オッペンハイマーのレビュー・感想・評価
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天才物理学者オッペンハイマーの天と地
3時間の長丁場を眠気対策のカフェラテを飲みながら鑑賞したのだが睡魔が襲ってくるにつれカフェラテを飲み何とか3時間を寝ることなく鑑賞した(汗)
ソ連との冷戦時代に行われた赤狩りのシーンのほうがストーリーのメインで、要はオッペンハイマーは共産主義者ではないのに妻のキティをはじめ周りが共産主義者に囲まれているからソ連のスパイではないかと疑われた末に汚名を着せられた。
そのためかずーっと取調のシーン。
結局裁判で負けてしまうのだが亡くなるまでに功績が認められたところでエンディング。
オッペンハイマーの複雑な性格をキリアン・マーフィーが演じ切っているのも見事だったし、そこは評価するべき点だと思う。見る価値のある迫真溢れる演技には拍手を送りたい。
一部は原爆のシーンについて抽象的にしか描かれていない事に批判されがちだが、これは原爆映画じゃなくてオッペンハイマーの物理学者としてのキャリアのスタートから物理学者としての栄華を描いているので、分けて考えたら改めて凄い映画だと思う。
グロなしでわざわざR15にする必然性が感じられない
2024年映画館鑑賞32作品目
4月29日(月)イオンシネマ石巻
ハッピーマンデー1100円
「原爆の父」と呼ばれたアメリカの理論物理学者のJ・ロバート・オッペンハイマーの伝記映画
ロスアラモス国立研究所初代所長としてマンハッタン計画で原子力爆弾開発に指導的役割を果たしたオッペンハイマー
オッパッピーではなくてオッピー
チントンシャンテントンではなくてピカドン
演出もBGMも役者の芝居も悪くない
ただ脚本が酷い
わかりにくい
難しい
ウッティ・アレンの映画を観てるよう
広く一般に全世界の老若男女に対するメッセージとしては難解
一流有名大学出身の映画評論家やアカデミーやカンヌの審査員にターゲットを絞ったのか
自分は理数系特に物理が苦手だったからかもしれない
もう少し短くても良かった気もする
女性問題はどうでもいいよ
「ノーモアヒロシマ」「ノーモアナガサキ」といった反戦活動家ではないがなんだかとても言い訳がましいなあと感じた
アインシュタインはよく似ていた
しくじり先生の中田の授業ならもっと面白おかしくわかりやすい解説をしてくれると思うがなあ
原爆がらみで面白おかしくやったらバービーみたいに炎上しそうだけど
科学者の責任は如何に
歴史の解釈は時代ごとに如何様にも変化し続けるのだなと思いました。
科学への探究心と倫理性の間で揺れ続けたオッペンハイマーの葛藤が上手く描かれていてとても面白かったです。
特に大気引火の可能性を否定できないにも関わらず実験を敢行したシーン。
段階では世界を滅亡させるかもしれないと憂慮していたオッペンハイマーが、証明できないことはもはや検証してしまえというある種最も科学者らしい考えでスイッチを押してしまうという恐ろしさにゾクゾクしてしまいました。
色々と考えさせられる良い作品でしたし、
色々な時代背景や世界の繋がりを学ぶ良い機会となりました。
世界中の人々が自国だけでなく、他国の情勢にもっと目を向けることが一番の戦争の抑止力になるのだろうと思います。
人間の愚かさよ
タイトルなし(ネタバレ)
