劇場公開日 2024年3月29日

オッペンハイマーのレビュー・感想・評価

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4.5オッペンハイマー 世界的にみても被爆国日本の公開が大幅に遅れた作品...

2024年3月25日
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鑑賞方法:映画館

オッペンハイマー

世界的にみても被爆国日本の公開が大幅に遅れた作品。被曝に対して何か強い思想、考えが込められてた様には思えず、直接的な投下シーンもないためそこまで必要以上に繊細に身構える必要ないと感じた。
この作品を見て被爆国日本人として一点強く感じたのは日本に本当に落とす必要性がはなかったのではないかという事。ドイツの情勢やソ連に対する牽制だったり必要性が感じられず、当時のアメリカ政府やアメリカ軍、アメリカ国民の様子をアメリカ人たちがこの様に作品にしてくれたのは救いではあった。
娯楽性は限りなく少ないノーラン作品とはなるが、被爆国の日本人としては鑑賞を強く勧めたくなる作品であり同時に色々と語りたくなる作品であった。

個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 Firebird ファイアバード 4.8
3 コット、はじまりの夏 4.7
4 オッペンハイマー 4.7
5 アマグロリア(原題)Àma Gloria(横浜フランス映画祭2024) 4.8
6 コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024) 4.7
7 ARGYLLE/アーガイル 4.7
8 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
9 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5
10 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
11 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5
12 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
13 アクアマン/失われた王国 4.5
14 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
15 異人たち 3.7
16 ミツバチと私 3.6
17 ブリックレイヤー 3.5
18 ネネスーパースター(原題) Neneh Superstar (横浜フランス映画祭2024) 3.4
19 12日の殺人 3.3
20 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
21 コヴェナント/約束の救出 3.0
22 僕らの世界が交わるまで3.0
23 ストリートダンサー 3.0
24 カラーパープル 2.9
25 弟は僕のヒーロー 2.8
26 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
27 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7
28 Vermines(横浜フランス映画祭2024) 2.6
29 関心領域 2.6
30 ジャンプ、ダーリン 2.5
31 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
32 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
33 マダム・ウェブ 2.3
34 落下の解剖学 2.3
35 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
36 哀れなるものたち 2.3
37 DOGMAN ドッグマン 2.2
38 パスト ライブス/再会 2.2
39 ボーはおそれている 2.2
40 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
41 瞳をとじて 2.2
42 ゴースト・トロピック 2.2
43 葬送のカーネーション 2.2
44 Here ヒア 2.1
45 美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 2.0
46 ハンテッド 狩られる夜 2.0
47 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
48 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
49 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
50 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
51 VESPER/ヴェスパー 1.5
52 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5

番外
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0
ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版 1.5

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ego

1.0アメリカのアメリカの為の映画

2024年3月10日
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難しい

はっきり言って3時間は長すぎ、前半は主人公の色恋沙汰が長々と続く、後半に入ってやっと本筋が始まる、ここまでが苦痛で苦痛で仕方なかった。セリフの一言一言が事実なんだろうからそれは観る側にとってはすごく重みを感じるのは理解出来ます。

結局アメリカという国はイスラエルと同じ考えだという事、先制攻撃されて人質を返さなければ全く罪のない多くの一般人殺害、飢餓で殺しても何とも思わないという考え、正にこの映画も実際に原爆落とされて広島 長崎で被爆して死んだ人の気持ちなんてこれっぽっち も思っていなくて互い責任のなすり合いばかり、「これでやっと息子が戦争から帰って来れる」のセリフが正にその物、こんな映画がアカデミー賞で多くの部門を受賞すると言う事は、死んだ広島 長崎の人達のおかげだと言っても過言ではないかと思う。

まあ内容が難しく盛り上がりの少ないノンフィクション映画ではあるが、映画その物の構成や俳優の演技自体は評価します。 但し、広島 長崎以外に住んでる多くの日本人が観てもはっきり言って気持ちの良い映画ではないですね、だからアメリカのアメリカの為の映画でしたという事。

