「ラストシーンの彼女」市子 たけ(c)さんの映画レビュー(感想・評価)
ラストシーンの彼女
思ってる以上に凄いぞ杉咲花。
こう言った境遇な人が存在するのか、人生でも出会った事も聞いた事もないレベルに不遇な人を演じる花ちゃん。
でも市子は実在するだろ!と信じさせる説得力よ、こんな人生の人居ねえだろ、と思ったけど杉咲花の芝居にドキュメントライクなカメラワークも合間って実在感がハンパない。
市子実在するでしょ?あれが芝居な訳ない!
まあ、杉咲花の芝居力や、物語の読み解き、映画としての完成度の高さは見る目有るレビュアーが語ってくれるでしょう。
しかし俺は邪道にレビュる能しか無いわ。
市子は人生回復不能なくらいに重荷背負わされてんだけど、人として魅力有りすぎだからモテんのね、良く良く考えたら常に男子にモテてんじゃん、まあしゃあないよね、花ちゃんのルックで、心に芯を持ち、何処となく危なっかしくて、強く有り時に弱々しい。
こんなもん男子なら目が離せないわ、守ってあげたくなるじゃん!
俺も市子助けてあげたいわ。
と、市子モテモテ過ぎて人生ちょっとそっちに向いた説唱えたいんだけど、あそこまでモテ無かった、標準的な道で不遇背負ったのが、ラスト自殺願望持ったあの彼女だったんだろうな、彼女は市子に成れなかった市子かも知れない。
湯を沸かす→さがす→市子→月 この順で見るとあーあの家族がー!とか思っちゃうな、介護の先に自分の人生って文脈も産まれちゃうけど、そこがトリガーって描かれるのは賛同出来ないけど。
こんな不遇な設定ファンタジーだろとか思ってたけど、調べたら無戸籍の人って結構居て俺が世間知らずだけだったわ。
市子の実在感って花ちゃんの演技だけじゃ無かったんだな、俺みたいな世間知らずに伝える監督の意思が市子を存在させてんだな。