「これは反戦映画ではない」オッペンハイマー ちゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
これは反戦映画ではない
これは反戦映画ではない。
戦争や科学を小道具にした壮大な政治闘争劇である。広島も長崎もストーリーの中の出汁になってるにすぎない。
体験型映画という言葉に釣られてIMAXでわざわざ観たが爆音はほぼオッペンハイマーの妄想、実際には密室の中の会話でストーリーが完了している(戦場のシーンが一切ない)。フローレンスピューが味変になっていたが、それがなければ退屈極まりない3時間になるところだった。
わざわざIMAXで観る必要はなかった。
公開週にもかかわらず興収第4位スタート。変な家やドラえもんにも負けてる有様。たいして混んでないから暇なら皆さん観てください。
(独り言)
見掛けだおしだぞ、クリストファー・ノーラン。俺はムンクの叫びを見たいわけじゃない。オッピーの苦悩だけで3時間、俺にとっては財津一郎だよ(きびし〜ぃ!!)キリアン・マーフィーの独り芝居はもういい。
2024.4.22再見
どう観ても、ノーランの言う反戦映画には観えなかった。科学者対政治家の小競合にしか見えない。ストローズは悪目立ちし過ぎだし、結果オッペンハイマーが復権したってだけで平和なんかそっちのけに感じた。きっと日本の描写がなかったせいだな、単なる伝記映画だとわかった。
コメントする