日本では公開前に原爆を投下された広島、長崎のことが描かれていないということで非難もあった映画だったが、映画の主題としてはオッペンハイマーという人間を描いたもので、作品中に広島と長崎の描写が無くても何ら批判の対象ではないと感じる。
ただ、もし製作陣が被爆国の日本人であったら、記録写真や記録フィルムを挿入するのは当然かと思う。
敢えて言うなら映画としては素晴らしいのだが、なぜ挿入するまでに至らなかったのか。挿入したことでこの作品にとってマイナスなことはないように思われる。
原爆投下に対する認識や感情の違い、未だ根強いプロパガンダがそうさせなかったとするなら悲しい。
一方でマンハッタン計画のリアルな状況と、一般的な認識である「戦争の早期終結」に加え、「対ソ連」を見据えた政策であったことが新しかった。
タイトルなし(ネタバレ)
まずR15+ということで、少し過激な性描写が存在しますので、それらが苦手な方、避けたい方は鑑賞をおすすめしません。
ですがグロテスクな描写はほぼないといってよく、それらが苦手な人でも鑑賞に支障はないと思います。
原爆の父ということもあってか「原爆」の映画、という風に鑑賞前は先入観を持ってしまうと思いますが、「原爆」の映画という毛色よりも「オッペンハイマーという一人の人間の伝記映画」という毛色が強いことを頭に入れておくべきだと思います。
「原爆」に注目したと期待にして鑑賞に行くとおそらく肩透かしを喰らいます。
「オッペンハイマーという原爆の父と呼ばれることになる一人の人間の人生・人物像」「当時のアメリカの時代背景(公聴会などの文化/アメリカ科学研究の発展、特に共産主義思想/勢力に対する姿勢)」「(前の要素と関連しますが)二次大戦・冷戦をはじめとする当時の世界の様相」これらの要素に興味がある方ならおそらく楽しめる映画ではないかなと感じます。
なのでこれらにあまり興味がない、という方にとっては長かったり、理解が難しかったりしてつまらないと思われるかもしれません。大々的にハリウッドで公開された映画ですが結構人を選ぶ映画だと思います(俗な話を言えば、デートやファミリーでなどの鑑賞は同伴者が合わないと感じる恐れがあるので、避けた方がいいかもしれません)。
先ほど挙げた三つの要素の中でもオッピー(オッペンハイマーの愛称です)という人間については結構多くの方が興味を持ちやすいと思います。非常に緻密な描写がされていて、オッピーという人間の内面に近づけます。オッピーという人間をどう思うかは個人によると思いますが、リアルな苦悩を抱える様子など非常に生々しい人間を描けていると思います。オッピー自身した発明に対してすごく人間的なんですよ。ある意味(性欲をプラスした)無垢な子供というかね。(子供を見てイライラしちゃうタイプの人はあんまりこの映画は合わないかもwとあるシーンでぷるぷる震えちゃうオッピーとかなり子供のように見えました)
僕は「オッピーという人間を楽しむ映画」だという風に途中から捉えて、非常に楽しめました。
これまで観た映画で最もムカつく映画
日本人として
観る前からあまり好きなタイプの映画ではないと想像していたけれど、やはり好きではなかった。
アカデミー賞受賞もあり、一応見ておこうかなと思って映画館へ。
被爆国の日本人として、映画とはいえ、原爆が実際に作られていく経緯を知ることができて良かったと思う。
オッペンハイマーは、原爆が戦争の抑止力になると、本当に信じていたのだろうか?
