「シーツを入れろ」オッペンハイマー カズユキさんの映画レビュー(感想・評価)
シーツを入れろ
こないだ鑑賞してきました🎬
「マンハッタン計画」にリーダーとして参加したキリアン・マーフィ演じるオッペンハイマー。
3年と莫大な資金を費やし、ついに原爆を完成させた彼ですが…ナチスに使うはずだった原爆は日本の長崎と広島に投下されます。
多くの民間人が犠牲になり、結果的に大量破壊兵器を生み出してしまった彼は、ロバート・ダウニー・Jr演じるルイスの根回しによりスパイの嫌疑までかけられ…。
ラストのなんともいえぬ表情のカットなど、オッペンハイマーの苦悩と葛藤がキリアン・マーフィの演技に体現されてました。
アカデミー賞も納得の演技です🙂
ロバート・ダウニー・Jrも、色々根に持つ性格のルイスを熱演。
オッペンハイマーを追い詰める為に、あれやこれやと奔走しています。
今回オッペンハイマーの妻キティを演じたエミリー・ブラントは、厳しい表情が多めでした。
ここぞというときに、オッペンハイマーをしっかり支えてくれます。
ジーンが亡くなって、森がなんかでうずくまっている彼を叱咤するシーンや、後半では意地悪な質問を繰り返すジェイソン・クラーク演じる検事にうまく反撃したり。
精神的に不安定なジーンを演じたフローレンス・ピューも、危うい部分がよく現れた演技でしたね。
「あなたは用があると私のところへきて、また去っていく」
そして、マット・デイモン演じるグローヴス。
なんだかんだ、最後までオッペンハイマーと計画を実行し、原爆開発に成功します。
「世界を破壊するな」という台詞は印象的です。
日本人として、長崎と広島に原爆が投下された事実を考えると複雑な部分もあります。
しかしこれは1つの映画ですので、アカデミー賞7冠に輝いた本作をスクリーンで観ることが出来たのは良かったと思っています。
3時間の長さも、あまり感じませんでした。
ノーラン監督好きの方は、問題なく楽しめると思います🙂
共感ありがとうございました。
これは、字幕がないのが本当にしんどく、オッペンハイマーの生涯を予習してから臨めばよかったと、強く後悔したくらい、特に赤狩りのシーンから難しくなりました。