「普通に評判通りの内容」僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト ひつじさんの映画レビュー(感想・評価)
普通に評判通りの内容
低評価に騙されないで、みたいなレビュー見かけますけどそれだけつまらないと思われる内容だったって事じゃないでしょうか。
仮にアンチが書いていたとしても、本当に面白かったらこんな評価になってないと思います。
自分は原作は本誌とコミック両方読んで、アニメも毎週見るぐらいにはヒロアカ好きですが今回のは歴代でも1番つまらなかったです。
全体的に脚本が先行し過ぎてキャラ達もそのための舞台装置になってるような印象でした。
原作勢からするとそんな事言うか?みたいな言動が見られ、特にデクはヒーローの本質のおせっかいを通り越して終始ジュリオの邪魔にしかなってなかったのが見ててイライラしました。
1番笑ったのはエンデヴァーで、アニメ本編ではAFOとの決戦時にプロミネンスはそう何度も撃てる技じゃないって言ってたのに何故か映画では連発してました。
おまけにビームのように撃てるようにもなってて、それができたらわざわざ本編でAFOを弱体化させてしがみついて決死のプロミネンス食らわせたのがなんだったのかってなりませんかね。
そしてあまりに弱過ぎる幹部勢にガッカリでした。
アッサリ倒すので今までのような緊張感もないし爆豪と轟のタッグ組んでわざわざ倒すほどの敵でもなかったのでオーバーキル過ぎて逆に相手が可哀想でした。
そしてヒロインがピーチ姫かよってぐらい毎回さらわれてて笑いました。
最後に暴走した時もなんでダークマイトの方がパワーアップするのか謎で中盤のジュリオの言う通り速くコイツ殺した方がよくねってなりました。
今回の映画は総じて中途半端で、オールマイトの意志を歪んで受け継ごうとするヴィランとの戦いも、ヒロアカにしては珍しい恋愛模様も結局まとまってなかった感じでした。
正直ジュリオとアンナを無しにして、ファミリー勢ともっとガチンコで戦って欲しかったです。
デクがジュリオとアンナを笑わせてみせますとか豪語してましたが、最後に2人が良い感じにくっついて微笑んでいるのを見ていたデクが「気づいてますか?今笑ってますよ」的なことを呟いてましたけど、助けたのはデクとは言え笑顔にはしてないやろってツッコミが芽生えるぐらいにはチグハグでした。
せめて主人公が言った事ぐらいちゃんと回収してくれとは思いましたね。
そしてエンドロールの最後に死柄木が目覚めようとする描写で終わりましたが、そのシーンいるか?となりました。
公開初日の前の放送で爆豪の心臓止めるくらいには絶賛活躍中だったのになんでこれから目覚めようとする描写まで入れたのかわかりません。
一応今回の話が最終決戦前とは言え、もう既に本編の放送始まってるので緊張感も期待感もない演出でした。
散々言われてますが、公開するタイミングをせめて変えられなかったのかと思います。
放送が始まる前に公開しておけばエンドロール後の演出も意味があったと思うし、なにより連載が完結するタイミングでこの駄作の公開は水を差すだけだったような気がします。
とにかくツッコミどころしかなく、原作ファンであればあるほど違和感しかない内容でした。