星つなぎのエリオのレビュー・感想・評価
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1人じゃない。と元気をもらえる
ワレワレは
誰一人として孤独ではない
天涯孤独だと思う時があったとしても
それは私しか見つめていないから
そう思うだけであって実際にはそうではない
無知の知から始まった西洋哲学が生み出した
階級社会と分断。その哲学感で発展し拡張してきた
ワレワレの文明が、その哲学の延長線上にある
加速主義によって間違った方向に進みつつある
そう、weターンを提唱する出口康夫は
自身の講演で警鐘を今朝鳴らしていた。
もちろん僕もその考えには賛成で
悟と言う文字の打ち出すアテンションを書き出して
おきたくなった。
悟とは小さき吾を知ることから始まる
それは無知の知ではなく
実はどこまで行っても小さき吾でしかない自分に気付く
愚者である自分に出会えるかだ◎
そういう意味で、本作はそれを楽しく優しく教えてくれる
ありがとう😊
ピクサーの新たな傑作
地球人にも悪い奴はいるし、エイリアンにもいい奴はいる
『鬼滅の刃』の観客で溢れかえる劇場を横目に(入り口付近が『鬼滅の刃』開場待ちの人で混雑しており、別の映画を観にきた人が入りづらいのはどうにかして…)、公開二日目に本作を観に行った。
しかし、いざ中に入ってみると席の埋まり具合は半分以下で、『鬼滅の刃』の盛り上がりと比べてしまうと少し寂しく感じた。
それでも、結論から言えば、この作品は『鬼滅の刃』よりも自分の好みに合っていた。
映画は、主人公の少年エリオと親代わりのオルガがレストランでメニューを選ぶシーンから始まる。
たった数分のこの場面で、エリオが両親を亡くしてから心を閉ざしていること、オルガが夢を犠牲にして彼を育てているものの、反抗的な態度に苦悩していることが、無駄のない演出で的確に描かれていた。
予想外にシリアスな始まりに、冒頭から一気に引き込まれた。
若い女性が夢を諦めて子どもを育てることや、孤独なエイリアンと友情を育む展開は、今年公開の『リロ&スティッチ』を想起。
しかし、人間ドラマの深さという点では、本作の方が優れているように感じた。
天才集団ピクサー制作、しかも今回は監督3人体制。
ピクサー作品を観るたびに感心するが、今回も随所にアイデアが満載で、思わずニヤリとさせられる演出が多かった。
おかげで最後まで飽きることなく、楽しい気分で鑑賞できた。
特に印象的だったのは、エリオの眼帯。
物語の途中でいじめっ子との喧嘩が原因で眼帯をすることになるのが、最初は少し強引な展開に感じた。
しかし、後半になるとこの眼帯が「真相にたどり着く鍵」「恐怖演出」「感動要因」として機能し、その巧みな脚本に感嘆した。
また、地味な点ではあるが、オルガがスマホで絵文字を打つシーンだけで、エリオに対する複雑な心境が表現されているのには唸った。
日本の映画、特に学園ものを観ていると、登場人物が美男美女ばかりで「これって堀越学園が舞台?」とツッコミたくなるほど、リアリティが軽視されているように感じることがある。
その点、本作のキャラクターは、見た目が観客に媚びなていなくて素晴らしい。
エリオの親代わりとなるオルガは、日本映画であればもっと美人に描かれがちだろう。
また、友情を育むことになるエイリアンのグロードンは、目のない巨大なイモムシで、一見するとRPGに出てくるような「雑魚キャラ」。
しかし、この映画を観てグロードンを「キモい」と感じる人はいないだろう。
見た目は独特でも、ちょっとした仕草やセリフで、愛嬌のあるキャラクターに見せることに成功している。
日本語吹き替え版の声優の演技も、その魅力を引き立てていた。
個人的には、グロードンの「…やっちゃったね」というセリフがツボ。
グロードンが号泣するシーンのアイデアにも唸らされた。
地球では同世代の子供にいじめられていたエリオが、エイリアンのグロードンとはすぐに意気投合する。
日本人にも悪い人間はいるし、外国人にも善い人間はいるはずなのに、「日本人は素晴らしい、外国人はひどい」といった、国籍で人の良し悪しを決めつける風潮へのアンチテーゼのように感じて、納得と同時に爽快感を覚えた。
