劇場公開日 2023年12月8日

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市子のレビュー・感想・評価

全358件中、261~280件目を表示

2.0明らかに勉強不足

2023年12月15日
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ビビ

3.0苦手な終わり方

2023年12月15日
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過去の事情や繋がりは理解できますが。
結局、市子はどうなった?海に墜ちたという車の中?
どうもこういうはっきりしない終わり方は苦手です。

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あらじん

4.0粗はあっても演技で持って行く力技

2023年12月15日
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杉咲花という女優は、結構小さいときからテレビで見ていた記憶がある。子役あがりとまではいかないけど、それに近い印象。だから、大人の女性として恋したりセックスする役柄を演じているのを観ると複雑な気持ちになる。娘が(いたら)彼氏といちゃついているのを見てしまったときにこんな感情になるのかもしれない。
本作ではプロポーズされた翌日に失踪する市子を演じている彼女。穏やかな話し方で家庭的だった印象が、過去のエピソードとともに徐々に塗り替えられていく。なかなか壮絶な人生。でも、周りに振り回されながらも自分の人生を生きようとする姿がとても清々しかった。たとえ許されないことをしていたとしても。杉咲花だから醸し出せる雰囲気かもしれない。北くんのように魅了されて人生を狂わされてしまうのも少しだけわかってしまった。
杉咲花だけでなく、他の俳優たちもとても上手なので、あの世界観につい引き込まれてしまった。自分があの世界で疑似体験している気分。刑事が聞き込みに一般人(しかも重要参考人の恋人)を連れて行くわけがないといった脚本上の粗があったことはたしか。でも、そこまで嫌悪感を覚えるものではなかった。元々は芝居の脚本なら、そんな展開もあり得るかと妙に納得する。ただというか、だからというか、スッキリする終わり方ではない。観る者の判断に委ねる部分もかなりある。とてもつらいことが待ち受けている予感はあるが、市子の未来に少しでも幸せがあればと願うだけだ。こんなことを感じてしまうのだから完全に世界観に浸っている証拠。
杉咲花の女優としての凄みを存分に感じることのできる本作。確実に彼女の代表作の一つになるばだ。

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kenshuchu

5.0果たして市子は悪魔なのか

2023年12月15日
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つい最近たまたま市子のような人たちの記事を読んだばかりで、なんとなく途中で市子の境遇が想像出来たので、あまり衝撃的でなはかった。
だけどこれまでの市子の人生は、なかなか過酷だった。

月子を見下ろす市子と、市子を見上げる月子。おそらく衝動的ではない姉妹の覚悟のような視線。
そして、その後の『市子ありがとう』はぎゅっとなった。市子もお母さんもしんどかったんだなぁ。

逃げる市子と、市子の人生を辿る長谷川君、なんかずっとイラついてるように見える北君。それぞれまっすぐなのに、どこか不安定。
演じる3人は若いけどキャリアは長いから、安定感があって良かった。

ラストで市子と北君が、どういうやりとりがあったのか気になる。

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コビトカバ

3.5市子とは

2023年12月15日
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想像していた以上に壮絶で生々しい1人の人間の人生の一部を垣間見たようだった。
市子は1日1日をどんな思いで生きていたのか。
彼女の笑顔と涙が頭から離れない。
笑顔と涙の裏側にはいったいどれほどの葛藤や孤独、苦しみがあったのだろうか。
当たり前に存在するものが当たり前ではなく、細やかな幸せが細やかではないのだということ、忘れてはいけないなと思う。

最後まで市子という人物が掴めなかった。
けれどその掴めなさこそが、人間の真の姿なのかもしれない。市子という人物、市子の人生について、想像することはいくらでもできるけれど、きっと想像には及ばない。
他人から目に見えるものなんてきっとほんの一部で、それさえも正しいといえるのだろうか。この人はこうだ、こうに違いないと想像することはいくらでもできるが、他人が簡単に決めつけて言い表わしてしまっても良いのだろうか。
きっとこの世界には、まだまだ自分の想像も及ばないような人間がいて、物事があるのだろうと思う。

