「(オンライン試写会は内容に関係せずネタバレ扱い)」潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
(オンライン試写会は内容に関係せずネタバレ扱い)
今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
(前の作品 「WALK UP」→この作品「潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断」→次の作品「」)
イタリアの第二次世界大戦に関係した史実を扱った映画です。
…とはいえ、他の方も触れているのですが、戦争ものか?というとそうではないですし、主人公が取った行動は「誰であろうと海上の遭難者を見つけたら相互に救助しなければならない」という国際公法(条約)が背景にあることは資格持ちはピンときます。ただその観点、つまり、「この時期、敵味方を問わずに国際公法を順守して命を守った人がいた」というような描写は少ないし、あることはあってもそれが表立って描かれるところは少ないです(むしろこの点は公式HPのほうが多い)。
他の方も書かれているとおり、一般的な「戦争もの」とは少し違った展開になることと、高校世界史でもギリギリ習うかどうかというマニアックな部分なので、ピンポイントの知識がかなり要求されます。まぁこの点は公式HPに実に深く書いているので、公式HPをちゃんと読み込んでいくのが正解なのかなといったところです。
とはいえ、第二次世界大戦において、いわゆる「日独伊」の中でも「伊」、つまり、「イタリア」から描く映画は多くはなく新たな知見もあったのは良かったところです。
採点にあたってはいくらネタバレありにしようがどうこう書きにくいことと、ピンポイントに「ここの説明が抜けているのでは」等と書くと逆にネタバレを誘発しかねないのでフルスコアにしています。
といっても、この時期のイタリアの置かれていた立場、そしてこの「潜水艦」はその後どうなったのか(この点は公式HPに正確に書かれている)等を把握しているだけで十分映画の理解の差が生じるので注意です。