残念ながら、現在も戦争は続いている。
そんな世の中のことを考えるきっかけにもなる映画だった。
私が好きなタイプの映画ではないというだけでの個人的な感想と評価であるけれど、俳優陣の演技は素晴らしく、見せ方もとても上手だと思った。
長い時間の映画なので、家のテレビで観ても、きっと飽きるし、集中力も続かなかったと思う。なので、映画館で観ることができて本当に良かった。
殺す側の言い分 殺される側の言い分
オッペンハイマー
考えさせられる映画。史実を知らないと難しいが観れば理解はできる。
史実なのでネタバレではないと思うのですが、鑑賞まで知りたくない方は読まないで下さいね。
まず、映画館で観る価値があるかどうかですが、私は映画館で観て良かったと思いました。
なぜなら私は普段は戦争の話は胸が締め付けられすぎて苦しくなるから苦手で避けていますし、アメリカの史実や物理など知らないので、自宅での鑑賞だと途中で諦めて観るのを止めていたと思うからです。そんな私でも途中から理解は出来ましたし、約3時間飽きることなく最後まで観られました。そして終わってからも頭の中をグルグルと回って考えさせられましたので観てよかったです。観るべきでした。
そんな私がそもそもなぜ鑑賞したのか。広島長崎の直接的な描写はないので前述の通り戦争の話を観ないと決めている私でも一応大丈夫ではと判断。また、持っている映画鑑賞券の有効期限が近いためという後ろ向きな理由が一番大きかったです。
史実を知らないままの鑑賞だったので、聴聞会が大半を占める構成もなぜなのか分かっていませんでしたが、段々と理解はできました。
物語はオッペンハイマーの私生活や計算による討論中心で、実際の原爆が作られる様子は殆どなかったので、いつのまにか原爆が完成されて話が一気に進んだ印象。
オッペンハイマーは原爆の開発はしたものの水爆には反対、この理由については明かされておらず疑問が残りました。史実でもここは謎なのでしょうか。
広島長崎後の聴聞会の場面で、私が色々疑問に思った点が明らかになっていきました。伏線回収のような。史実を知っていれば疑問でもなかったかもしれませんが、私は無知でしたので。それでもおかげで理解はできました。その後の話の方が原爆投下以前の話よりメインのような。長かったです。
原爆開発に突き進むオッペンハイマーに、
「私は参加しない。罪のない一般人もたくさん死ぬ。物理学者はそんな事のために存在するのか」
と涙ぐむ物理学者の友人がいるのに、オッペンハイマーは突き進んだ。
この後の展開を見る限り、彼はこの時はただ研究に邁進しただけかもしれないが、原爆投下による死者は5-10万人しか(しか?)出ないとしっかり推測していた。実際の22万人に比べれば少ないかもしれないが、それでも多すぎる死者数なのに戦時中で感覚が麻痺していたのか。
私が少し救われた点は前述の物理学者の友人以外にも所々ありました。
ヒトラー亡き後、空襲で既に壊滅状態の日本に原爆を投下する必要はないと訴えた科学者が居たこと(オッペンハイマーは残念ながら、原爆の直接的軍事使用しか方法はないと否定しています)。 また、原爆実験成功自体は喜んでいたオッペンハイマーですが、広島長崎の原爆投下を知った後は苦悩し、「私の手は血塗られている」と語ったこと。周りのアメリカ人はこれで戦争が終わり多くのアメリカ軍人の命が救われたと歓喜の渦にあったので、対照的でした。ここの苦悩はかなり表現されていて素晴らしかったです。
唯一の被爆国である私達が観てもアメリカは決して真っ黒ではなく、所々に白、もしくはグレー、または黒から薄い色に抜けていった箇所があり、考えさせられる映画ではないかと思います。未だに戦争が絶えないこの世界でたくさんの国に上映されてほしいです。
アカデミー賞
ユナイテッドシネマズとしまえんIMAXで
見てきました。
満席できはないけど結構入ってました。
余談ですが座席がペソペソで尻が死にました。
また、コナン、ゴジラコング、SUGA公開の影響で
都内唯一のIMAX公開劇場に。
としまえん公開続けてくれてありがとう!
事前知識なしで見に行ったので、
時系列、白黒パート、登場人物の多さから常に
頭フル回転、ノーラン流に振り落とされないように
集中して見られたので3時間長く感じませんでした。
アカデミー賞作品賞受賞映画なのでエンタメでは
ありません。人間ドラマです。
あらすじには「オッペンハイマーの栄光と挫折、
苦悩と葛藤を描く」とありますが、
苦悩は割とあっさりと感じました。
感情移入はしずらいかも。
原爆がドイツ降伏前に完成していたら、
本当にドイツに投下されていたかは
疑問に思いました。実際どうなんでしょう?
