「おっさんを誘拐してもKidnap」あの歌を憶えている bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
おっさんを誘拐してもKidnap
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しかも誘拐した方が子供だしw
ジェシカ・チャスティンで、地味に現代文学作品です。ホアキンのカモン・カモンと同じ位置付け。ハリウッド女優のアンチ・ハリウッド映画ってだけで萌えますもん。
一回のキスは100万語の口説き文句に勝る。ってのは、脚本家の手抜きにも見えなくはないけれど。あそこが、良かったです。
原題はシンプルに Memory です。邦題は「あの歌を憶えている」
コレは違うと思うんですよ。邦題が指すのは、プロコルハルムの青い影。認知症になった彼が憶えている、歌の事。
忘れられないトラウマ
赦せない母親の仕打ち
大好きな歌
家族の顔と、彼らに対する感情
高校時代の友達
レストランのウェイトレスと料理
憶えている事と、憶えていない事が、ソールとシルビアの間を行き交います。
冒頭、憶えていられなかったシルビアの事を、ソールは忘れていませんでした。アナの事も、あの家の事も。規則性の無いソールの記憶。その記憶に残るのは愛と言うフィルターを通過するものだけなんだ!って言うだけのラブストーリー。
画的な美しさもなく、美男子が出てくるでもなく、ドラマティックな展開があるでもなく。
主人公がトラウマを乗り越えて行けたのも愛ですし、ソールが家出するのも愛。って言う。だから、青い影だけを強調するのは止めろよw
ハリウッドの大物が、演技勝負の小品に挑む。系のヤツが、結構好きなんで。
良かった。
結構。
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