レイニー ブルーのレビュー・感想・評価
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その年代にしか描けない映画
製作当時現役高校生だった柳明日菜さんが監督主演している為、初々しく、稚拙な部分もあるけど、憧れる笠智衆さんや小津安二郎監督に影響を受けた映像とのアンバランスさが、妙な魅力になって、目が離せない作品だった。
生々しさと懐かしさの相交わる作品でした。
#映画三昧
#レイニーブルー
デイリーブルー
夏服を着て何度も反省文を書いている時期に、部活決めについて話してる冒頭で既にハテナ。
その後、罰として映画に行けと言われる→映画館に行く→映画同好会に入っている、と“点”だけ見せられる。
これでは映画が好きだから観に行ったのか、観に行ったから映画にハマったのかすら分からない。
(ベッドでのバタバタを見るに前者?)
しかもここで出てきた友達3人は以降出てこないという…
そこからも、ブツ切りのよく分からない描写が続く。
あの髭面の左門豊作みたいなキャラは、一緒に台本読みながら平均台渡ってたのにただのクラスメイト?
(中盤の映画監督も同じ役者でした?)
登場人物との関係とか立ち位置とかも察するしかないし、主人公の占い師稼業も意味不明。
妹っぽいのも映ってただけで、合コン男子とかも出すだけ出して結局なんだったのか。
「これから面談」という会話の後、いくつものエピソードを挟んでから面談のシーンがあって謎。
確かなのはずっと夏でずっと脚本書いてることくらい。
唐突にラジオ聴きだして『レイニーブルー』が流れるけど、まったく関係ナシ。
笠智衆も、なんなら小津も全然効いてない。
リアル寄り、演劇寄り、漫画寄りなど、演技や演出も役者やシーンによってバラバラ。
監督が主演のみならず脚本、編集にまで関わっているからには意図があるのかも知れないが、とても汲めない。
(後から知ったが、トラブルの影響も?)
柳明日菜の石川瑠華的な地味顔は嫌いじゃないし、画としては良いカットもあった。
しかし圧倒的に脚本と構成が観客に向いていない。
最後にモノローグで強引に纏めようとしても、いくらなんでも纏まりませんよ。
接待
初日上映舞台挨拶付きで観ました。 観終わった後のモヤモヤした感じは...
初日上映舞台挨拶付きで観ました。
観終わった後のモヤモヤした感じはそのあとのトークショーでリカバリーされました。
柳明日菜さん自身が開口一番「あらためて観たら、ぶつ切りで、眠くなってしまった方もいると思います」と言いましたが、その通りでした。
ただ狙いもあったし、こだわりもあったとのこと、それはなるほどと思いました。
熊本の景色のすばらしさ、特にラストのロケーションはすごいです。
あと、これはネタバレになってしまいますが、「レイニーブルー」は一度だけ、しかも途中までしか流れません。それを期待していく方は残念になることを承知してください。
それはそれとして、柳さんの才能はすごい。
高校生で、自主映画でなく大勢の人間を巻き込んでプロとして製作して、今作で言えば自ら主演して、その演技も素晴らしかったです。
トークショーで高良健吾さんが言っていた「こんな人はいないかもしれない」は同意です。
ただ前述の口コミにも厳しい評価がありましたが、それも同意。
これからも活躍してほしいしするでしょうが、そのこだわりや個性を好むかどうかは別かなと。
今作を観た感想で言えばそう思います。
自由気ままで思うがまま─それが自分には合っていたようで楽しく観賞できました
出したい思い、撮りたいもの、とにかく吐き出して収めておきたい事柄全てを、素直に出し尽くしていた印象でした。あまりに自由すぎるので、かなり大ざっぱで理解できないところもたくさんありましたが、作り手の思いがもろに伝わってきて、こんなにも直接的に作品を作れてしまうのか!?と半ばショックだったりしました。
主演から監督、しかもデザインとかもこなし、しかもそれを模試とか受験勉強をしながら、若き女子高校生が作り上げた将来に、大きな希望や期待を持ちました。
笠智衆の面影が色濃く残る郷里と素晴らしい境遇を存分に生かしきって、それに甘んじることなく、自らの郷里への思いが込められたら作品は格別だと思います。
面白い面白くない、極端に分かれてしまうように感じると同時に、これからどんな作品を生み出してくれるのか、期待とともに不安も結構あったりします。まぁこちらはただ待つのみなので、このまま突っ走っていってくれることを祈りのみです。
大凶
バイアスかけるべきではない
アップリンクにて鑑賞。ムージックラボ的なおじさん達が若い女性(女の子を自称する監督たち)に撮らせるような作品かな?と思ったら、コレが意外にも普通だった。詰めが甘いのは10代だから云々、シナリオが荒いけどその当時高校生だから云々と言うレビューやSNSを見た。
本当にその考え方で良いのでしょうか?
美味しくない料理を出された店で普通の料理屋と同じ値段で出てきて、女子高生が作っているからそれは勘弁して上げましょう云々は間違いではないでしょうか?今後のその方の為にならないのでは?
と。鑑賞者に一定の注意喚起は必要とは思う。もっとしっかりと練ればよかったのにと思うシーンが多いけど、ラストシーンが素晴らしいから良いです。
10代の葛藤
映画好きな高校生、蒼の進路や父との関係など日常を描いた作品です。
舞台挨拶があったのですが主演・脚本・監督を務めた柳明日菜さんは現役の大学生で高校生の時に「20歳までに監督になる!」と決めて休学して映画作りのワークショップなどに参加したそうです。そこから数年で劇場公開されるなんて本当にすごい。本作に込めた思いや映画制作に至った経緯を話される姿にはエネルギーが溢れていました。
話の繋がりがイマイチしっくりこないと思って観ていたのですが、そこは監督の狙いだそう。ストーカーや父との関係、亡き母の存在など色々と広く浅くなってしまった感じもありました。うさみ君がずっこける所は笑えましたが笑。
オール熊本ロケ。役者、スタッフも熊本出身だったり所縁のある方々で作り上げられた作品で熊本愛も満ちた映画でした。
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