京都には落とさないという理由は有名な話だけど、まさかハネムーンで行って気に入った所だからが理由だとはねえ、、、、、、。
追記
オッペンはヘビースモーカーなのだろうか、各シーンのたびにタバコを吸ってる。最近の映画では禁煙ブームなのかあまりタバコを吸うシーンは見かけなくなった。この映画ではオッペン以外の俳優は殆どの人が吸っていない、これには少し不自然に見えましたね。

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viodamo

4.0WE did it って・・・

2024年3月7日
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最初から最後まで、
オッペンハイマーの苦悩、
核兵器を作るべきではなかった、
しっかりしたアゲインスト作品にはなっている。

キリアン・マーフィーが、
『ピーキー・ブラインダース』のイメージが強すぎるが、
トミーの弱さを見せない役作りとは、
違う一面を見せる、
その一面一面を、
カラーそのものの色彩、
RGBでいうとGの上げ下げ、
BSMYでいうとSの調整、
ネガティブな史実、
状況に沿ったマインドをカット毎に、
多面的に構築する。

劇伴音楽はいつものブオブオ・・ブオブオ、
洗濯機を回すような音は、
和音風に深層に潜っているよう。

解体からの構築、
キュビスムオッペンハイマー。
量子論、平和、映画そのものの解体、ノーランキュビスム。
のような本質は永遠の映画のテーマでもあり、
ノーラン自身も『メメント』から、
映画の表現の解体、
再構築を常に試行、
観客に新しい凄い体験をさせるひとりドドンパ(体験そのものも、スクラップ&ビルド)に挑んでいるが、
基本的には社会性には踏み込まない(『ダンケルク』もネガティブな社会性の成分は少ない)。

どうしても解体、再構築が、
現実社会と切り離せなくなると、
表現の自由度に制限が出てくるのも理由のひとつだろう。

対話のシーンのカメラの入れ方、芝居も見所のひとつ。

基本的にはノーランは、
他の作品でも手前人物入れ込みで、相手の正面を撮る。

しかし、

キリアンとマット・デイモンだけは、
ワンショットを切り返していく、、、その意味。

他にもマシュー・モディーンが出演している意味、
ケーシー・アフレック、
地下鉄の吊革パンチングボール男ジェームズ・レマーまでひとりひとり言及したい、

IMAXのスタッフは、
クレジットされているだけでも約50人、

絵を重視するならIMAX、
音を優先するならDolbyCINEMA、
がいいだろう。
もちろん座席の位置、
各スクリーンの設定でも多少の違いはある。

さすがはノーラン、
おもしろいアイデアにあふれている、
枝葉末節話しの脱線が長くなり過ぎるので、
上記は別の機会にして本題へ。

ロス・アラモスでの、
実験の後の、
WE did it、
WEも気になるし、
didは何をどこまで、
itって、、、。

トルーマンの、
I didも、、、。

朝ドラの三淵嘉子さんも、
どこまでドラマ化するのか、
興味深い。

【蛇足】
映画で、
どこまで凄惨な現実を描くか、
抽象度の上げ下げの具体的な方法論は『サウルの息子』で書いてます。

オッピーのスピーチ、目の前の観衆が消えるシーン。
ノーランが実娘をキャスティングしたのは、
本作を撮る事の覚悟の現れのひとつだろう。

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蛇足軒妖瀬布

4.5エンディングの暗転したスクリーン。その向こうに私たちが見出すもの・・・

2024年2月15日
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鑑賞方法:DVD/BD
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みなとのジジイ

日本人として辛い内容、でも公開決まって良かった。

2024年2月13日
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鑑賞方法:その他

知的

難しい

原爆が完成されるまでの経緯を描いた伝記物。
時系列が入り混じり、バックボーンを知らないと難しい人間関係がわりと複雑。
アインシュタインの関係も知らなかった!自分の無知さ…もっと事前勉強しておくべきだった!

そもそも自分は、これまで広島や長崎に至るでの経緯、その後の地獄、日本の視点でしか調べたりしなかった。だから、オッペンハイマーという人物、原爆が完成するまでの大規模実験など、経緯は全く知らなかった。
この作品キッカケで、原爆とはなにか?水爆実験とは?などを調べるきっかけとなったから、観てよかったと思う。
※でも、知れば知るほど、辛い。

作中でほぼ描かれなかった“落とされた側”の視点で、どうしても考えてしまう。
この作品の裏側で、どんなことがあったのか…。想像するだけで絶望した。
※京都を選ばなかったシーンは純粋に怒りが湧いた。

正直、ストーリーとしての面白さは感じれなかった。

ただ、キャストの演技はとても良かった。
とくに、少しの出番にもかかやらずら体当たりなフローレンス•ピューと、一言が強いラミ•マレックは存在感があった。
あ、ロバート•ダウニーJr.も良かった!

