「寄り添う気持ちを突き放される」市子 DKawaさんの映画レビュー(感想・評価)
寄り添う気持ちを突き放される
恋人に結婚を申し込んだ次の日に彼女が失踪した。
時期を同じくしてテレビから流れてきた死体遺棄事件と関連があるのか?
ミステリー仕立てで進むのだけど、観るべきはそこじゃない。
男が恋人の過去を調べていくうちに、助けたいと差し伸べる手を過去の彼女に手を切りつけられるような話。
最後に彼女自身の独白で二人のささやかな暮しが語られると、「こんな暮らしを続けさせてあげたかったな」と、観ているこっちも思う。
そんな観客は、彼女が海辺を歌いながら歩く、冒頭で映されたのと同じラストシーンの意味を知った時、自分の手も血だらけな事を知るのです。
8年前の遺骨から死因が特定できるほど科学が進んでいるのに、離婚直後の子供も認知ができない前時代性の矛盾に憤る。
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