ダンジョン内の敵は魔法使いおじさんが出しているイメージですし、割と印象薄いです。
どちらかというと、アンナの能力暴走によって人ならざる化物の核にされた、という感じなので、映画の主題とホムンクルスとは私は大して関わりを感じません。
ヒロアカ好きであるVaundyがヒロアカに捧げた曲、というのを見かけましたがサビでホムンクルス連呼されるので、うーーーん………??
EDも正直印象が薄いです。ジュリオとアンナに向けた歌詞なのかな、と思いますが映画館の音響も良くないシアターで、なかなか歌詞も聞き取れず。二人の悲劇的と言えなくもない経過に寄り添っていたメロディだとも思いませんでした。
Vaundyの他の曲の方が好きです。アニメならチェンソーマンはすごくすごく良かったです。
OPすべての中でも上位に入るほど好きです。
ジュリオとアンナのキャラデザは内面外面含め「夢溢れた作品だなぁ。カッコイイガジェットもりもりいかつバイク!元孤児拾われ片目眼帯義眼泣きボクロ義手義足ハイパーギザ歯手袋燕尾服執事(CV:宮野真守)(長髪下ろし髪ver.もご用意アリ!)が大事に持ち歩くは、燃え盛る屋敷から唯一持ち出した金髪碧眼個性強お嬢様の写真!最後は抱き合ってキッチリくっつくEND!くぅ〜〜!」がざっくり全てですかね。
バラが荒れ狂う中それにそれを抱かせて自分の無力を嘆く号哭をさせる、がしたい!というパッションはすごく感じました。
割と使いふるした要素かつぽっと出のキャラなので、私はキャラの感情の変化についていけず冷めたまま見ていた感じですが……。
尺の関係で仕方がありませんし、ジュリオがデクに少し心を開くきっかけは作中きちんと描かれますが、限界近いとはいえ見ず知らずの他人にあんな急にキレられても……、といったふうに、神(視聴者)の視点では思わざるを得ません。
単純な描写時間不足よりも、納得に足るほどの感情の重さを作中からは感じられませんでした。力量不足か、私が不感症の冷血漢かのどちらかです。
しかし他の執事や使用人なども焼死していそうですが、あれは相続人であるお嬢様の身柄を捜索中の為管財人から資金を得ているのでしょうか、ジュリオ。
荒廃した地で紅茶を淹れる、というのは彼の生き様やバックグラウンドにふさわしいワイルドさと優雅さが同居しておりいい要素だと思います。
敬語や一人称の粗雑さ、隙も同じくですね。私は全部盛過ぎてそこまで……という感じですが。
アンナ声優の生見愛瑠は普通に下手くそですがゲスト声優というのはそういうものだとコナン映画が教えてくれていますので、悪いのは製作陣ですね。
そこまでしないと集客できないコンテンツではないし、そもそも彼女が呼べる客の数なんてタカが知れ……ゲフンゲフン。
アンナの不可解ポイントの一つとして。
作中でゴリーニファミリーに能力を使われると髪色の変化が進んでいき暴走に近づくのに対し、回想内では能力を使わないことで体内に溜まり髪色が変色、暴走に近づいていっていた。つまり……程々に使わないとってことかにゃ?はにゃ?DSクッキングママの料理判定ゲージみたい……(?)
だからこれアンナパパの最適解は、モブにお給金を出して「ちょっとチクってします☺💘」と毎日アンナに能力を使わせつつ適応者を探して、適応者がいたらそいつをこそ世話人にしたり、飼い殺しにして毎日能力吸わせるべき、ということになるのでしょうか。
娘の生活や笑顔のために財力は行使するべきかと思います。
それか相澤先生と同居するか、個性消失弾を使うかです。
しかし二人の愛の障害、全部都合良く燃えたな…………。
後は七つの大罪モチーフ(?)の未消化が気になります。
ダークマイトが「怠惰!それは七つの大罪の一つだよキミィ!」とか言ってたし、2万人?のマフィア構成員の中で8人しか適応者が〜みたいな話があったので、ダークマイト+七大罪ということなのか……?
