長岡大花火 打ち上げ、開始でございますのレビュー・感想・評価
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日本人なら花火の意味を知るべき
花火のエンタメだけを期待して観る映画では無いです。
たしかに、ドキュメンタリー番組として観るには良いですが、スクリーンで観るには少し無理がある感じもします。
ただ、長岡花火を実際に観た時は度肝を抜かれて、感動を再び!と期待して劇場にいきました。
前半のドキュメンタリーは編集も良くなくて、少し辛かった部分はありましたが、改めて復興の花火?という部分がより理解できて、本番までの花火師さんや、会場準備等のプロセスなど、見えない部分にクローズアップして、特に「白菊」に関しては目頭が熱くなりました。
「白菊」花火師の嘉瀬誠次さんが手がけ、90年、シベリア抑留中に亡くなった戦友の弔いのため、旧ソ連のハバロフスクで初めて打ち上げた。とのことです。それを知って観るのは見え方がまるで違ってきます。
後半の花火は画質がやや残念でしたが、さまざまなアングルで、真下から映されているものもあり、貴重なカットでした。
音の迫力もなかなかでした。打ち上げ現場での撮影なので火の粉が降っている様子も見えました。記録映画なので画質は仕方ないと思います。
花火を単純に観たい人は花火当日のライブ中継で観ると良いと思います。
胸が熱くなった
「花火を映画館で見て楽しいの?」と期待値低めで鑑賞。結果とても面白かったです。
新潟県長岡市の花火大会をテーマにしており、最初は花火製作のドキュメンタリー。幕末から太平洋戦争、大地震など、長岡市が経験してきた歴史的な事件の中で花火大会がどのように見守ってきたかが説明されます。特に印象的だったのは、花火職人の方が戦後のシベリア抑留を経て、世界に誇る花火を製作するようになった話や、戦争中に米軍の焼夷弾で一夜にして街が焼かれた話。
また、映画の中で紹介された小学生の戦時の演劇が感情豊かで見応えがありました。戦争を体験したことがない子供たちが、なぜこれほど感情的に演技できるのか。素晴らしい。
後半は花火大会のライブ映像で、大画面で見る花火の映像は圧巻。今までの歴史の流れもあってか、目頭が熱くなりました。長岡市の子供が、「ぜひどういう意味があって花火大会を行っているか知ってほしい」みたいなことを言われていたのが印象的でした。非常に素敵な時間を過ごすことができました。
花火より長岡の説明ドキュメンタリーww
打ち上げ花火上から見るか下から見るかw
花火師の目から見る花火が見られるというレアさに引き寄せられて見てみたものの、あまりに映像が綺麗すぎてプロジェクションマッピングにしか見えず😅
前例のない規模で撮影した大迫力の花火のシーンは映画館で観るべき映像です。
「一生に一度は行きたい花火大会」と呼び声が高く、日本三大花火のひとつに数えられる新潟県の長岡花火の神髄を、成り立ちを含めてたっぷり楽しめるエンターテイメント・ドキュメンタリー。
2023年8月の花火大会の様子を20台以上のカメラで記録し、誰も見たことのない場所から撮影した映像も織り交ぜながら、豪華絢爛な大玉花火の連続を、映画館ならではの迫力の映像と音響で臨場感たっぷりに映し出します。
鑑賞にあたり、随分悩みましたが、やはりDVDではあの大迫力の臨場感は無理だと思い、思い切って見ることにしました。
長岡花火2023自体は、昨年のライブ放送で見ていたのですが、テレビと映画ではやはり大違いです。それにライブだとかなり間延びする点、本作では後半30分に編集して、密度濃く打ち上げシーンをたたみ掛けて見せるので、その分花火への感動が盛り上がりました。前例のない規模で撮影した大迫力の花火のシーンは映画館で観るべき映像です。
「えっ花火のシーンは、最後の30分だけ?」と疑問を持つ人もいると思います。けれども本作は単に花火の打ち上げを記録した作品ではなかったのです。
前半の1時間では、長岡花火の由来と開催されるに至った歴史的な背景を掘り下げています。
その歴史は、江戸時代まで遡って紹介しています。幕末の北越戊辰戦争で焼け野原となり、太平洋戦争禍の1945年8月1日の長岡空襲で再び焼け野原となり、多くの市民が犠牲となった深い悲しみの歴史、2004年に起きた中越地態での甚大な被害の歴史など…。そこには、戦争や災害にまつわる長い歴史と、市井の人々が込める慰霊と復興への思い、そして平和への深い祈りがあったのです。
そんなさまざまな苦難を経験してきた長岡の人々は、慰霊の念と復興への決意、そして平和への深い祈りを花火に込めてきました。
