「ロリータファッションに関する知識が必要。カップルで見に行くのもありかな。」ハピネス yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
ロリータファッションに関する知識が必要。カップルで見に行くのもありかな。
今年187本目(合計1,279本目/今月(2024年5月度)21本目)。
(前の作品 「家出レスラー」→この作品「ハピネス」→次の作品「ミッシング」)
他の方も書かれている通り、いわゆるロリータファッションに関する知識が必要です。男性の方だとあまりそれに精通している方もいないのではないかなと思うので、その意味で知識が問われるといったところです。コロナ事情前のいわゆる歓送迎会、新人歓迎会ほかのいわゆる余興で「コスプレ」程度ではやりましょうが、映画のようにかなり専門的なことまで知らないでしょうから(コスプレ程度なら、単にコスプレ用の服を着るだけでしかないので)。
心臓に病気があり余命が短いと診断された女性と、その女性を愛する男性の1週間だったか10日だったかを描く映画です。よくありがちなテーマですね。その間にいろいろな場所を旅します。こうした短い期間でできることを彼女なりに全てかなえて、まあ付き合っている男性もできる限り協力して、何をもって「ハピネス」とするかは解釈の余地はわかれましょうが、こうした「余命がもう少ない」と診断されたケースにおいては(リアルでも実際に存在する)、今いるホスピスなどを抜けて、「最後にしたいことを最後にかなえるように付き添う」ことは実際にリアルでもあり、そこに通じる点でよかったかなといったところです。
後半、一部で大阪シーンに行きますが(ネタバレ回避)、大阪の地理に関してはそこまで求められない模様です(おそらく、アメリカ村(心斎橋)、いわゆるグリコ看板の前、梅田(大阪最大の繁華街)の3か所)。
いろいろな観方があろうと思いますが、個人的には実際にこれに似た事例はリアルでも生じるわけであり、それに対してその告知を受けた本人やそれを支える親族や付き合っている方(男女問わない)ほかが(法に触れない限りで)何をできるかを肯定的に描いた点においてよかったかなといったところです。
なお、他の方も触れている通り、ゴスロリファッションに関することも求められれば、カレーの話も結構多いので(ただ、カレーの話は出るだけで知識は一切いらない)、ややブレが生じますが、原作小説がそうであろうと思います。
採点に関しては特段気になった点まで見当たらないのでフルスコアにしています。