劇場公開日 2024年3月29日

オッペンハイマーのレビュー・感想・評価

全983件中、21~40件目を表示

オッペンハイマー (DolbyCinema)

2025年11月2日
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鑑賞方法:映画館

有楽町 丸の内ピカデリーでクリフトファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』(DolbyCinema)鑑賞。原爆開発物語というより、赤狩りと権力闘争の映画だった。複雑な思いのする場面はいろいろあるけれども、"ピカ"が先に来て"ドン"が後に来るという表現の迫力はさすがノーラン&ホイテマ撮監だった。#21

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はにわさん in 2025

3.0人物中心の展開と描写

2025年10月22日
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鑑賞方法:VOD

オッペンハイマーとはどんな人物で
どんな人生を歩んだのかの細かな描写

予算がないのか、壮大なものではなく
緻密で細かな変化を楽しむもの

政治的で、人間関係の描写が多くて
少し物足りなかった

アカデミー賞2024年、、、?

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Hisashi

4.0人類初の核エネルギーの利用は偉業のはずだが、影も大きい。その影をきちんと描いた映画だけど、3時間は長い

2025年10月4日
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鑑賞方法:VOD

オッペンハイマーは、物理の天才たちを集め、巨額を投入して設備を整え、世界で初めてのことを成し遂げたということだろう。でも、それをじゃまするいろいろな出来事があり、偉業を達成したあとも足を引っ張られたりして苦労したのだと、伝記を読むように感心した。
「プロメテウス」という比喩のように、宿命を受け止め、逃げたりしない姿勢にも感心した。

世界初の核エネルギーを利用した爆発の場面は、緊迫感があり、映像もリアルでよくできていると思った。「計算上では、これくらいの威力」なので、30㎞ほど離れたところから観測する、一人ひとりに黒いガラスを渡す、などは史実なのだろう。ポツダム会議の前という日程で失敗できない状況の中、前夜の嵐も緊張を高めていた。よくできたシーンだと思う。

日本の広島、長崎の被害を具体的に描いてはいない。そのことは、映画のテーマがそこじゃないのでしかたないと思う。むしろ、被害者の多さを嘆く場面もあり、スルーしていないことを評価したい。
原爆を使った責任と開発した責任とは別であるとしつつ、使わないと日本が降伏しそうもないことや、ナチスやソ連への対抗という意義との、政治的な『葛藤』が描かれていて、良心的だと思った。

オッペンハイマーを狭い会議室で尋問する場面が、映画の軸となっていて、その回想シーンで、順次出来事を説明する形式になっている。よく考えられた構成だと思うが、尋問の場面は、どうしても重苦しくなるので、映画全体に暗い印象を受けてしまった。観客もオッペンハイマーの視点で観ているので、自分が責められている感じがしてしまう。
また、映画全体が3時間と長く、冗長に感じた。多くのエピソードを盛り込み過ぎたのではないか。映画と伝記は違うのだから、削った方が良いエピソードがいくつかあるような気がする。

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p.f.naga

5.0オッペンハイマーの主観を徹底的に。

2025年9月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

この作品は、公開当時から原爆がどれほどの被害をもたらしたのかを直接的に描いていないと批判されてきた。これを観てそういう気持ちになることも分からないではない。しかし、おそらくノーランの関心は、客観的に原爆がどのような影響をもたらしたのかではなく、開発者オッペンハイマーが何を考え何を思ったかであって、ここにとことん焦点を絞っている。だから、反原爆のためにこの作品を撮ってはいない。だけれども、開発者側の想いを丁寧に辿っておくことは、結果的に反原発に貢献すると私個人は思う。何故なら、同じことを繰り返さないためには、こういう振り返りは必要不可欠だからだ。

この作品は、ある意味では科学の暴走を描いているのだが、この作品を観てみると、科学者単体ではこの暴走は起こらない…むしろ政治の暴走が呼び水になったり、火に油を注いだのではないのだろうかと、そんな風に思わないでいられなかった。ひとりの科学者として、オッペンハイマーが原爆の開発に貢献したことは間違いないけれども、彼が生きた時代と歴史、その時の政治に大きく振り回されたことも、また悲劇を生んだ大きな要素であっただろうと。

そして、ノーラン監督の撮り方にも言及しておきたい。この監督は、初期の頃からこの傾向が強いが、物語を時系列に描く気が乏しい(もちろん、全ての作品でではない)。単に回想シーンを挿入するとか、そんなレベルでなく、「時間」の取り扱い方が実に複雑で(この傾向は『テネット』で極まった)、行きつ戻りつするかのように重層的かつ循環的に物語ろうとする。そして、これが実に効果的に作品の核心的なテーマを浮かび上がらせる。やはり特異な監督であることは間違いない。

