劇場公開日 2024年3月29日

「黒い雨」オッペンハイマー may 929さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5黒い雨

2024年4月8日
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鑑賞方法:映画館

密度の高い3時間だった。ノーラン監督特有の時間軸の交差はあったものの、3つの軸がカラー、モノクロなどで分かれており比較的わかりやすかった。下から突き上げるような振動と一定に刻まれるリズム、視覚を刺激する映像は劇場で体感すべき。

非常に優れた頭脳を持ちプライドが高く時に不遜とも取れる態度をとるオッペンハイマー。正直好感は持てなかったが、頭の中で構築した兵器の爆発を目の当たりにしてからの変化は人間らしいものだった。
被爆国日本の惨状が全く描かれないことに物足りなさを感じたし、オッペンハイマーの負った精神的ダメージの説得材料に欠ける。が、戦争に利用された一科学者の悲劇を知り、我々は今もまだ最悪の兵器と共存していることを改めて思い知らされた映画だった。

キャストはノーチェックだったので、すごい役者陣で驚いた。ゲイリー・オールドマン!

may 929
Mさんのコメント
2024年5月7日

コメントありがとうございました。
表現は何と言うべきかわかりませんが、私たちは多くの核兵器のある天体に暮らしていることを実感させる映画でした。

トルーマン役ですかね。何でもできる俳優さんですね。

M
Mさんのコメント
2024年4月8日

「共存」と言っていいのか・・・。
とはいえ、現実に多くの核爆弾が作られているのは事実ですよね。
「黒い雨」子どもの頃に読みました。

M