最初のヴィランが暴食の能力ではありましたが。
もしかして映画って説明省いてる?
ヒロアカユアネクストのノベライズ読んだ人は教えてください。
他のヒロアカ映画もそうかもそれませんが、オリキャラ映画+キャラの掛け合いサービス映画なのでストーリーは全体的にそこまでって感じですね!
轟焦凍くんさんの無限月詠がおつらすぎて本筋関係ないとこでウワァ……とはなりました。つらい。それに比べて八百万百、おまえはなんだ。幸せそうだな☺可愛かったです。
セメントスの足場づくりも本当に助かる〜って感じでしたね。ヤマト隊長(NARUTO)と同じで街の大復興に物理的に役立ちそうな良個性です。廃材は全て13号に吸わせましょう(脱線)
映画はこう言うオールキャラが丁寧に描かれる良さはありますね。
突然ジュリオに話しかけてくるA組は何やねんという感じもありましたが……。その点別に協力者の事情に斟酌する気のなさそうな爆豪はこの映画では◎です。それはそう。
まあ爆豪勝己、初めから話を聞いていたら「知るかよ、ボケ」とは言いつつ背中を押してくれそうですが(脱線)
映画あるあるではありますし気持ちいい悪役を用意して勧善懲悪、悪かぁないんですが個人的には種自由くらい行き過ぎてほしいのと、結構ヒロアカも超火力ばかばかで後半目も疲れてくるのと、更には時系列としてこれから最終決戦てのが。
正直これが一番悪いまでありますね。
デクの能力フルで描ききれるのは楽しいですけど……。本試の展開もありますし。
そもそもダークマイトも冒頭のシーンからして、オールマイトに敬意を持つ心は本物であって欲しかったです。
脚本がデクと敵対させるために取ってつけた設定、というのが丸出しなせいで、そこにも深みがありません。翻って、オールマイトが製作に蔑ろにされているように思います。
せめて、今のあなたはあなた自身の理想にふさわしくない形骸となってしまった。それを私が手にかけ、跡を継いでみせましょう、とかならわかりますが、雄英を落そうとする理由付けもろくな説明がなされず。
脚本もダークマイトもなんかノリで動いているのですかね?父親を射殺やオールマイト模倣など。
それと初期の頃の授業やインターンなどで、街をなるべく破壊せずにヴィランを捕縛するべし、とか言われてた気がするのですが。
映画時系列ではもう東京は荒廃しているからいいんでしょうかね()
ばかすか壊すもんで、とても気になりました。
しかし原作で……なキャラが元気に動いている新規映像が増えたのは本当に良いことですね。
そこ+OPオリジン組や最終バトルの3人組のカット、轟・爆豪の背中合わせ共闘+高速戦術共有、エンデとオールマイトの通信、鳥師弟のシーンなどはファンサかつ公式のやりたい箇所!という感じがありました。
個人的には最初にダンジョンが出たときから(ダークシャドウの活躍にはもってこいの場所……)と思ったため、後にそれが回収されて嬉しかったです。
デクVS常闇の個人戦好きだったので、ここでデクが常闇を信頼して任せられる感じは好きです。原作でも何度か描写がありますが。
後こういう非人間無限湧きヴィランにかっちゃんの能力はむきすぎていますね。逆に言えば普段火力高すぎて。調整しているとはいえ今日も念能力と瞬間移動のヴィランが即火葬かと心配しました。
ワンピースのウタのように、アニメで今後ジュリアンの匂わせ登場などは有り得そうですかね。
最後のシーンは、「ジュリオさん、笑顔になってますよ、気づいてますか」段階だとまだあまり笑顔ではないので、それよりも「結局僕の力で二人を笑顔にすることはできなかったな」→ジュリアンのハグ→ジュリオがデクに目線寄越して満面の笑み、などのほうが流れが綺麗だったかも?
