劇場公開日 2024年3月29日

「感情にではなく、理性に訴える映画」オッペンハイマー J417さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5感情にではなく、理性に訴える映画

2024年3月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「Oppenheimer」
「オッペンハイマー」
2024年のオスカー作品賞に加えて、クリストファー・ノーラン作品なので鑑賞♪
世界では1年前に公開されましたが・・被爆国日本では、どこの配慮の結果か??公開が見送られたいわくつきの映画。
オスカー取ったので興行的には収益が見込まれるからと、公開されたのでしょう♪

反戦映画でもないし・・もちろんアメリカ人にありがちな、原爆礼讃でもないし・・核兵器を開発してしまった、天才物理学者の人生と それを取り巻く人々の姿、欲望を淡々と描いた感じ・・。
映像の表現は、さすが クリストファー・ノーラン♪
なぜ、オッペンハイマーが、公職を追放されたかを縦糸に・・彼の人生や、時代背景を織り込んでいく感じですが・・
大前提の、公職を追放されるという出来事に至る道筋、交錯する人間関係がもう少しわかりやすく描かれていると助かったかも・・(汗)

正直、登場人物の名前と顔を一致させるのに苦労・・画面にいない時に、名前で登場する人が多くて・・(汗)名前も・・ありがちな名前じゃないから(笑)
そんなんで、前半は睡魔に襲われることもありましたが・・後半は引き込まれました・・。

よく知ってる俳優が多くキャスティングされていますが・・時代の雰囲気、時代の人物になりきっているので・・
あれ、あの人じゃん♪と・・素晴らしく演出されてました。

ナチの「アイヒマン」と同様、愛国心ゆえ職務に忠実だった結果の「原爆の父」だったのかもね・・。
男の嫉妬は恐ろしい物です

J417