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クラウンゾンビ拓哉

3.5アカデミー賞13部門ノミネートですか〜😩…

2024年2月1日
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悲しい

知的

難しい

昔、クローン羊のドリーが生まれた時、世界中で倫理観についての論争が繰り広げられましたが、科学者たちは科学の力で世界を変えることができるか、世の中に役立つ発明ができるかという発想で、恐らく今でもクローン動物、クローン人間の実験は秘密裡に進められているものと思います。この作品を見ながら、ずっと科学者の葛藤を想像してました。

そもそも字幕なしで、英語力が中途半端で理解できる作品ではないんですが…w

去年の夏の公開当時はバービーと観客を二分していて、バーベンハイマーなる造語ができるほど、映画館には人が溢れていました。私の周りでもオッペンハイマーは観たいけど、バービーはいいや…的な感じで結局私はバービーを1人で観に行きましたが、被爆国出身としてオッペンハイマーなんて、意地でも観るもんか!と作品化に憤っていました。

IMDbアプリの評価でも8.4/10、アカデミー賞候補が発表され、受賞が有力視されているせいか、今頃になってオッペンハイマーやバービーが再公開されているタイミングで、覚悟を決めて観ることにしました。

日本でも3月公開予定で、恐らく多くの方が観に行くと思われますが、これは事前にオッペンハイマーの生涯を予習しておく必要があります。映像的にはやはり原爆実験のシーンが一番インパクトありますが、ちゃんと予習しておけば後半の赤狩りシーンや世界を滅ぼしうる発明をしてしまった苦悩で苦しむ大発明家の姿など、見ごたえのあるシーンはたくさんあります。

またカラーとモノクロのシーンが交互に入り、「哀れなるものたち」のようなわかりやすさがないので、余計に予習が必要な作品でした。

有名な役者さんがたくさん出てきますが、ロバート・ダウニー・Jrとラミマレックの目力が印象に残るくらいで、あとは役が憑依したと思うほど、誰が演じたかが全くわかりませんでした。アインシュタインとかそっくりでしたしw

カナダに来てすぐに日系のお祭りがあり、そこでボランティアをしたのですが、開催された公園が「オッペンハイマー・パーク」。…何とも不思議なつながりを感じます。

オッペンハイマーは1960年に来日したそうですが、日本人はどんな思いで、どう迎えたんでしょう。

今だに戦争は続いていますが、長崎以来、まだ原爆は落とされていません。本当は原爆を落とせば戦争なんてすぐに終わるんじゃないでしょうか。でも人類は薄々、争いの愚かさ、不毛さを知っていて、原爆という「卑怯な」武器を使わずに国力を示したいのか、どうしてあれ以来原爆が使われないのかに思いを馳せました。

ダイナマイトを発明したノーベル博士はやはり殺戮兵器を発明した良心の呵責から、ノーベル賞を設立したと言われています。オッペンハイマーの晩年の苦悩はいかばかりか…。カナダ人の友人たちも、オスカーはオッペンハイマーだろうと予想しています。

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ゆ~きち

3.0最高峰の映画技術、退屈な物語。

2024年1月21日
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鑑賞方法:映画館

映画のオープニングは、水たまりに落ちてくる雨、それがつくる無数の波紋。そして水たまりのそばに立つオッペンハイマーが、それをぼんやり眺めている。この水の波紋のショットが、つぎつぎに新しいショットを呼び込み、核物理学者のその後の人生と世界へと物語が広がっていきます。つまり「水の波紋」が、核分裂で激しく飛び回り始めた粒子、それがもたらす世界の破滅、その中で大きく変転するオッペンハイマーの人生…を象徴しているんですね。すばらしい編集技術、すばらしいオープニングです。

