「マッツ・ミケルセンの全人的な包容力が見どころ」愛を耕すひと ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)
マッツ・ミケルセンの全人的な包容力が見どころ
マッツ・ミケルセンの、寡黙でポーカーフェースの魅力は、デンマーク映画で倍増する。ハリウッド系映画では渋い悪役が多い彼が、母国映画では好感度が高いヒューマニストを演じている。アカデミー賞で長編国際映画賞を受賞した『アナザーグラウンド』でその思いを強くした。
本作は、デンマークの開拓使がテーマ。17世紀に戦争で領土を奪われたデンマークが、国内の荒野の開拓に乗り出した時代の話。正義感あふれる大尉は、王の領地の土地を、荒れ放題にしながら所有権を主張する将校と対立し、単独で荒野を耕すことを選択する。
何がいいかっていうと、デンマークの美しい田園風景とマッツ・ミケルセンの涼しげな表情が、見事にマッチングして、さらに映像が美化されていく点。それと対照的なのは熱湯を浴びせる拷問シーン。そのコントラストに度肝を抜かれる。
脇を固めるデンマーク女優のアマンダ・コリン、クリスティン・クヤトゥ・ソープの優しさも印象的だ。
マッツ・ミケルセンの全人的な包容力のすばらしさをぜひご賞味あれ。
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