フェラーリのレビュー・感想・評価
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幸せそうに見えない男
過去の栄光、地位、名誉、妻に愛人に、息子たち。
何もかも手に入れているようでいて、全く幸せそうに見えない男、エンツォ・フェラーリ。
ひたすら自分の信念を貫いて、車を作って走らせるのではなく、走らせるために車を作る。
共同経営者でもある妻とは簡単に別れられるはずもない。
浮気を隠し通すことも出来ず、気の強い妻には銃を向けられる。鬼嫁怖っ!
そして愛人にはすっかり呆れられている。
愛人の子供をいつまでもフェラーリと名乗らせずにグズグズしている。
私生活はほんとにダメダメな男。
客観的に見たら自分の思うように好き勝手しているのに全く幸せそうに見えない。
死んだ息子への愛は感じるがその瞳は物憂げだ。
起死回生を賭けたレースでは、え!夜に?え!雨天決行?
え!こんな人の近い街中を走るの?
と驚きの連続。
よくこんな昔の車を再現して走らせてくれたよなあ。と手に汗握るカースタントにも感心し切り。
ドライバー達は勝者と、リタイヤした者、事故死した者と、明暗が分かれる。
レース前に恋人に書いておいた手紙はその時代ならでは。
メールやLINEでは味気ないな。
手紙っていいなと思った。
それにしても悲しいお知らせだったけど…
ヘルメットとゴーグルをつけただけであの猛スピードのカーチェイスは忘れられない。
これからはフェラーリのロゴを見ても今までと見る目が変わるだろう。
エンツォ・フェラーリの愛する人と車作り
1957年。エンツォ・フェラーリは息子ディーノを前年に病気で亡くし、会社の共同経営者の妻ラウラとの関係は冷え切っていた。そんな時、エンツォは愛人リナとその息子ピエロの事を妻に知られてしまった。さらに会社は業績不振によって破産寸前に陥り、他社からの買収の危機に瀕していた。再起を誓ったエンツォは、イタリア全土1000マイルを走破する過酷なロードレース・ミッレミリアでの勝利に挑み・・・さてどうなる、という話。
エンツォ・フェラーリと言えば、2002年に発表された同名の車の開発にほんの一部だけど関与したこともあり、親近感があった。レースをするために車を売っている、というのはフェラーリの仕事をしていた20年前頃もそう言われていて、他の自動車メーカーとは全く発想の違う対応をされ、相撲のタニマチみたいだと戸惑ったのが懐かしい。
ミッレミリアを調べてみると、第二次世界大戦後の1947年に再開されて以降、9年間で7回もフェラーリが優勝していたことを知った。エンツォは優秀なレーシングカーを作っていたのだとわかった。
1957年の事故でミッレミリアが中止となったのは残念だけど、F1への情熱を注いだエンツォはやはり偉大な功績を残したと思う。
エンツォを演じたアダム・ドライバーは長身で本人の雰囲気有ったし、妻ラウラ役のペネロペ・クルスはなかなか強いイタリア女性、という感じで好演だった。
愛人リナ役のシャイリーン・ウッドリーは綺麗だった。
耐えれます。
自宅のソファーで大画面のテレビで鑑賞することが多く映画館には年間一回行くか行かないレベルです。それでも途中で飽きて最後まで観ない映画が多いですね。今回は車やFerrariが特に好きなわけでもないのに日経新聞の紹介記事に惹かれてYouTubeの予告編を観て急に予定をキャンセルして家内を誘い2人で最後の上映時間、終わりが23時15分の回を観に行きました。観客は我々以外はお一人で合計三人。2時間途中集中力が途切れることなく最後までじっくりと引き込まれました。非常に面白かった。つまらないと寝てしまう家内も同じ反応。映像の美しさ、迫力のサウンド、衝撃的なシーンの数々。何年振りでしょうかね。満足して帰りのタクシーで映画の感想を語り合ったのは。
客層は面倒そうなオッサンばっかり!
