「今や珍しくなった正統的な文芸映画。」愛を耕すひと いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
今や珍しくなった正統的な文芸映画。
直球1つのみでキャッチヤーミットのど真ん中を狙って投げるような映画。いずまいを正すような雰囲気がある。
マッツ・ミケルセンはこの映画により、名優となった。18世紀だから、領主の初夜権もまだあったのかと思った。「フィガロの結婚」も初夜権をめぐるドタバタ劇。モーツァルトがこれをオペラにし、芸術品にしてしまった。
領主の残忍さに驚くが、ただの憎き悪役のみとしてしか造形されているから、深みがない。原作はどうだろうか。開拓史は史実だと思うけど、この偽家族は原作者が無理に作った気がする。特にタタール人(ジプシー?)の娘。
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