「極めて高レベルの問題作」市子 ファランドルさんの映画レビュー(感想・評価)
極めて高レベルの問題作
信じられないほど過酷な人生を生きている「市子」と、彼女を追う男たちの物語。
名前の違いなどから、次第に「市子」の実像が現われていく展開は、まるで上質のミステリーの謎解きを見ているよう。杉咲花はじめ、演技陣の熱演・好演もまぶたに残る。時制の処理の仕方がうまく、時々挟まるハンドカメラの映像も効果的。
みっちり中身の濃い、極めてレベルの高い問題作である。
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humさんのコメント
2023年12月22日
この過酷な人生が、リアルタイムで誰かの身にも起きているかも知れない…そんな緊張感がありました。
胸が苦しくなるような市子の姿を忘れられない気がします。
他作への共感もありがとうございました。