しんどかったけど、案外面白かったかも
全然知識がないので、殺伐とした家庭模様なんか予期しておらず、観てる時は割としんどかった。
ラウラの隙のない雰囲気は怖いし気が休まらなそうで、エンツォが度々愛人宅に逃げるのは全くわからないわけでもない…。
が、息子の喪失を抱えつつ経営を支え、ショックな事実にも理性を取り戻せるのは凄い。
感情を見せながらも状況を受け入れて冷静になる強さが、悲しくもあり魅力的だった。
婚外子がバレた時の、
「息子が1人だろうが5人だろうが愛情が減るわけないだろ!」みたいな返しはヤケクソすぎて笑った。
ババアが一番鬼畜。
事故シーンは「やりすぎだろ…!」と思った。
負の側面や悲劇というより、衝撃しか残ってない。
不謹慎ながら、死亡フラグ総立ち〜ストライクまで整いすぎてて…。グロ苦手なのに見入ってしまった。
苦痛をすっ飛ばしてるのもリアリティを感じられないが、キツさが軽減されたので良かったと思う。
車好きの同行者は当時のレース模様などが伺えて面白かったそうで、背景を教えてもらった。
車体がマセラティと見分けにくいのは、イタリアのカラーが赤だったから。
ロゴのアップに頑張りを感じた。
シートベルトのまともな基準もなかったそう。
今は観客が巻き込まれない位置も考慮されている。
観てる時はスカッとしない展開だし地味に感じたけど、思い返すと結構面白い所もあった。
自動車史やレースが好きなら、より面白いのだろう。
教養が要るのかもなぁ。
「爽快感あり」
期待ハズレ、でもレースシーンとキャスティングは素晴らしい
「エンツォ・フェラーリの人生をマイケル・マン監督が描く」、と聞いて勝手にハードルを上げすぎたんだと思います
正直、やりたい事を無理やり全部ぶっ込んだため、いろんなことが中途半端でとてもとっ散らかってしまったという印象、テーマを絞って突きつめたほうがもっと明確な世界感を出せた気がします
「フォードvsフェラーリ(2019)」の様なエネルギッシュで熱い物語を勝手に想像してましたが、迫真のレースシーンはあるものの、どちらかというとエンツォと妻のローラ、そして愛人リーナの三角関係が全編を覆い、さらにフェラーリ社の存亡やドライバー達の死など、全体的に重苦しい人間ドラマに振った印象が強く、悪くはないけど観たいものとは違う仕上がりの作品でした
とはいえ、映像は良かったです
1950年代イタリアの情景やそこに登場する名車の数々、そしてなんと言ってもクライマックスで描かれる、死の匂いがプンプンする公道レース「ミッレミリア」の手に汗握るレースシーンは圧巻、美しい大自然や市街地の石畳、そして牧歌的な田舎道をバックにフェラーリやマセラティはじめ名車・旧車達が疾走し抜きつ抜かれつの大迫力レースシーンが繰り広げられ、その再現度は素晴らしかったです
最後にキャスティング
印象的だったのはエンツォの妻ローラを演じたペネロペ・クルスさん、死んだような目つきで周囲に罵声を浴びせ感情を爆発させる怪演が見事でした、そしてもう1人印象的だったのは愛人リーナを演じたシェイリーン・ウッドリーさん、久しぶりに観ましたがやっぱり綺麗な人ですね、彼女の毅然とした演技も素晴らしかったです
総じて、とても惜しい!という印象の作品でした
アダムドライバーって凄いね!
カイロレン役で初めて顔出しした時には『パッとしない役者さんだな〜』と思いましたが、やっぱり良い役者である事を再確認! それに負けないペネロペの演技も良かったです。 自動車会社に勤めている事もあってレースの映画は好きで良く観てますが、レースはエンツォの人生を語る上でのピースでしかないので、家族との絡みの方が扱いは大きく、レースシーンは意外と少ない… (迫力あります!今では考えられない!まさに命懸け!)
史実を変える訳にはいかないけれど、ラストにはビックリ! あそこまで言われても息子を優先するんですね…
私の(日本人の?)感覚ではエンツォに付いて行けませんでした!
