「事実は小説よりも希なり」市子 けつおさんの映画レビュー(感想・評価)
事実は小説よりも希なり
「事実を基に」って注釈のある話はほんと恐ろしい。市子におきたことは今の日本にほんとにおきていること。この映画を見るまで知らなかったし、とんでもない制度だと思った。存在が認められないなんてあり得ない。
この国は生きづらい。早く修正すべき。
映画はとても悲しい時間経過を流す。
実の妹とのこと、母親のこと、継父のこととかどうしようもない現実にたくましくも切ない幼少期と、達観した中高時代は断片的なほど恐ろしい。長谷川との平穏がガラスのようにもろく、いずれくる逃亡を考えながら過ごした日常がいかに尊いものか。考えるに胸が潰されそうだ。すべて作り話であればいいのに。
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