また、嘘をつくと信頼を失い、正直に話せば状況が好転するという展開も、子供も観るアニメとして非常に良いメッセージに感じた。
エリオの嘘によって星が壊滅の危機に瀕し、彼は周囲から冷たい視線を浴びる。
それでも、命の危機に瀕したエリオを、星の代表者が見捨てることなく助けようとする展開に思わず感動してしまった。
「罪を憎んで人を憎まず」という言葉を思い出した。
悪事を働いた人への罰ばかりを求めるSNSの反応を見かける昨今、こうあってほしいと願うような、深いテーマを描いているように感じた。
終盤のスローモーションの使い方にも感動した。
これまでの多くの映画でスローモーションは観てきたが、本作は問題が解決し、皆と喜びを分かち合うエリオの表情の変化をスローモーションで見せる。
エリオの感情の変容が強く伝わってきて、場面は盛り上がっているのに、切ない気持ちが込み上げ、涙腺が緩んでしまった。
これほどまでに心を揺さぶるスローモーションは、今まで観たことがなかったかもしれない。
今回、翻訳機がなければ言葉が通じず、問題は解決できなかっただろう。
言葉の重要性を感じた一方で、当初は滑稽に感じていた地球式の挨拶が、終盤の別れのシーンでは翻訳機を使わず、各星の代表者がぎこちないイントネーションでエリオに伝えることで、大きな感動を生み出していた。
言葉の壁を越えた心の通い合いが、見事に表現されていたと思う。
カール・セーガンのCOSMOSを思う
この広い宇宙のどこかに、自分と心を通わせられる“誰か”がいる。
そんな思いに導かれて、星々の世界へと旅立つ少年の成長物語。
地球よりはるかに発達した文明が、ひとりの子どもの言葉を真に受けたり、逆に侵略的な異星人に怯えたりと、軍の施設が警備ガバガバとか、設定のバランスには多少の粗さを感じる部分もあったものの、これは子どもたちのためのジュブナイル作品!
その“真っすぐさ”がむしろ魅力かもしれない。
主人公のエリオは、まだ物事の分別がつかない年頃の少年。
ときに無鉄砲で、こだわりも強い。
そんな彼に寄り添う親友となるのが、楽天的でのんびり屋さんのグロードン。
このコンビのやりとりがとてもキュートで微笑ましく、ほっこりさせてくれる。
悪人が登場せず、誰もがどこか憎めない存在として描かれるのも、ファミリームービーとしては高評価。
見終えたあと、やさしい気持ちになれる。
テーマとしては派手さはないかもしれないけど、今も宇宙の彼方を旅し続けるボイジャーに、ロマンを感じた世代には、心に響く場面が多かった。
作品全体を貫くのは、あの“センス・オブ・ワンダー”。
子どもの頃にSF小説を読んだときに感じた、ときめきや想像の広がり――
そんな感覚を、久しぶりに思い出させてくれました。
キャラクターが好きになれない
信頼のピクサー作品。
予告編もかなり前から観てて、宇宙がテーマなんて男の子の心がくすぐられちゃうじゃないの。
ということで劇場にLet's Go。
同時上映の短編もなく、20分以上のCMを耐えて本編スタート。
ふむ。
ふむふむ。
ふん。
…ふむ。
これはどうなんだろう。
端的にいうと「面白くない」。
まず、キャラクターに全然感情移入できない。
それぞれの登場人物に関して、経緯や根拠が示されないまま感情が変化していく。
「○○だったらこう思うはず」という一般論が説明なしに行動の前提になっているので、起きることが全部「はい、当然こうなりますよね?」という押し付けに感じられてしまう。
「コミュニバース」のキャラクター達も宇宙の叡知を集めて…みたいな感じだったけど、みんな無責任だし、とても頭が良いとは思えなかった。
吹替版だと、冒頭に野口さんのナレーションで「(他の星との関係がないから)地球は孤独」みたいな植え付けがあって、それがラストに回収されるんだけど、いや、地球の人は地球上でのコミュニケーションしか視野にないから、そもそも孤独だと思ってないし、世界の仲間が助けてくれるクダリ(これもどういう理屈でデブリを避ける指示を出してるんだか…)を見せられて「ボクたち孤独じゃないんだね!」って言われても、それはそうてしょ。
こういう、解釈の押し付けがすごく多かった印象。
敵役のキャラクターも、最後に鎧を脱いだら実はやっぱりイモムシタイプで心も優しいってのも…どうなの?