走る為に売る
予告の巻き舌フェラ〜リがお気に入りでとても愉しみにしていました しかし主演アダム・ドライバー、アルマーニの似合いそうなオッサン(注:当方勝手な想像です)じゃなくて良かったのか?と思ったけど意外にハマっていた
フォード対フェラーリ見たのにすっかり内容忘れてるよ、今回は絶対王者フェラーリ側から エンツォさん色々なメーカ渡り歩いているようですが、あの絶対王者フェラーリに経営、私生活と危機が襲っていたとは想像も出来ませんでした 走りに関して実に厳しい、冷酷さも感じた デザインにも独自の美学があるようでなんか🇮🇹らしいなと思ったよ
レースの走りが見ている方も実際車に乗っているようで迫力、怖かった ミッレミリアのコースは狭い道路、石畳、田舎道ありで本当に危なっかしい
レースに特化で細い疑問は解消されずだったような気もするけどとても興味深いお話でした 今度はまた誰か他のメーカ制作してくれるかな
会社の車はアルファロメオ!?
フェラーリ設立から10年の1957年、走る為に車を売るフェラーリが経営難に陥る中、ミッレミリアに挑む話。
車やレースにそれほど詳しくはないけれど、1957年といえばミッレミリア最後の年ですね。
そしてエンツォの息子ディーノが亡くなった翌年なんですね。
ということで、ミッレミリアに向かって邁進していくチームフェラーリかと思ったら、なんと半分以上は嫁や愛人とのゴタゴタですか。
エンツォってこんな人だったんですねと意外ではあったけれど、何をみせたいのか…。
それに、なぜだか全編英語劇だし。
レースはやっぱり面白かったし、ドライバーに対する冷徹さと関係者への手厚さのギャップとかは良かったけれど、軸がそこじゃない感じで勿体なかった。
車と私生活が
24-065
マンとベイ
華やかながら重厚な映画
車も持たない庶民の私からしても、没入感をもって異なる人生を感じることができた。フェラーリ氏は元レーサーでありながら開発者で経営者、そして恐妻家で息子を愛する父、このあたりは共感できた。これも映画の醍醐味。最近、ディアファミリー、ONELIFE、ルックバックとか個人的に大当たりの映画が多くてうれしい。
俺的にフツーの作品。ただ フェラーリ購入できる層は違うかも 車と運転手がごちゃごちゃ【映画館の器は@300人超えの規模】
俺の世代は
深夜 と言えば 不毛のテレビ📺F1レース中継で こういうのは 誘眠😪作用あるみたい
それ以上に フェラーリ購入できない 俺 僻みで 感想も歪むがな❗️
良い点
①アダム・ドライバーは グッチの映画 といい オシャレが良く似合う
②走行シーンより 大自然との対比 冒頭の過去の映像が素晴らしい
③後半の事故シーンは遠慮が無くて良い 最近は リアルは全部 モザイクだから
④イタリアの古い建物は良い
イマイチに感じた点
① フェラーリだかマセラティだか知らないが、車が ・・の一つ覚えで 全部赤色🟥区別つかねーし個人的にイラ💢ついた
②マラソンでさえ 宗兄弟🆚瀬古 瀬古🆚イカンガー みたいな 最後にトラックで は稀なのに車の長距離レースで接戦は事実かもしれんがシラける それに バナナ🍌じゃ無くて オシッコと水分補給はどうなってるか❓
③運転手が誰が誰だか不明 誰が勝つの❓
やっぱりアダム・ドライバーは良い❗️ ペネロペさんは普通。
1957 俺が少し寝たのが😪悪いのだが 起承転結 イマイチとっ散らかってた気がする
レースシーンは 本当に好みの問題
目を見開いて👀観て きっと俺以上の高評価🌟なはず
フェラーリさんの 家族🧑🧑🧒➕レースへの情熱だろ
結論 若者のクルマ離れ 映画離れが深刻
駅から遠く 車に便利なシネコン 最初観客 俺一人 公開2日目夕方 土曜だよ❗️
最終的に 6人 あんまり観客少なくて なんか責任感じた 寝た😪けどね。
なお 当レビューは フェラーリに手が届かない 貧乏人の僻みが 勿論 入ってます いゃあBMWと桁が違うからね
やっぱり 赤ばかりの車 🚗 と ドライバーたちが混同 主人公も『ドライバー』さんが演じる
車🚗高級スポーツカー好きの人是非 俺にはフェラーリ高級すぎたみたい。
有料パンフ🈶は フェラーリ家の事情と背景とか色々あります。ただコラムが多い気がする。
公道でレースはやめようね❗️
嫁さん怖い
夫婦喧嘩でフェラーリを死なない程度に銃撃するというシーンは何かの伏線かなと思ったけど、それ以上エスカレートしなくて安心しました。
あんな怖い嫁さんだったら、愛人や隠し子作りまくってもしょうがないよな。くわばらくわばら。
制作費どれだけかかったのか知らないけど、惜しげもなくクラシックカーをレースで破壊しまくって、うわぁ、勿体無いけど贅沢な金の使い方してんなぁと思いました。レースシーンはコラテラルのカーアクションを思い出して眼福、眼福。
クラシックカーのケツがこれ以上無いくらい美しくて、購入したくなりました。マイケルマンはやっぱ外さないなぁ。万人にお勧めの映画です。
ほぼ原作通りだが、少し手加減?
