「予習しといた方がいいと思う。」オッペンハイマー えさんの映画レビュー(感想・評価)
予習しといた方がいいと思う。
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カットや時間軸が入り混じっていても違和感なく見れるのは流石。
あと音楽、さらにいうと振動音やSEがドクドク身体に伝わってきて映画の世界に没入できるのも良い。
YouTubeで予習してから観たので特に駆け足の序盤などは脱落せずに見れた。それが無かったら難しいかもしれない。
やはりどうしても日本の話題が出るとセンシティブな気分になるが、なるべく冷静に見ようと思った。だけどやはり心の奥にザワザワしているのも感じた。
主人公は「偉大な」業績を挙げつつも後悔の念や周囲の裏切りに合い、使い捨ての扱いになった。形では業界から認められた存在ではあるが、挙げた成果に対して本質的にはその責任だけがのし掛かった。
上映時間ほど長さはそこまで感じなかったし、動きが少なくなんだか難しい会話だらけの後半も退屈なく観れた。
日本人からして中々センシティブな題材で、一時期日本上映はどうなんだ?という話題になったと思う。
いや、日本人だからこそ見ておくべきだ。的な主張もあったという記憶がある。
個人的な総括としては、別にその日本人としてのセンシティブさ、切なさを感じながら、もしくは耐えてまで観るようなレベル感の作品でもないように思えた。
あくまで「主人公の人生」がメインに思えたし、なにか反戦要素や原爆投下に対するメッセージ性もそこまでではないし。
映画の最後に伏線や謎が回収されてドヤって終わる演出。またそれかってなる。
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