劇場公開日 2023年12月8日

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「生い立ちが分かったあとの絶望が…」市子 ひとふでさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5生い立ちが分かったあとの絶望が…

2024年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

いわゆる失踪した人が正体不明の謎の人だったという展開。
映画ではままあるパターンではあるが、個人的には同様の映画の中で今作が一番好きかもしれない。正体を隠すならこれぐらい激重の人生じゃないとね…

市子の行動の謎が関係者を通じて、徐々に明らかになる展開がうまかった。
終盤、車から発見された二人の遺体とか、月子とのやり取りとか、その辺りはもっと見たかったな。
登場人物がリアルに描写されていて、特に北君の親切ウザい感じは秀逸だった。市子の北君へのあしらい方もリアル(笑)

最終的に明るい展望のないまま終わるのも、この作品に合っていると思う。
最後は市子ーーー!って叫びたい。
余韻が凄い。

ひとふで