杉咲花さん素晴らしかったです。圧巻でした。
市子は誰よりも力強く確かにそこに生きていました。

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yuu

5.0映画.COM 等での評価が高いので鑑賞しました。

2023年12月14日
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市子は「ただ幸せになりたい」だけなのに、
日本の!"戸籍制度" から、産まれた闇の中で、彼女は生きる為に もがき、苦しむ。

年齢を感じさせない 杉咲花さんの演技力と存在感が素晴らしく
本作は彼女の良さを最大限に引き出せた映画となった。 <主演賞>

撮影、脚本も素晴らしく、鑑賞者を 素直に推理させず、翻弄させる小ワザも多く埋め込んでいる脚本は傑作だ。
その脚本で、映画の最後は「ありがとう」と、結んだ。<脚本賞>

観客に臨場感を与える為に、撮影は ほぼ全部 三脚を使わずにハンド撮影 演出された微妙さは絶妙だった。<撮影賞>

印象的なのは序盤にある"トンネルのシーン"だ。
このカットこそが この映画を投影する 全てだった。

また、学生時の雨のシーンでのことば「みんな、流れてしまえ」と、彼女が口付ざさむ“虹になる曲(題名わからず)”は、彼女の中の深層心理を うまく表現できていると、思います。

この映画を観たら、「ある男(2022)」を観るといいでしょう。

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YAS!

3.0結局は何も話せない自分を観ている

2023年12月14日
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すぅ

3.5微妙な人間関係

2023年12月14日
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ごっとん

3.5思ったほどでもなかった

2023年12月14日
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時間の流れに従って進行する映画ではなく、たびたび場面が逆〔さか〕のぼり、登場人物も単発で登場する。しかし、映画の内容は把握できるように制作されている。

ただ、内容は期待していたほどでもなかった。この映画に対する評価は人それぞれだろうが、私としては、市子の生い立ちを考慮しても、彼女は自らの課題や責任に向き合うことなく、逃げ回っている臆病者としか受け止めることができなかった。

何をこの映画は訴えたかったのか?〔※戸田監督は社会問題を提起し、「映画の結末は読者に預ける」と言っている・・・・〕それが伝わってこない。

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hide

4.5考えさせる白夜行?

2023年12月14日
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悲しい

怖い

知的

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ヒロキ

4.5悪魔のような女?

2023年12月14日
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「法廷遊戯」のときにも感じましたが、杉咲花さんの存在感が圧倒的でした。特に今回のように謎めいた役柄の場合は殊更に。小悪魔でもないし、絶世の美女でもないし、清純派でもない。あらゆるカテゴライズを拒むかのような、唯一無二の女優さんだと思います。

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ハチ

3.5「長谷川さんこれ誰なんですか?」「市子です。」「そりゃどうも。存在せえへんのですよ。」

2023年12月14日
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訳あって、なりすます物語。最近だと「ある男」とかと同類の物語。共通するのは、なりすました人間が悲しいサガを抱えていること。自分自身では抗えない人生を生きてきたこと。そして、そんななかでも幸いなのは、わずかでも味方になってくれる人間がいたこと。そして、残念なことに、なりすました人間は結局幸せをつかむことができないこと。

「みそ汁の匂い。幸せそうな匂い。憧れの匂い。」

「うちな、花火好き。」
「嫌いな人おらんで。」
「でもな、みんなが上見てるとき、うち安心すんねん。」

「最高や。全部流れてしまえ。」

なりすましと分かったうえで頭から見ていれば、市子のひとつひとつのセリフが全部フラグになっている。初めから人生を諦めてる市子のテンションは終始低く、ときに夢を見る気持ちが芽生えたときに見せる笑顔が反動で切なく見える。その絶妙な熱量を杉咲花が好演している。長谷川役の若葉竜也もよい。二人ツーショットの写真が飾られている本棚には、サニーデイのCD。そのセンスがまた、いい。