核兵器が作られる前には戻ることはできない。
広島長崎の後に核が使用されていない点においては、
まだ希望が持てる。人類、科学はまだ大丈夫だと
思いたい。
たしかにノーランらしさはあんまりなかった
みんなのレビューが適切なので気になったとこだけ列挙する。
長い。まぁそこは知ってたから良いけど
最初の方から白黒シーンとカラーシーンの繋がりがよく分からなかったのが回収が遅いのでもうちょっとわかりやすく出来なかったか、なんならモノローグでばらしておいても良かったのではないか。
実験のシーンでそんなに衝撃を受けるほどの衝撃がないのは核爆発じゃないのが見て分かるから、爆発シーンはそりゃ難しいし、なんと言うか燃焼シーンはCGってわかりやすいってのはある。
アジア人は一切出さないのはアメリカの物語にしたかったからかもしれないが、原爆被害者のかけらも映さないで目を背ける描写でアメリカ人にどこまでとどいたやら、、、
人類の滅亡が決まった日
オッペンハイマー個人が核を開発したとはいえ、これはもう人類全体の、いや全ての生命体への冒涜の問題なのだ。開発してしまったものは仕方がないが、核が開発された時点で人類が滅亡するのは既定路線なんだと思わされた。なぜなら、本作の様に沢山の人間の思惑が重なり核を使う理由なんていくらでも誰でも作れるし、歓喜ですらできる。私が原爆で黒焦げになった人間の方を知りたくなるのは、日本で生まれ育ち沢山の広島と長崎に触れてきたからなのか?敗戦直前のあの日あの場所にいたのは当然ながら子供が多かったというのをNHKの番組で知った。アメリカもきっとそれを知っていたに違いないと思う。
本作を鑑賞してみて、むしろアメリカ映画には《はだしのゲン》の様な焼かれた側の目線の作品はあるのかということを知りたくなった。アウシュビッツものはたくさんあるけれど。鑑賞中、原爆投下で歓喜する人々と現状のパレスチナの状況に歓喜する人々が重なってしまって、虚しさでいっぱいになった。ガザで殺されているのはおそらく子供達が多いのだろうと思う。
すごいけど腹立つ
素晴らしい発明なのに使い方を間違えた
消化不良で再見したいけど、プログラムと本読んでます
映画の肝の一つ、「誰主観」のストーリであるか、の軸を意識して鑑賞するべきと思った。
ここには蟻の眼としての広島・長崎の惨状を映像化する必要性はむしろ「ない」かと。
お互い連合国でありながら、すでに共産国ソ連を脅威と見做し、戦後の冷戦を想定したアメリカの戦略性と闇を見た。
白眉であったアインシュタインとのシーンをちゃんと見ておきたかった。最近は動画配信での鑑賞に身体が慣れすぎ、「いつでも(戻って)もう一回見直せる意識」が抜けない。劇場内でも、ここぞというシーンで「緊張感に欠ける鑑賞態度」の自分が情けない。
キリアン・マーフィーの役づくりはもちろんのこと、強い妻役のエミリー・ブラントの深い瞳の演技が好き。マット・デイモンは、何だかレオナルド・デカプリオに似ていた。
予備知識無しに鑑賞したら、ストーリーが追えずにアタフタ。 軽くでも...
予備知識無しに鑑賞したら、ストーリーが追えずにアタフタ。
軽くでも、下調べした方が何倍も楽しめると思います。
こんな平凡な男たちが、神と対峙する運命になるなんて。その事が一番恐ろしかったですね。
ルイス·ストローズの執念深さと思い込みの激しさが、負の連鎖の象徴なんでしょうが、取るに足らない人間ほど、重要人物になりたがり、醜悪なレイシストとなるのでしょうね。ロバートさんは授賞式でも役から抜けずにいらしたようで。
キリアン・マーフィー、ロバート・ダウニー・Jr、マット・デイモン、ジョシュ・ハートネット、マシュー・モディーンのキュートボーイ時代に思いを馳せてしんみり。平凡な男たちも、かつては太陽のように輝いていました。
時系列が難しかった
世界史の知識が乏しいと深く理解できない。学生のときに、ちゃんと勉強しておくべきだった!
広島・長崎への原爆投下シーンが描かれていなかったのが物足りない気がしたが、オッペンハイマーは実際には見ていないのだから、彼目線の映画としては、それでよかったのだと思う。
原爆製作に成功したと言って喜ぶ姿は腹立たしかったが、鑑賞者にそう思わせることも演出なのだろうか。
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