なかでも1486名の犠牲者を出した長岡空襲への慰霊の想いは強く、長岡花火の大元になる「長岡まつり」の前夜祭が空襲と同じ8月1日開催とされていて、今でも「二度とこのような悲惨な歴史を繰り返してはならない」という平和への願いを込めて、慰霊式典や灯籠流しが開催されます。さらに、空襲の時間となった22時30分には、鎮魂の3発の花火が打ち上げられることが本作でも紹介されました。
自然災害や争い事が絶えないなか、復興20年の節目に、不屈の「長岡魂」を世界に届けたいと本作のメッセージを強く感じさせる前半の1時間でした。
会場となる新潟県中南部に位置する長岡市の信濃川河川敷には、二日間で長岡市の人口の3倍以上、約100万人もの観客が全国から駆けつけます。その大会運営の裏側には、この日を目指して1年を花火作りに賭ける花火師、会場設営に汗を流すスタッフ、大観衆の安全安心を支える関係者など運営を支え奔走する人々、そして、長岡花火に様々な思いを寄せる市民たちの存在がありました。
映画では華やかな花火の裏にある歴史を振り返りながら、花火大会を支える花火師や運営に奔走する関係者、市民スタッフのインタビューを通して花火に息づく人々の真摯な祈りを見つめ、過去と現在を通じて長岡花火の全貌に迫ります。
ところで誰も観たことがない場所での撮影は凄いものでした。打ち上げ現場で花火が連続で打ち上がる凄まじい映像。現場で打ち上げに当たる花火師たちの緊迫した行動にもスポットが当てられて、時に打ち上げ台が火事になることもあり、花火師が消火活動まで行う姿が紹介されていました。
またセミファイナルとなる長生橋のナイアガラ花火と正三尺玉連発の打ち上げシーンでは、尺玉の打ち上がる様を真下から仰ぐような、絶対見られないアングルで捕らえていました。
やはり圧巻は、「復興祈願花火フェニックス」のシーンです。ほぼ横一線に約20ヶ所の打ち上げ場から一斉にあげられる花火は壮大!この凄い打ち上げシーンを20台を超えるカメラを駆使しして、時に引いて夜空を照らす全体像を描いたり、思い切りクローズアップしてフェニックスの放つ煌めきを印象時に捉えていました。
息を呑むこの打ち上げシーンには、花火に没入するあまり、自然と涙が溢れてきたのです。
ドキュメント1時間+花火30分ほど
なにやら訳の分からない感想が散見されますが花火が見たかったら実際見に行くか動画を見ましょう。
こちらはドキュメンタリー映画ですので悪しからず。
最初の1時間は花火及び花火師というより長岡の歴史に関する尺になっております。
皆さん気になってる花火の映像は最後30分ほど結構長くしっかり見れます。
実際の花火と違って隙間がないのでサクサク見れて良いですね。
映像美に関しては暗闇の引きの画なので少し荒く
寄りの画の4K・8Kみたいに凄く綺麗ではないが十分綺麗です。
音は最初の方が少し小さかったように思えましたが終盤に向かい
大きくなってきて迫力が出てきたように思います。
映画としては至って普通のドキュメンタリーで悪く言うようなところはありません。
映画館で花火が見たい方は迷わず見に行ってもいいと思います。
花火に力を入れてほしい
映画としては長岡の歴史から花火の細かい所までまとまっていて、長岡大花火行ってみたいなと思えました。しかし肝心の花火の映像はイマイチで、画質も音質もアングルももう少しどうにかできなかったのかなと思いました。あとエンドロールの音楽はそれじゃないでしょ。
(本物の)花火大会に行きたくなった
ドキドキ期待しながら、1時間半、花火を見るつもりで行ったら、長岡の歴史を学んで帰ってきた、という感覚。
それでもラストは当然花火大会の映像となるのだが、物足りなさがいくつか。
1つ。色が鮮やかではない。煙が邪魔をして、本物の花火大会と比べることもできないくらいの鈍い色合い。
2つ。映像と音のギャップ。普段、私たちが見る花火は上がってからしばらくして音が響いてくる。ところがこの映画では、ほぼ同時。まあ、近くで撮影したせいかもしれないが、どうにも実感がわかない。さらに、花火が上がる時のあの「シュルシュル」っていう音が聞こえない。(2ヵ所だけあるにはあったが)
3つ。当たり前だが、前にしか見えない。特に花火のすぐ近くで見る時には、降ってくるような花火を見ることになるが、スクリーンが前にしかない映画館ではそもそも無理な話。
4つ。空気の振動がない。音はずいぶん大きくしてあったが、本当の花火大会での腹の底に響くような振動がない。当然、感動も激減。
5つ。これまた当たり前だが、火薬の匂いがない。すぐ近くで上がる時には、(気のせいかもしれないが)花火独特の匂いがする。映画館では当然ながら匂いはない。
何より、本物の花火大会にある高揚感やドキドキ感がないのが残念。以前、NHKのBSで見た生中継(?)の方が、少なくとも花火に関しては感動した気がする。