映画はこの種のきわめて精密なクロスカッティングが繰り返し反復されて、極小の粒子の世界と、核兵器の開発がもたらす歴史の大転換の間を激しく行き来します。その粒子の世界の表現、歴史の転換を表現する緩急の感覚、どれも今の映画の世界の最高峰をゆく技術であることは間違いありません。日本で映画・映像の製作にかかわるすべての人に見てほしい作品です。

ただ、そうした息を呑むような撮影技術が「オッペンハイマー」という人の複雑怪奇な人生を描き切ったかというと、意外にそうでもないんですよね。とりわけ原爆投下をめぐる葛藤の描き方はありきたりです。日本の観客を怒らせるほど冒瀆的な表現があるわけでもない。(つまり日本上映を先延ばしするほどのことはなく、日本の映画会社の腰の引けかたは、情けないかぎり)

なので米国では「退屈だった」という感想が、結構ありました。3時間の映画の中盤で寝てしまった・帰ろうかと思ったと。映画は鮮烈な映像技術だけで見るものではないから、これは当然。

とはいえ脚本は周到につくられているし、手堅くそろえた俳優陣も見事。撮影技術以外にも見所は多いのではないかと思います。

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milou

4.0長すぎた。三時間も見たが、私の疑問はここで解決されなかった。

2023年12月30日
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Socialjustice

5.0まるでプロメテウス 破壊者か?救い主か??

2023年12月10日
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流石ノーラン監督の作品ですね。キャストたちはもちろんアカデミーほど素晴らしい演技力が出て来ました。素晴らしいカットと映像を深く感じさせていただきました。特に 音声と人物の表情から心理的な一面を表した映像は本当に素晴らしかったです。唯カットだけ見ると オッペンハイマーの顔しかないですが 数万人が走っているようなBGMを聴きながら 主人公の心持ちを共感できます。それは元々映像の魅力的な所だったと思います。
更に 脚本もいろんな哲学のようなメタファーがあり 核兵器などの観点について今の自分の考え方は本当に正しいのかを考えさせました。
パソコンやテレビで見るより映画館で見た方がもっと素晴らしく感じられると思います。映像の構成や映画を作ることに興味がある方にお勧めします。物語だけ注目する方にとって映画の長さが耐えないかもしれません。

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Rocky.

4.0IMAXをフル活用した映画

2023年11月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

難しい

IMAXの良いところをフルに活用していてさすがノーランって感じです。

内容としては、話が3分割されています。
最初に大学時代、次に原爆開発、最後に公聴会です。
3分の2はオッペンが主軸で物語が進み、公聴会はストローズが主軸で進みます。
また、オッペン視点の時はカラー、その他の人視点の時はモノクロで分けられていました。
個人的には最後になるにつれて話が重くなっていくので何回も観ようとは思えませんでしたが、音楽や映像は確実に今まで観た映画の中でダントツでした。

原爆が全ての映画ではありませんが、原爆落とされたの許せないって人は観ない方がいいと思います。

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トムに会いたいみっつ・ひーろ

4.5ニューヨークにて鑑賞

2023年10月6日
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鑑賞方法:映画館

日本では公開されないという噂もありますが、どうなんでしょう?確かに「日本人として」心が痛むシーンはあります。しかし、決して原爆礼賛映画ではありません。配給会社の英断を望みます。

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ハチ

4.0賛否は見たあとで

2023年9月24日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

「原爆の父」物理学者ロバート・オッペンハイマー氏を題材にした本作品。

ヒットメイカーノーラン監督の最新作
公開当初から英国ではどこの映画館も予約困難…
1ヶ月後にようやくIMAXの席を確保することができた

「原爆」を生み出したオッペンハイマー氏の熱意、努力、そして苦悩を
濃密なストーリーや臨場感のある音楽、そして独特で美しい映像で見事に表現、
あっという間に観客をその世界観に引きずりこむ期待どおりの素晴らしい作品

しかしながら、「原爆」を使用したことで救われた米国人の命、
使用されたことで失われた日本人の命という立場の違いにおいて
日本人である自分には少々複雑な心境になる表現もなされていたことは事実

現在日本での公開は未定となっているようだがアートとして捉えた時に
「見る」「見ない」という選択肢は設けても良いのではないか、と感じる

個人的にはより多くの人によって語られる賛否こそが
本作品の本意ではないだろうかと...気になる方はぜひ!

