「真イクラ見事(改定)」市子 またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
真イクラ見事(改定)
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真イクラ(シャケの娘笑)である杉咲花の真面目な演技は明るい所も暗い所もいいやつなときも嫌な奴の瞬間も関西弁も、その真面目さで納得させられる。「おちょやん」も話題にならなかったかもしれないけどかなり良かった。
スジ的なことを言うと、市子には二つの悲劇が重なって覆いかぶさってきていたが、ここは一つに絞った方が良かったのではと思う。役者では、中村ゆりは年齢を隠さず下品なアピアランスなれど、船を見送る姿などロングになるとその美しさを隠せず、別の意味が出てしまう。ある意味ミスキャスト。
最近「キャラクター」とか「ある男」とか、これまで当たり前と思ってきた基本的なところが実は曖昧な場合もあるということを知らされる。日本の無戸籍者は一万人以上だという。俺が幸せに無知で過ごしてきただけか。わかっているのに簡単にはどうにもならないのかわからないことにも触れる機会が増えたなあ。
追記 殺害場面は一度も映されていない
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