ただ、北君と自殺志願(?)の女はなぜああいうことに?市子がそうしたのか?もしくは、市子を守るために二人がその行為を選んだのか?それによっては市子に対するこちらの気持ちはずいぶんと変わってくるな。
ふと思う。世の中、これだけの人が生きている。例えば年間自殺者の数はかつては3万人といわれた(近年は若干減少したようだが)。そこに意識が行きそうだが、じつは失踪者の数においては8万人ちかい。その8万人がすべて自分の意思で消えたわけではないだろう。何人か、いや何割かはこれと似た状況での失踪(市子だけでなく、北君や自殺志願者含めて)であると思えなくもないな。

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栗太郎

3.5記憶に残る映画

2023年12月14日
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面白いか面白くないかより
記憶に残る映画でした

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まさき

4.023-145

2023年12月14日
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人生は選択の連続だと思う。
必ずしも望み通りにはならない事も多い。
幸福を求めて人生を歩みたいと願う。
自分や家族や友人仲間も含めて幸福でありたいと願っているはず。

市子には、
何が与えられたのだろう。
何を許されたのだろう。
小さな嘘を隠すためにまた嘘をつく。
不幸を誤魔化そうとして幸福が遠ざかる。

本当の自分を誰も知らない。
自分自身でもわからなくなる。
共感など出来ないが
いたたまれない気持ちになった。

杉咲花、凄かった。

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佐阪航

3.5自分としては生きられない

2023年12月13日
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悲しい

難しい

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uz

2.5戯曲を映画化 演劇を見たかった…

2023年12月13日
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悲しい

難しい

日本の法律の穴をついた内容
金儲けしか考えないバカな国会議員たちが作った法律に翻弄される無戸籍者無戸籍者は人間なのに、人権すらないような…(893も一緒だが…)
可哀想過ぎて、涙こそ出なかったけど、日本の現実を突き付けられた感じ私腹を肥やすことにしか興味の無い日本の政治家(特に自民党)は、生きる価値すらないパラサイト
それでも市子(月子)は、生き続けるタフさ(生きることの重要性)を感じているのだと思う

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ろくさん

2.5理解できなかった

2023年12月13日
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自分はこういう複雑な内容が理解できなかった(妻は理解していた)。そのため、途中ウトウトしてしまい、非常に消化不良。配信になったら、再度観ます。

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hanataro2

5.0きっと明日はいい天気

2023年12月13日
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NHKの朝ドラ「おちょやん」で主演を務めた杉咲花が主演ということでしたが、個人的に彼女は初見。それで驚いたのですが、演技が抜群で、彼女が演じた「川辺市子」という人物が、本当に実在の人物のように感じられました。

内容的には、いずれも昨年公開された「さがす」や「ある男」と同じ系統と言えば同じ系統で、突然失踪した家族(本作の場合は同棲相手だけど)の行方を捜す物語であり、戸籍制度のエアポケットに関わる物語でした。本作では、父親のDVから逃れてようやく離婚した母親がその後市子を出産したものの、民法の規定のために出生届を出せなかったが故に無戸籍になってしまい、結果的に公的公的医療保険は勿論、「市子」としては学校にすら行けないなど、一切の基本的人権がない状況のまま大人になって行くという痛ましい物語を突き付けられるというとても重たいお話でした。

そんな痛ましい状況下で生きる市子ですが、生きて行くために文字通り何でもして来たことが描かれています。生まれは1987年、本作の舞台は2015年だったので、齢28歳の女性な訳ですが、この間辿った彼女の数奇な運命は、想像を絶する苦難の連続。そんな彼女の半生に、リアリティというか立体性を持たせ、物語を重層的なものにした戸田監督に拍手を送るとともに、繰り返しになりますが、市子に魂を吹き込んだ杉咲花の演技には最大の賛辞を送りたいと思います。

因みに本作のテーマとなる「戸籍制度」ですが、世界的に見渡すと日本以外では中国と台湾にしかないそうです。以前は韓国にもあったようですが、男系血統中心の家父長的家族制度を土台にしている戸籍制度は、男女同権などに反するということで最高裁で違憲と判断され、2008年に廃止されたそうです。

