「「美談」のない世の中が良いかも」潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
「美談」のない世の中が良いかも
ファシスト、と罵られたら、「俺は海の男だ」
なんで敵方の遭難者を助けたか、と聞かれたら「イタリア人だから」
一言に、誇りが込められていた。
民間人の保護のために一時休戦に応じたイギリス艦の艦長もきっと、トーダロ艦長と同じように答えると思う。
戦争は人の命を奪い合う行為で、どれほど奪えたかを競うようなものであるが、個人のレベルで「殺したい」わけではない。戦闘員であれば任務だから命のやり取りや自己犠牲は当然だが、民間人は別なのだろう。
始まりから半分くらいまで観念的な(気取った?)誰かのモノローグが続きうんざりしそうにもやもやしたが、その割には潜水艦内の描写がリアルだったのでなんとなく見ていられた。
こういう「美談」のない世の中のほうが良いかも。
美談になるのは、悲劇があるのが前提だから。
悲劇そのもの、「戦争」がない世の中が良いです。
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ニコラスさんのコメント
2024年7月16日
コメントありがとうございます。
確かに前半部分の観念的なシーンや裸の映像には「なんで?」と思わされました。
それでも後半立て直し、命の尊さを改めて認識させてくれた気がします。なのに戦争ではいともたやすく大勢の命の灯が消えてしまうのが切ないですね。
そして、高齢者の不届き者ども!美しい心を取り戻せと説教したくなりますが、言ってもなぁと、明日は我が身にならないよう心の刻むようにしています。