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いま〜じゅ太郎

4.0感情移入しました

2025年9月24日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

主人公オッペンハイマーの表情が素晴らしく単調なストーリー展開にもかかわらず、どんどん主人公に感情移入してしまった。
特にアメリカのためを持って一生懸命やっていたのにそれをソ連のスパイと言われる場面では、悔しさで胸が締め付けられる思いだった
 ただ日本人としては、原爆投下成功を受けて、オッペンハイマーがジョーク的な感じで日本に原爆を投下したことを話し、聴衆の受けをとっていた場面が不快に感じた

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ターニャ

4.0少し予習しておいた方がより楽しめる

2025年9月24日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

3時間という長尺でも全く飽きずに鑑賞できました。

ただ、複数の時系列が入り乱れる構成を理解するのに少し時間を要してしまい、序盤の理解が不充分になってしまいました…。また、登場人物も多くて名前と顔とポジションが消化しきれず。
上記2点については若干の予習をしてからの鑑賞がお勧めかもしれません。
あとは、歴史が得意じゃない人(自分がそう…)は第二次世界大戦前後の大まかな世界情勢は復習しておくと年号が出てきたときに直感的に時代背景が補完されてベターな気がしました。

原爆の実験シーンは、さすがに日本人としてアメリカ軍に対する憤りと憎しみの感情が沸き上がるのを禁じ得なかったですが、この映画の主題は核兵器の是非ではなく、一人の天才科学者の輝かしい成功とその陰にある苦悩であると解釈しました。
だとすると、もう少し苦悩する部分に尺を割いてもよかったのではないかという気もするのです。

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O2

3.0社会派作品

2025年9月20日
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知的

難しい

これは鑑賞にそれなりのリテラシーを要する史実に基づいた社会派作品です。
近代史、政治、物理学などの各分野についてある程度の知識がないとそもそも理解できません。
その点で他のノーラン作品とは全く異なり、決して娯楽作でないです。
このことを十分承知してから見ないとつまらないと思います。
3時間もありますし。

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あ

3.5アメリカから見た原爆投下。歴史を学ぶ教材として良い映画

2025年9月6日
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鑑賞方法:VOD

ナチスが原爆を持つことへの恐怖からどこよりも早く原爆を開発することを目標に定め、砂漠に街まで作りそれを成し遂げたアメリカ。既にドイツが降伏し当初の大義は失われており、さらには日本の敗北が時間の問題であることも完全に理解していたにも関わらず、戦後の覇権争いのために原爆投下に踏み切ったアメリカ。しかも全く不要な二発目まで投下したアメリカ。そしてさらに強力な水爆の開発を進め、政治的闘争から原爆開発の父オッペンハイマーを公職追放したアメリカ。
日本人として様々な複雑な感情が湧き起こるが、アメリカから見た原爆投下、そして歴史の一史実を知り学び考えるきっかけとなる映画

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masya

5.0科学者として成功

2025年9月6日
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鑑賞方法:その他

したのだと思う。アメリカらしく英雄として讃えられていたけれど。彼のフラッシュバックの場面は日本人なら直視できない。狂ったように喜ぶ人々と戦争を終わらせた、と労いをうける。ああ、本当にこうだったんだろうな。
妻のキティ、悪妻のようで口癖のように戦えという、嫌いではない。

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ふっこ

4.0ノーラン節全開。長い、難しい、疲れる。でもずっと心に残る作品。

2025年8月27日
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鑑賞方法:映画館

難しい

ノーラン節全開。長い、難しい、疲れる。でもずっと心に残る作品。

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HIKKY5963

3.0ノーラン節は健在

2025年8月14日
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映像作品としての演出は流石のノーラン
大前提として面白かったか面白くなかったかでキッパリ別れるタイプの映画。

ノーラン映画を知っている人はわかると思いますが、この作品でも数タイムラインに分かれいる。

オッペンハイマーの聴聞会(1954)
ストローズの公聴会(1959)
オッペンハイマーの物語(1925〜1945?)

他にもあるがメインはこの3つ。
ノーラン独特の手法でダンケルクなんかはこれに似てたんじゃないかな。

この手法がうまくラストでまとまる。
まとまったかどうかも、観る人に委ねられている感じが最高に意地悪。

この手法のせいでノーラン映画は時間軸がわからないや人物の関係性過去や未来がどこで一致するのかとにかく厄介。
好きな人には刺さるが的が狭い

が、今作はそこまでは難解ではない。
頭から完結まで見れば『なるほどね』と終われる映画。

それよりも今回のテーマ。
オッペンハイマーと言えば。。
日本人には嫌でも忘れることはできない『原爆』の話を避けては通れない。

かなり攻めた題材だが。
オッペンハイマーとはどんな人物か。
名前は知っているが、、と言った日本人が大半だろう。
それ自体を映画の脚色ありきでも知れて良かったと思う。