ふと、考えたのだが、すべてCGでよいので、40分ほどのリアルな花火大会の映像は作れないものか。スクリーンは前にしかないし、匂いもないし、空気の振動もないが、少なくとも、見ていて「きれいだなあ」と思う映画になるのでは。
とはいえ、長岡の歴史も含めて、楽しむことができました。
長岡市民の思いに胸が熱く、花火師の魂と技に心揺さぶられる
【作品内容】
本作は毎夏、新潟県長岡市で開催される“長岡大花火”のドキュメンタリー。
そう書くと、花火師やイベント関係者を追っていると思われるかも知れない(それも含まれる)が、明治初頭の北越戊辰戦争に始まり、空襲・震災等長岡の苦難の歴史と花火大会の繋がり、地元の人々の花火への思い、が描かれている。
【感想】
想像以上に感動してしまった。
実は本作は俺にとって記念的な作品だった。作品の中味ではなく、2011年に映画観賞の記録を残すようになってから、ちょうど劇場観賞2000本目の区切りだった。自分の中では以前から意識して来た数字だったので、2000本目に何を観るか(選択肢は僅かだが)ちょっと考えて本作を選んだ。 選んだ理由は予告編で「良いかも」直感したのと、単純に「祝砲としてちょうどいいか」。その程度だけど(笑)
でも正解だったと思った。
観て初めて知ったのだけど、長岡市民にとって忘れることのできない大きな出来事、太平洋戦争終戦間近に受けた大空襲は8月1日だったこと。この日が花火大会開催日に密接に関係しているのだが、8月1日はたまたま俺の誕生日だったので、単純な俺は「ああ、やっぱり本作は俺に縁のある作品だった」と思ったわけ。
作品の最初から2/3は長岡の歴史や長岡の人々を描き、終盤1/3が花火映像という構成。 当然クライマックスは花火映像なんだろうと思って観始めたが、最初の2/3も思いの外良かった。 行ったことはあるものの、縁薄く知る由も無い長岡の歴史を知ることが出来て良かったし、長岡の人の花火への思いは胸迫るものがあった。若い人達には深い思い入れは無いかも知れないが、それでもこの花火大会は彼らの誇りになっていることが分かった。花火師の心意気と言うのか、矜持と言えば良いのか分からないが、それにもグッと来た。
そしていよいよ「打ち上げ開始でございます」
終盤は2023年の大花火の映像がスクリーン一杯に広がる。
映画での宣伝でも「日本3大花火の1つ」と謳われていた。
「でも、どうせ地元の人が勝手に言ってんじゃないの?」
「そもそも3大花火って、あと2つは何?」(今調べたら「秋田県大仙市」「茨城土浦競技会」だそうです)
と話半分で聞いていた。
が、観たら「え、ホントに凄い!」
ウソでなく涙溢れるほど。
TVで観るよりは幾分マシだとは思うが映画で観ても限界が有ることは分かっている。 映画でもこれだけスゴイと思えるってことは・・・
俺も若い頃には東京周辺の有名花火大会へ結構足を運んだが、花火の規模は明らかにそれらを超えている。
日本3大花火はウソじゃないかも。
相対比較はともかく、この映画を観たら“長岡大花火”を生で見たくなります、絶対に!
かく言う俺も生きてる間に絶対一度は行こうと決意(笑)
貴重な映像ばかりでした
「映画というよりテレビとかビデオドキュメンタリーといった印象…」という投稿がされていましたが、まさしくドキュメンタリー映画なわけで花火大会を放映しますって話ではないので、勘違いして感想述べるのはどうかなと思いました。
前半の歴史的背景の部分は貴重な映像ばかりで、他の花火大会とは一線を画しているのを知る上でとても大事だと思いました。
後半の花火大会の部分も普段は観られない場所からの映像で、とても良かったです。
欲を言えば、打ち上げ映像は動画サイトでいくらでも観られるので、警備など運営サイド、花火の制作サイド、観覧場所の設営サイドなど、もっと密着動画があれば良かったなーと感じました。
また、スクリーンが横いっぱいに使われていなかったのが残念でした。
映像と音響が期待外れでした
映画というより、テレビとかビデオドキュメンタリーといった印象で、期待した花火の迫力はあまり・・・といった感想です。フットワークの軽さを感じるような多角的な映像と取材には目を見張るものがありましたが、個人的には、この作品に期待するものは違っていたので─。むしろ、一つだけのカメラで、つまらないような映像と思われても、花火の迫力そのものを大画面大音響で魅せてほしかったです。なので、前半の大半を占める歴史的背景やそれをまたなぞるような劇風景など、正直つらかったです。とはいえ、その意味も、後半の花火映像を見ながら、感じ入るところがありましたが・・・
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