「普通…かな」TALK TO ME トーク・トゥ・ミー キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
普通…かな
2023年の締めくくりはホラー映画となった。
大晦日朝イチ上映はさすがにガラガラだったが、中学生くらいの息子さんを二人連れた家族が劇場最前列に並んで観てたのは印象的だった。
今年になって初めてオカルト系のホラー映画も劇場で観る様になったけど、未だにどう観たらいいのか分からず、戸惑っている、というのが正直な感想。
起きていることをすぐに受け止めることができず、「なんでそーなるんだ?」と考えてしまう。
最後まで観て、何となく全体が把握できる感じ。
本作も、ラストまで来て「なるほど、少しずつ『あちら』に向かっていたワケね」と。
飲酒や喫煙、ドラッグといった危険な「遊び」が、友だちとの間の同調圧力や「イキり」「マウント合戦」によって広がっていく辺りは昔から変わらない一方で、今さらだが家族や友達との記憶や思い出はすべてデジタルでスマホの中に管理されていくのが、親世代にも当たり前になったんだなぁと(本筋とは関係ないが)あらためて痛感する。
途中、多少のグロや「痛い!痛い!」ってシーンはあるものの、それほど「怖い」ってことはなく、お話として・映画としての特別な驚きや特徴、裏切りみたいなものもあまりなくて、テンションの起伏も比較的なだらか。
どちらかと言えば、「トワイライトゾーン」とか「世にも奇妙な…」に近いかな。
上映時間も短いので、ホラー映画の初心者に向けではいいのかも。
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