劇場公開日 2024年3月29日

「難しいテーマだからこそ」オッペンハイマー スキーヤーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0難しいテーマだからこそ

2024年4月4日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

通常スクリーンで鑑賞
原爆の父と呼ばれた人の話を漠然としてだが日本人として見ておいた方が良いような感じがして鑑賞しました。
物語が佳境に進むにつれ、この映画を広島と長崎の方々はどのような心境で見るのだろう?としきりと考えてしまいました。
IMAXで見なかった理由が、こういうテーマはスクリーンの大きさとかで出来映えの印象が変わるべきではないと思ったからです。
自分としては高くない評価になった一つの理由で、大きな音で驚かせたり、抽象的な光の粒やラインアートみたいな映像を多用して語るべき物語ではないと感じます(きっと中性子や素粒子等を表現したかったのだと思いますが・・)、もっと違う部分に時間を割いて欲しいと思いました。
見る上で、物理の知識は少し必要、当時の時代背景の知識はかなり必要かなと、オッペンハイマーの置かれてる立場や背景などがなかなかわかりづらかった気がします。
物語の後半で彼が審問会?でいつから道徳的な懸念を持つようになったのか?と問われるシーンがこの映画のテーマなのかなと思いました、科学者と兵器との切っても切り離せない永遠のテーマですよね・・・・
登場人物達がどこまで現実に即しているか解りませんが、即しているのだとするとやはりアインシュタインはスゴいのかと思ってしまいました。
学者として頭角を表してからのオッペンハイマーしか描かれてないので、幼少期からの生い立ちや引退後の彼の思想などを知りたかったかなと思います。
とはいえ、こう言うテーマを映画として取り上げる事には大変な価値があると思います(米国目線ではあるが、多分それが当時の当事者達の目線なのかと思ってしまいます)。
文明の発達に応じて人の誠心も追い付いて行きます様にと願ってやみません。

スキーヤー
スキーヤーさんのコメント
2024年4月4日

Mさん
コメントありがとうございます。
そう思いながら見た方が沢山居ると信じたいです。
私はノーラン監督をさほど好きではありませんし、内容も書いたレビューの倍以上思った事がありますが、このテーマで映画を作った事に評価ですよね。

スキーヤー
Mさんのコメント
2024年4月4日

はい。このテーマを、世界的に著名な監督が取り上げたことにこそ意味があると思います。
「この映画を広島と長崎の方々はどのような心境で見るのだろう」私も同じことを思いました。

M