「需要は?」マエストロ その音楽と愛と ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
需要は?
「アリー スター誕生」で監督ブラッドリー・クーパーの手腕に疑いは持っていなかったが、ディレクションの意図を掴みかねている。
「ター」にも登場したテレビのクラシック番組がまったく描かれなかったり、演奏シーンもかなり少なめ。一方で、妻フェリシアとの愛情だったり確執だったりの描写は多め。
エンドロールでキャリー・マリガンが先に登場するあたり、偉大な音楽家としてよりも、理解しがたい愛情を持ったとにかく愛やエネルギーの過剰な天才と振り回される妻の物語を描きたかったんだと解釈した。
そういう意味でものまね映画ではないが、この作品にどんな需要があるのかはよく分からない…
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