「ラインを奪え 〜 勝つ為に走れ!!」フェラーリ こころさんの映画レビュー(感想・評価)
ラインを奪え 〜 勝つ為に走れ!!
フェラーリの創設者エンツィオ・フェラーリをアダム・ドライバーが演じる。
撮影時39才のアダム・ドライバーが、59才のエンツィオ・フェラーリを演じる為、ヘアメイクに毎日2時間以上費やしたとか。
愛する息子Dinoを前年に亡くしたばかりのエンツィオ。自業自得とはいえ、共同経営者でもある妻ラウラ( ペネロペ・クルス )と愛人リナ( シャイリーン・ウッドリー )との間で板挟みとなる。
苦悩に歪む表情、霊廟で1人涙する姿、レーサーに苦言を呈する冷徹な眼差し。
グレーヘアでスーツを粋に着こなすアダム・ドライバーはまるでイタリア人モデルのよう。
ペネロペ・クルスが全身を震わせ怒りを露わにする姿、カッと目を見開き毅然とした態度で交渉する姿は息を呑むほど。
死と隣り合わせの過酷なカーレースシーン、イタリアの街中を走り抜けるシーンのカメラワークが凄い 🏎️
エンツィオ・フェラーリの生き様に想いを馳せる余韻の残る作品。
是非映画館でご鑑賞下さい。
ー 心に壁を作るべき
ー 走る為に売る
ー ミッレミリア( 1,000マイル:約1600㎞走破カーレース )
映画館での鑑賞
返信ありがとうございます! もちろんそれもあるでしょうね。愛憎相半ばするというか、かつては愛した男ですし、エンツォは間違いなく良い男ですから。まあ自分は浮気も離婚もしたことがないので詳しくはわかりませんが(笑)
コメントありがとうございます!
奥さんのラウラの立ち位置って、日本でいうと歌舞伎のようなものなのかなあ、と思いながら僕はみていました。妻としてははらわたが煮えくり返る思いだけど、彼女自身もこの「家(会社)」を命を削って大きくしてきた共同経営者なわけで、色恋沙汰「ごとき」で到底つぶすわけにはいかないんだろなと。扇千景もそうだったろうし、三田寛子もそうなんだろうな、と(笑)。