「消化不良で再見したいけど、プログラムと本読んでます」オッペンハイマー Kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)
消化不良で再見したいけど、プログラムと本読んでます
映画の肝の一つ、「誰主観」のストーリであるか、の軸を意識して鑑賞するべきと思った。
ここには蟻の眼としての広島・長崎の惨状を映像化する必要性はむしろ「ない」かと。
お互い連合国でありながら、すでに共産国ソ連を脅威と見做し、戦後の冷戦を想定したアメリカの戦略性と闇を見た。
白眉であったアインシュタインとのシーンをちゃんと見ておきたかった。最近は動画配信での鑑賞に身体が慣れすぎ、「いつでも(戻って)もう一回見直せる意識」が抜けない。劇場内でも、ここぞというシーンで「緊張感に欠ける鑑賞態度」の自分が情けない。
キリアン・マーフィーの役づくりはもちろんのこと、強い妻役のエミリー・ブラントの深い瞳の演技が好き。マット・デイモンは、何だかレオナルド・デカプリオに似ていた。
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