「ヒロアカの面白さを何も理解してない」僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト Kasamiyaさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒロアカの面白さを何も理解してない
ヒロアカの面白さを何も理解してない脚本だった。これがデクが全力で戦える最後の映画だと思うと残念でならない。ていうか本作のデク弱すぎ。ずっと約立たずで見ていて情けなく思った。疑似100%も使わないし岩に軽く埋もれた程度で動けなくなってるし、お前本当にOFA持ってんのかよってレベルだった。45%ですら使ってない。最後にデクにお嬢様の個性を上手く使って100%フルカウル使わすとか2代目の個性使わすとかあっただろうに。原作でえりちゃん以来使えなかった分最後に使えるの見たかった。それでも勝てなくてそれでもオールマイトのようにプルスウルトラして勝つデクが見たかった。最終決戦前のデクの強さとは到底思えなかった。デクの狂気じみた気迫も感じないし。ほんとにこれから死柄木を止める覚悟のあるヒーローに見えなかった。あの時のデクはたとえヴィランであっても相手を理解し救おうとするデクの精神性が極まってる時期なのに。とにかくデクのヒーローたる所以が足りない。ダークマイトもただの自意識過剰の小物でなんの魅力も感じなかった。本当にただのハタ迷惑な偽物だった。もっとこうメタルギアのアームストロングみたいな思想や熱意があるヴィランだと思ってた。どうせならデクみたいな極度のオールマイトオタクにするか、本作みたいにするならいっそ強さにブッパしてデクの100%フルカウルでも倒せないぐらい強くしてそれでもステインがオールマイトに言ったようなことを言いながらプルスウルトラして倒すみたいのがあったらよかったと思う。本作のヴィランは他も含めて全部ただの小物。ワールドやライジングみたいな覚悟あるヴィランじゃ無かった。ストーリーもなんというか全体的にみんなで頑張って助けるだみたいな取ってつけたようなうっすい感動の押しつけで終始冷めた目で見てた。本編にあるような色々なことがあって深堀があってようやく繋がる感動を見た目だけ借りて作った底が浅い何も燃えない話だった。映画全体の雰囲気も6期の最終決戦前のシリアスさの欠片もなかった。これが1作目や2作目ぐらいの時系列ならともかく最終章に組み込んでやる話ではない。ヒロアカからOFAとAFOの戦いと使命と感動と王道の面白さを抜いた本当につまらない映画だった。
あの時点で100%使ったら最終決戦までに治りません。そもそもあの物語はジュリオとアンナが主軸の物語であってダークマイトは脇役でしょ。それに番宣の時点でダークマイトは新しい時代に必要な物は破壊だとかこれが象徴の力だとかオールマイトの表面しか見えてない薄っぺらい小物でしたよ