「今までの3部作と比較すると残念」僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト MHAさんの映画レビュー(感想・評価)
今までの3部作と比較すると残念
以下、ネタバレ注意
やっぱり「僕のヒーローアカデミアの映画」というだけあって、アクション面はとてもよくド迫力の映画でした。
私は4DXで見たので臨場感がより強く、とても引き込まれたのを覚えています。
ストーリーに関しては、敵キャラ「デボラ・ゴリーニ」の個性によって作られた各キャラクターの幻影が、ファンだと刺さるものがありここの演出はとてもよかったです。
しかしながら過去の3部作と比較すると、人物の心理描写が少し荒かったように感じます。
察しろと言われればそうできない事はないですが、ほとんどがセリフのみで説明されるためジュリオとアンナの関係性や、なぜそこまでアンナの父親を尊敬しているのか説得力に欠ける部分がありました。
そのため、アンナの個性の対抗策としてジュリオが選ばれた理由にも、ご都合主義的なものを感じます。
この「心理描写が荒い」という点は、エンディングのシーンに悪い影響を及ぼしているように感じました。
特に中盤ジュリオが思い直す場面では、「あれ?デクくんそんな希望的観測のような言葉で説得しちゃうの?」「あれ!?ジュリオそんな説得で思い直しちゃうの!?今までの覚悟はなんだったの!?」と思ってしまいました。
ここは重箱の隅をつつくような部分ではありますが、その後の緑谷・爆豪・轟・常闇の4人でボスに突入するシーンで、いきなり常闇が瞬間移動し離れ離れになっておりとても困惑しました。(ただ単に私が見逃していた、または聞き逃していた可能性あり。)
映画終盤の対ダークマイトのシーンにおいては、
そのままの流れでダークマイトを「力に陶酔するボスキャラ」として徹底的に悪として描けばよかったものを、オーバーホールのオマージュのような「マフィアのボスとの衝突」という内容の過去回想を倒れる瞬間に流しており、正直その設定があるならもっとちゃんと本編で描いてほしかったです。
正直最後の最後で数十秒程度の内容で描かれたところで、逆に「力に陶酔する純粋な悪役」というダークマイトの魅力が下がりとても薄っぺらく感じてしまいます。
ちなみにアンナの声優に関しては期待はしてませんでしたが、良くも悪くも想像通り。
会話のシーンではジュリオ(cv.宮野真守)との掛け合いが多くなるため演技力の差がとても目立つのですが、叫んでいるシーンが大半なので良くもないが悪くもないといった感じですね。
次回また映画の声優として会話メインで出演する際は、もっと声優としての演技力を磨いてから出演してほしいと願ってなりません。
総括すると、アクションシーンは100点ですが、ストーリーは50点。通常の映画であれば75点ぐらいのところ、過去作のハードルを越えられず少し残念な映画でした。
こんばんは!
レビュー概ね共感です。
一応常闇くんは「くっ……このダンジョンならダークシャドウには有利だ。先にいけ緑谷」と言うようなセリフがあっての単独行動でした。あれ?轟爆豪もいない!()となった可能性は、あります☺