そこまで敵味方構わず散々パワハラかましておいて、実は息子には…って、これっていい話なのかな。
どのキャラクターを最後まで好きになれなかった。
特に主人公。
「悲しい境遇である」ということが、いろいろな身勝手の免罪符みたいに扱われてるし、別に内向的な子では決してないし、自分の判断でいろいろ勝手をやった末に大事になって、急に「ボクって不要なのかな」って不安になるとか、映画のラストもコミュニバースに残れてヤッターってはしゃぐとか。
ずっと短絡的でわがままで、特に成長した風にも見えない。
せめて、最後に地球に戻ることを決めるのは、叔母さんの顔色を見てからじゃなくて、自分の意思でそう決めていたってことでないと、結局場当たり的にうまくやり過ごす子という印象しか残らない。
これが最近苦戦が目立つディズニーの中で、それでもクオリティには絶大な信頼のあるピクサーが放った最新作だと思うと、正直かなりショックだなあ。
テーマがぶっ刺さった
両親を失い自分の居場所はここにはないと思っている孤独な少年が
居場所を外に求めて宇宙人と会いたがり、実際に宇宙に招待されるストーリー。
予告でも描かれているように孤独な子に宇宙人の友達ができて
「そのままの君が好き」「君の居場所はある」と伝える物語。
このテーマが自分に死ぬほどぶっ刺さって開始30分くらいの辺りから
ぐすぐす泣きながら見るハメになってしまった。
主人公の少年は孤独をこじらせている為、周囲に対し拒絶的で人によっては受け入れがたい面もあると思う。
言ってしまえばクソガキである(これは後に成長を描く為の要素でもあるが)。
この辺が受け入れられれば、出来自体はかなりいい為、
ピクサー映画らしいドタバタギャグ、可愛さ、ドキドキな展開もありつつ感動に寄った本作は楽しめるとと思う。
この主人公のちょっと受け入れにくさと、でも出来はちゃんと良くて感動出来る感じは
同じくピクサーの『ファインディング・ドリー』を思い出す。
ドリーが好きな人はきっと楽しめるんじゃないかな。
逆にエリオが好きな人はドリーもいけると思う。自分はどっちも好き。
一方で本国における興行収入はかなり悪いらしい。
……まあ、分かる。外国のことなので詳しいことは分からないが予告が悪いと思う。自分もなんも期待してなかった。
①主人公のビジュアルがキツい。②宇宙って世界観のフックが弱い。③感動推しが薄っぺらそうに見える。
特に②のフックの弱さ、ワクワク感の薄さは絶対駄目な方の作品に違いない、
どれだけひどいものか見に行ってやろうと思ったひねくれ者が私だ。
でも見た結果はテンポのいい話運び、ちょっと予想の外を突くストーリー、
主人公の友達ができる喜びや成長、意外な伏線回収で楽しめた。
いつもの『出来がいい方のピクサー』なのであまりうがった目で見ず見に行って欲しい。
主人公エリオに出来る相棒的な友達、グロードンは芋虫の化け物みたいなビジュアルだけど愛嬌あって可愛いよ。
ほっこり涙&楽しかった
感動の家族愛
宇宙への憧れ
正直期待外れ、グロードンがイペリットにしか見えなくて😅
宇宙にあこがれる孤独な少年の物語
個性を問わないエリオの素晴らしさ
この映画では、個性をテーマに宇宙人の見た目や性格など、個性豊かなキャラクターが登場します。
主人公エリオは、その誰とでも先入観なくありのままを受け入れて接しているのですが、平然とそれをしている姿から、私自身の考えを省みる機会になりました。
いろんな要素があるのですが、個性を理解しよう、ありのままで良いんだよ、というメッセージより深いものを表現していると思います。
まだ明確には答えを出せませんが、不思議な映画です。
家族愛・親子愛。映画館で大号泣してしまった。
テーマの一貫性と締めくくりについて
映画の中盤のストーリー展開にはテンポの良さがあり、観ていて引き込まれる部分もありました。
ただ、作品全体としてはメッセージ性に統一感がなく、「親子愛」を描きたいのか「多様性」「孤独」を訴えたいのかが曖昧で、そのぶれが物語全体のバランスを崩しているように感じました。
メッセージを込めること自体は否定しませんが、上映時間が約2時間という限られた枠の中では、伝えたいテーマの方向性を絞ったほうが観客には届きやすいのではないかと思います。
また、映画のラストにはエピローグ的な余韻がなく、突然終わってしまった印象があり、ハッピーエンドを期待していた自分としてはやや不明確で物足りなさを覚えました。
さらに、登場人物たちにももう少し個性や魅力があれば、物語により深みが出たのではないかと感じました。
リポンの映像化
全然悪くないんですが、私には刺さらなかったかな
なんかピクサーぽくないかも
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