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草マクラ

4.0原子力による兵器は世界を滅ぼす

2023年9月5日
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悲しい

怖い

知的

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Kappa

3.0核についての意識

2023年9月2日
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 ノーランの映画としては出来は良い方ではないと思います。メメントやプレステージの路線を期待してる人はがっかりするかも。
 でもまあ、どうして広島や長崎への原爆投下がそこまでこの映画でメインにならないかは分りました。オッペンハイマーが一番気にしてるのは広島や長崎の被爆者ではなくて、原爆実験でありえた連鎖反応や水爆を使った核戦争、つまりは世界の滅亡なんですよね。
 日本はよく「唯一の被爆国」であることを主張しますけど、欧米にとって核の問題は被害者云々よりも世界が滅亡しないようにできるか、って点なんですよね。そのあたり日本との意識の差がよく見えて興味深かったです。日本もいつまでも原爆といえば広島長崎でいいのか、って話はありますよね。

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野良犬

4.5天才Oppieを軸に人間、仲間、組織、国家の複雑さと多面性、そして陰謀

2023年9月2日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

ノーラン監督3時間、と覚悟して見始めましたが眠くならずに最後まで見ました。色々な意味で非常に面白く内容の濃い映画でした。

大変だったのは;
1)台詞の量が半端なく多いのでついて行くのが大変でした
2)モノクロとカラー場面及び時系列の入れ替わりが多く、それが魅力的でありながら大変でした

前もってオッペンハイマーについて調べていても間に合わないことが多かった。「オッペンハイマーという名前でわかるとおりユダヤ人です」といった台詞が数回出てくるのでそれゆえナチス・ドイツに対抗するのが彼の使命だと思った。その部分も勿論あるがそんなに状況は単純でなく複合的だった。

人間オッペンハイマーの多面性に焦点をおきつつ、周囲の人々、北米の赤狩りやソ連のスパイ疑惑を利用した陰謀が映画後半の中心だった。オッペンハイマーも彼の弟も、愛人も妻も『資本論』を読んでいるような人々で理系のインテリのサークルでの雰囲気がよく出ていた。彼らの世界観と自分の能力なり才能を限りなく展開していきたい(行かざるを得ない)欲望は相反することではなかった。現代の観点でオッペンハイマーと彼らを巡る人々、アメリカ社会、国家を評価するのは簡単なことではない。日本は加害者で被害者、アメリカ合衆国も同様。この映画はオッペンハイマーを軸に冷戦時代を含めた当時のアメリカ合衆国をクリティカルに描写している。

オッペンハイマーが賞賛される場面で、彼の幻想の中に広島と長崎の被爆者の様子が抽象的に映し出される。そのシーンでは嗚咽せざるを得なかった。

どんな職業や役職であれ表舞台に居続けたい欲望を執拗に持つ人間がいる。トルーマン大統領がオッペンハイマーに安堵の気持ちを与えて持ち上げつつ落とす、は短い場面だったがえげつなく嫌悪感を覚えた。

エミリー・ブラント&フローレンス・ピュー、出ずっぱりでオッペンハイマーを演じたキリアン・マーフィ、素晴らしかった。

おまけ
ドイツのゲッティンゲンの映画館で見た。若きオッペンハイマーはケンブリッジ大学では実験に不向き、ドイツのゲッティンゲンに行けと言われ、量子物理学の当時の最高峰であるゲッティンゲン大学に行った。
小さい街、ゲッティンゲンを散策していたらオッペンハイマーが住んでいた家を見つけた。少し離れた所に日本語で「ヒロシマ広場」、ドイツ語で"Hiroshimaplatz"と併記されたこじんまりとした広場があった

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talisman

3.0オッペンハイマー

2023年8月21日
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あみ

反戦映画ではない。だが原爆肯定映画でもない。

2023年8月19日
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怖い

知的

難しい

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きのぴよ

0.5反戦映画ではない

2023年8月11日
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鑑賞方法:映画館

知的

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PARPLE

2.0ヨーロッパで鑑賞しました

2023年8月4日
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りんご