原作のブロック・イェイツ著の伝記本は、フェラーリ関連書籍にありがちなヨイショ本ではなく、エンツォ・フェラーリを表裏のある気難しい冷徹なレース狂としてその一生を描いた名著である。
今作は、その長い原作の内から、1957年の公道レースであるミッレ・ミリア参戦に焦点を絞って描いたとのことだったので、そのレース場面が多いのかなと思っていたのだが、実際は夫婦関係が冷めきった妻ラウラと妾リナとの三角関係などの私生活や苦しい会社経営で苦悩するエンツォを描いておりエンタメ色は薄い。
当時の雰囲気をよく再現しただろう映像は美しく、またエンジンの咆哮もいい音なので、ぜひ劇場で鑑賞して欲しいが、フェラーリマニアらしいマイケル・マン監督としては、エンツォが市販車を買う客を馬鹿にしていたことなどに触れなかったのは、少し手加減したのかなという気がした。
レースよりも心情に没入感
マイケル・マン久々の劇場映画ということで上がりすぎた期待を、「マイアミ・バイス」「ブラックハット」「TOKYO VICE」という近年の作品群で思い出されるガッカリ感でクールダウンさせて臨んだのが良かったのか、満足度は割と高めでした。
撮影も綺麗だし、音響も素晴らしい。様々なアングルで見せる序盤のテストレースや終盤のレースのスピード感とレーサーとの一体感は劇場ならでは。
しかしそれを軽く凌駕して没入感を与えてくれたのはアダム・ドライバーとペネロペ・クルスの圧倒的演技力に裏打ちされたキャラクターの心情。特にペネロペ・クルスが良くて、序盤の亡き息子の墓参りで見せる万感の想いを込めた表情なんて物凄く胸に迫るものがありました。
同監督の同じ伝記物「ALI」とは異なり、短期間の出来事を描いているため密度も濃い。映画的盛り上がりはそこまで無いものの、見応えある作品なのは間違いないと思いました。
「グッチ」の映画好きなら是非。レースシーンは少な目。
今年244本目(合計1,336本目/今月(2024年7月度)7本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
(前の作品 「先生の白い嘘」→この作品「フェラーリ」→次の作品「」)
冒頭タイトルにも書いたのですが、2023年だったかの「グッチ」を扱った、タイトルも「グッチ」であった映画に近いテイストです(イタリア語が少し出る点なども)。「グッチ」は展開上、いきなり商法会社法の話をしたりマニアックかなぁという印象はありましたが、こちらはほとんどなく、むしろ物理(工学?)の話を若干する程度なので安心です。
展開的にこういった「会社の成り立ちや個人間の交流・確執」に多くの焦点があり(登場人物が結構多いので注意。一度見ただけだと登場人物の整理がつかないかも)、いわゆる「レースシーン」は映画内では時々、映画もクライマックスという部分で流れますが、いわゆる「カーレース映画」ではないので(まぁ、そう解釈する向きもあると思いますが)注意といったところです(そういった映画が見たい方は、VODですが、アライブフーンなどを選択しましょう)。
典型的にパンフレット等があると有利かなといったところですが、最終上映がはじまると売店がしまっていたので無理でした。ただ、映画作品そのものは、上記に書いたように登場人物がやや多めかつ、レースシーン少な目という点において好き嫌いあるかなといったところですが、冒頭に述べたように「グッチ」(映画)が良かったなという方にはおすすめの映画で、そこに尽きるような気がします。
採点上特に気になった点はないので(突然、エンジン工学の話などをするシーンはやや厳しいものの、原理から易しく説明しているので文系の方にもある程度推測がききそう)フルスコアにしています。
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