「映画の上手さと語ることの背景」オッペンハイマー またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
映画の上手さと語ることの背景
観客の頭を適度に揺さぶる構成、登場人物の多さと複雑な時制を扱いながらそれほど混乱させない。まず感じたことは、とても上手い映画だということ。しかし好きではない。
好きでない最大の理由は作品そのものににあるわけではない。この作品は人をこそ描くもので戦争や原爆被害を描くものではないことも承知している。ただドイツとの競争で作られた原爆を「ドイツは降伏したから落とせない、それなら日本に」みたいな軽さで落とす判断だったり、当時は彼我ともに戦時で麻痺していた事も含め、加えてオスカー授与の露骨なシーンもありもやもやが取れない。こちとら昭和のオヤジ、仕方がない。
東京大空襲に触れている点やわずかながら被爆イメージも描いている点、良心も感じることは感じる。ピューちんのもよく見えたし(笑)
またぞうさん、タッチの速さで遅れをとったのかもしれません!同感はまたぞうさんのレビューに対してです。今日、二回目鑑賞して多少は余裕持って見ることできて、見落とし、聞き落としを補えました。キリアン&エミリー・ブラントがもっと素晴らしい、そしノーラン監督&音楽もいいとやっとわかりました
トミーさん、コメントありがとうございます。オスカー授与式の行いは役のせいでも酒のせいでもなく、あれが自然な態度であり、かつアカデミー賞で世界中に報道されることがわかっているのに気にする必要も感じなかった、ということを問題だと思っています。エマ・ストーンなどは受賞映画の問題提起さえ矮小化するものだと思っています。
共感ありがとうございます。
オスカー授与式での振舞いは、ここでそれが出ちゃうか?と思いましたね。役が抜けてないのか、大分酒が入ってたのか、再び驕りたかぶっていたのがバレちまいました。