ただ本作の魅力と言うか、いいところ(奥ゆかしいところ?)は、世界的にも稀で、韓国同様に明治以来の家父長制に端を発する戸籍制度に対して、「断固反対!廃止せよ!」というメッセージを声高に主張している訳ではないところでした。むしろ、戸籍制度からこぼれ落ちてしまった人に光を当て、そうした人を社会として如何に包摂していくかということを考えさせてくれる優しい視点こそが、本作の肝だったように感じました。

本作の中盤で、市子が戸籍を作りたいと支援者に相談したことが語られます。制度的にも「就籍」という手続きをすることで、戸籍を作ることが出来るとのことですが、そのためには指紋採取や親の認知証明が必要と分かった市子は、支援者の前から姿を消してしまったそうです。支援者の話では、こうしたことを伝えると、半数の人は就籍を諦めてしまうとのこと。勿論戸籍を作るという事の重要性を考えれば、一定の審査や手続きが必要なのは充分に理解できますが、そのハードルが高いと感じて戸籍取得を諦めてしまう人を放置しておいていいのかという議論もあって然るべきでしょう。

なお、法務省が把握している無戸籍者は3千人余りということですが、「無戸籍の日本人(井戸まさえ著)」 という本によれば、実際は1万人以上いるようです。その原因としては、本作でも問題になった民法772条2項の「法的離婚後300日以内に生まれた子どもは前夫の子と推定される」という規定にある場合が多いとのこと。本作のように、DV夫と離婚した後でも、300日以内に生まれてしまった場合は、DV夫の子として出生届を出さなければいけないことが障害となり、結果として無戸籍になってしまうケースが多いようです。

話を物語に戻すと、本作は殆ど音楽が掛からない作品でしたが、唯一市子が口ずさむ「にじ」という曲が印象的でした。何処かで聞いたことがあるようなないような曲でしたが、子供向けに作られた曲のようで、以下のサビの歌詞が繰り返されるものでした。市子はメロディーを口ずさむだけで、この歌詞自体は本作で登場しないのですが、これを読むとまさに市子の気持ちを代弁した歌詞であり、結構泣けるものでした。これを敢えて表に出さず、メロディーだけ口ずさむシナリオにしたところも、実に奥ゆかしくて素晴らしい創りでした。

「にじが にじが 空に向かって
 君の 君の 気分も晴れて
 きっと明日はいい天気 きっと明日はいい天気」

またパンフレットを読むと、戸田監督は黒澤明監督の「羅生門」を参考にしたとのこと。確かに市子の子供の頃からの友人や同僚などの証言をオムニバス形式にして市子の行方を捜していく流れは、まさに「羅生門」形式。ただ論理的整合性の観点から、誰かが嘘を言っていることになる「羅生門」と違って、一見矛盾することも実は全て整合しているというのが本作の特徴であり、名作に触発されて自分流を築き上げた本作の構成は、中々見事だったと感じました。

そんな訳で、本作の評価は★5とします。

市子の明日に幸あれ!

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鶏

4.0かなり複雑・・・

2023年12月13日
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悲しい

怖い

難しい

途中までストーリーが把握出来ず、中々展開に着いて行けませんでした。
後半でなんとか筋書きが分かって来たのですが、最後は消化不良気味に終わってしまい、しっくり来ていません。
ただ、内容は奥深くとても良く考えられたストーリーなので、観ている方に問題提起をされたような気がします。

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けいせいおじさん

4.5極めて高レベルの問題作

2023年12月13日
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信じられないほど過酷な人生を生きている「市子」と、彼女を追う男たちの物語。
名前の違いなどから、次第に「市子」の実像が現われていく展開は、まるで上質のミステリーの謎解きを見ているよう。杉咲花はじめ、演技陣の熱演・好演もまぶたに残る。時制の処理の仕方がうまく、時々挟まるハンドカメラの映像も効果的。
みっちり中身の濃い、極めてレベルの高い問題作である。

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ファランドル