造ったのはロスアラモスのチームだが
落としたのはトルーマン大統領。
ここは重要。

アメリカにとっては平和の為の善であり
日本にとってはただの戦争犯罪大量虐殺。

互いに言い分はあると思うが、ここは我々日本人としてはパールハーバーの攻撃を踏まえたとしても、やり過ぎ。
普通にありえない。

既に負けは確定していた。
本土の決戦になれば更なる死傷者が出ると予測されたが、日本は本当に降伏しないつもりだったのかは不明だしアメリカ側のイメージでしかない。

日本と言うより完全にロシアと戦っている。
その踏み台にされたのが日本。

なんとも考えさせられる内容だった。

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Flagman

3.0映画館にて音響が地響きのようにリアルに感じる様は衝撃的だった。

2025年8月14日
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映像美は間違いないし、トリニティのシーンは凄いとしか言いようのない説得力を感じた。そのような「動」のシーンは安定のノーランクオリティだったが大部分を占める「静」のシーンの会話劇(叱責の嵐)はなかなか乗り切れなかった。アカデミー賞をとるだけの果てしないクオリティは思いしったが、動きのあるアクションこそノーランの領域だなあと改めて感じた一作でした

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ディミトロ

2.0自分が日本人である事を強く感じました

2025年8月5日
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鑑賞方法:VOD

原爆の父、オッペンハイマーの自伝。物理学者の栄光と挫折。米目線での原爆投下とは。自伝だからと割り切って観ていたが、やはり嫌悪感は感じた。誰が悪いというわけでもないが、苦悩は計り知れなかったのが伝わる。でも好きな作品ではなかった。

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RYO

2.0フランケンシュタインの誘惑

2025年7月27日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

映画を観てしばらくしてからこのレビューを書いていますが、ほとんど印象に残っていません。
NHKのフランケンシュタインの誘惑「原爆誕生 科学者たちの“罪と罰”」の方がよっぽど印象に残っています。

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KAZddo

4.5オッペンハイマーの映画

2025年7月26日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

難しい

戦争映画ではなくオッペンハイマーの映画。

日本人としては息苦しいほど辛い思いを抱える時間があり、涙の止まらない時間があった。

映画の中で広島・長崎の様子を見せないことに賛否両論ある様だけれど、オッペンハイマーがその様子を見ていないのだから戦争シーンが無いことは至極ナチュラル。オッペンハイマーが抱く不安や想像の描写は上手くされていて、むしろあそこにそのシーンが入ってくる方が、軽んじられていると感じたと思う。

アメリカでなく、原子爆弾をつくった人らでなく、戦争を憎いと思った。

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カブトムシ

4.0以後の世界を生きている

2025年6月22日
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鑑賞方法:VOD

テーマに挑み、残したことがこれからにつながるという確信。誰もが片側からの視点であることは避けられず、時間も戻せないという現実。

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Ironout22

3.0唐突に終わる

2025年6月15日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

時間軸が飛び飛び、場面がコロコロ変わる、セリフの中の名前が誰を指してるのか分からない。で、1時間くらい訳分からん状態で進行する。
原爆の父と呼ばれた男が、権威を失墜し、名誉を回復するまでの個人的な物語といったところか。だいそれた事を成し遂げた人なのだが、非常に狭い世界で生きている。原爆の功績を持ち上げられるが、自分の下らない一言で恨みを買い、高みから転がり落ちる。かと言って廃人同様になるわけではなく、大学教授のポストにはついている。宇宙のパワーを利用した原爆、星の誕生と終焉の映像と諮問委員会に掛けられる現実の対比。
正直原爆を落とされた側からすれば、権威を失墜しようが名誉を回復しようがどうでも良い事だと思った。

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hk

3.5途中から怖かったな

2025年6月15日
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怖い

知的

難しい

ポツダム会議あたりの具体的日付とか観てて複雑やった。

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symi

0.5長すぎる

2025年6月14日
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鑑賞方法:VOD

会話劇はつまらんし、内容は最悪だしおもしろくない

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ゆうき

4.5「原爆の父」のその後

2025年5月17日
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鑑賞方法:VOD

知的

伝記『オッペンハイマー 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』を下にした作品。

映画公開時、オッペンハイマーは原爆の描き方、そして、同時期に公開された映画『バービー』と融合させた描写の「バーベンハイマー」が生まれたりして、大批判が巻き起こりました。特に日本では、原爆をちゃかしている、被爆者への配慮が足りないなどの批判が巻き起こりました。

でもなぁ、作品をみて見て、それらの批判は『なんだかな』と思いますね。そもそも、この作品は、原爆開発に携わったオッペンハイマーを描いた作品なんですよね。被爆者の悲劇を軽視する意図はありませんが、殊更その点について固執するのは、この作品で描いていることをあまり理解していないかなと思います。

それよりなにより、オッペンハイマーが、「原爆の父」としていいように使われて持ち上げられた後は、いろんなしがらみや政治に巻き込まれて非難にさらされていたという事を知りました。もっとも、対外的には、公職追放後も一流の研究者として活躍していたようですが。原爆開発後に、そう言うオッペンハイマーの“その後”を描いた時間が、1時間ほど残っているので、実はそこに焦点を当てたかったのではないかと思いました。

百聞は一見に如かず。

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