そしてなんの事情も知らないままなんとなく大団円を迎えた空気を察する空気読み検定1級のA組ね。仕方ないけど。
原作・TVアニメの盛り上がりに水を差す、水準以下の映画
この映画については予告を見たときから期待していた。予告では、映画オリジナルのキャラクターであるダークマイトが、原作やアニメでも重要な名台詞である、「次は君だ」に対して、「私があなたの跡を継ぐ」と応える。ダークマイトは映像の中のオールマイトに、胸に手を当てうやうやしく敬礼をする。デクとはまた違った形の"オールマイト信奉者"が敵役となることで、信念のぶつかり合いや、ヒーローとしての葛藤など、新しい展開が見られることを期待させた。
しかし、蓋を開けてみれば、ダークマイトのそういった背景は、「ぽっと出の映画オリジナルキャラクターをデクたちが敵視してやっつけるための理由付け」でしかなく、物語のかなり早い段階で、「お前なんかニセモノだ!」といった具合に否定される。"デク以外のオールマイトの後継者"という格好の題材を、こうも簡単に、呆気なく消費してしまったことに、心底落胆した。
そういった根幹のテーマ以外も、上映時間をもたせるためのカサ増し的な展開が目立った。A組メンバー全員を表舞台に出す必要があったのか、疑問が残る。夢を見せる個性を持つ敵に翻弄される場面など、もっと深掘りしたら面白くなりそうな展開もあったが、味方側の人数が多い分、細切れカットの繋ぎ合わせになりがちだった。市民の避難誘導だとか、ダツゴクの警戒だとか、何かしら理由を付けてメインとなる登場キャラクターを絞ったほうが良かったように思う。
原作が連載終了し、テレビアニメも佳境に差し掛かる今だからこそ、もっと他に描くべき展開があったのではないか。ホークスが常闇の援護に来るシーンは、唯一と言ってもいいくらい心に残った。そういった、原作・アニメを補完するような展開、今後もう見られないようなシーンなど、もっとあっても良かった。
作画については、基本的には通常のテレビアニメレベル。見せ場の戦闘シーンは相対的に力が入っているようには見えたが、チカチカと忙しない印象で、さほど効果的ではなかった。
味方側のオリジナルキャラクターについては、一定の魅力はあったように思うが、取って付けたようなバックグラウンド、展開ばかりで、深みはなかった。
同じ漫画原作アニメ映画でも、高い興行収入を記録するなど近年盛り上がりを見せる"1軍"の映画もあるが、それらとは見ている世界も立っているステージも違う。
少なくとも、それを理解して鑑賞すべき。
簡単に「ファンなら楽しめる!」とは言えない。
アクションのボンズ
毎回バトルが楽しい本作。今回はあっさりだなと思ってたのだけれど、2段構えだった。
この2段目がまた違った角度で…今回のは覚悟が見えた。
BGMで押すというか、叫びもしなければ掛け声もない。ただただ敵を倒すという断固たる決意を込めた視線にデク達の成長と覚悟を見たような気がした。
今回のバトルでも涙が出てたのは、怒涛の映像表現に瞬きを忘れたからではないはずだ。
オープニングアクトからサービス満載で魅せてくれる。おおっと思ったのが、デクがちゃんと強い。
アニメを追っかけてないので、いちいち新鮮だ。
物語は、まぁ、ありがちな展開ではあるのだが…オールマイトの後継者には胸が躍るも、のっけから悪党臭しかせず少々萎える。
中ボス達も見せ場があるようなないような。
いわゆる期待はずれな感は否めずで…いや、その分生徒達が強くなったって事なのだろうか。
ジュリオがなかなか小憎らしく…お嬢との契約が切れた後の台詞なんかには痺れてしまう。
それを纏めるデクの台詞もいいのだが、最後の「取り戻そう」ってメッセージには疑問も残る。
コロナ禍の事を言ってるのか、災害の事を言ってるのか、何か含みがありそうではあるのだけれど、本作の芯を食ってはいないような気がする。
作中にはグッとくる台詞も多々あっただけに、ちと残念に思う。
でも、やっぱりアクションが掻っ攫ってく。
大好物なのである!
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