「ハイアートでもなくコマーシャルアートでもなく」恋脳Experiment Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ハイアートでもなくコマーシャルアートでもなく
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「監督は芸大出身なんだな」と観てて思うの。
芸大エピソードが満載なのもそうなんだけど、なんか意味不明なシーンがあって、そう感じるの。
主人公は「かわいい」の呪にかかっているというか、「かわいくいることを強要されることで、本当の自分を生きられない」みたいな感じなんだよね。
そしてそれを、自身の創作能力で救う。
出てくる作品が「なるほど芸大」なんだよね。
確かに面白い。しかし「こういうの散々、観たな」という面白さなの。
だから、救えないと思うよ、あの作品では。
そこが難しいね。
祷キララはすごいね。
ホームパーティーでは上半身の服に赤・青・黄が入ってるんだけど、違和感なし。「さすがモデル」と勝手に思ってたけど、モデルじゃないんだ。すごい。
中島歩はミニシアターになくてはならない存在だね。
作品ごとに芸に磨きがかかってる。
最初から最後まで佐伯くんはいい。
「芸術家気取り」という設定だけど、最後は芸術家になってるからね。気取りじゃない。
演じた平井亜門も良かった。
ラストは棺桶の中から「かわいいね」と言ったシーンで切って良かった気がしたな。
PFFスカラシップで撮ったということだけど、2時間の尺にしなきゃいけないっていう縛りがあるのかな。
中学のときのエピソードも長すぎた気もするしね。
かわいく生まれるとかわいいの呪にかかってしまうの大変だなと思ったけど、そりゃお前、自分でなんとかしろよと思ったな。主人公はなんとかしたよっていう話だと思うけど。
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