劇場公開日 2024年3月29日

「レイトショーのIMAXで2回目を観ました👀」オッペンハイマー 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5レイトショーのIMAXで2回目を観ました👀

2024年3月30日
iPhoneアプリから投稿

興奮

知的

難しい

タイのチェンマイへ旅行へ行った際に本作を観て以来、2回目の鑑賞です(確かレビューを投稿したはずなんですが見当たらないので再投稿💧)。

チェンマイで観た時は当然日本語字幕が無かったので、拙い英語力と場の雰囲気で、展開をイメージして観ました。それでもエキサイトして観られました。

今回満を持して日本語字幕のIMAX‼️皆さんが仰る通り、知的な会話が本作の大半を占めるので、ついて行くのに必死でした(ギリついて行けませんでした😅)。
その中でも病的に研究に没頭する男や、彼を取り巻く女性たちや、第二次世界大戦の背景や、共産主義との対立、核爆弾を生み出したひとりの人間の苦悩はスクリーンを通して、ありありと観られました。

言わずもがなですが、IMAXで観たのは正解でした。
大画面は勿論ですが、音の迫力、オッペンハイマーの心理描写は今まで体感した事のない得体の知れない恐怖を感じました。

マンハッタン計画、トリニティ実験のシーンの後には聴聞会のシーンが待っています。何人も証人が出て、合間にはストローズのシーンも挿入されるので、頭がこんがらがりそうになりますが、集中して観るとシーンの端々にグッと来るシーンや、ゾクっとするシーンが紛れています。是非お見逃しなく👀

この作品はアメリカ人作家原作(American Prometheus)の伝記を、イギリス人監督(Christopher Nolan)がメガホンを取り撮影した映画なので、日本人から見て腑に落ちない所もあるでしょう。

日本人から見た原爆も、アメリカ人から見た原爆も、確かな原爆です。様々な視点から恐ろしい科学兵器を見て考え、学ぶ事は人類にとって有益だと思います。
この作品は日本人にこそ観ていただきたい映画です。
原爆を落とすよりも議論を戦わせる方が、よっぽど平和で生産的です。

是非IMAXでご覧下さい!少し長いですが損はさせません👍

蜷川吝塀