「よく・・よく、」オッペンハイマー トミーさんの映画レビュー(感想・評価)
よく・・よく、
最後まで抑制されたトーンで貫けた。どこかでエモーショナルな感じになるのを必死に抑えたイメージ、これがノーラン監督の作家性なのか。
序盤は若く理想に向かうロバートが鮮やかに見えるが、原爆開発に傾倒していく部分もさほど嫌悪感が湧かない。国の為、仕事を完遂したという気持ちが皆に有ったと解るから。終盤の聴聞会は大分冗長だったが、ダウニーJRの悪役が立った所は観易かった。
これを観て各自どう判断しますか? という体でも無かったと思う、ただただ静かに淡々といった感じでプロメテウスになってしまった男の半生を描いた?
共感ありがとうございます
原爆を作った者、原爆を使った国、原爆で被爆した国、
この三者の視点がなければ、原爆の実像に迫ることはできません。
日本の視点を排除したのは、アメリカの国民感情に配慮したためでしょうか。残念です。
では、また共感作で。
ー以上ー
トミー様
コメントいただきありがとうございます。
クールダウン、クールダウン……なるほど〜。
トミーさんのおっしゃる通りかも知れませんね。
ありがとうございました😊
コメントありがとうございます。
「プロメテウスになったオッペンハイマーの人生」でしたね。
批判するでもなく功績を称える事もなく。
観た人それぞれが原爆や戦争をどう捉え、未来にどう伝えていくか考えるきっかけになれば良いかなと思いました。
エモーショナルにならない様に、誰にも感情移入しない様に、割と淡々と事実を並べた感じだと思いました。
ただノーランは以前から、人間描くの下手くそって評価もありますね。
コメントと共感ありがとうございます。
まあノーランなんで普通に人物の半生を描くとは思わなかったんですけど、8ヶ月も待たされたので期待が膨らんで分、肩すかし感もあります。
トミーさん、コメントありがとうございます。
私も不勉強なのでよくわかりませんが、あれだけ赤狩りとか、公職追放とかで、科学者として真摯に向き合うべき問題が、政治家や周辺の事情によりゴタゴタと本質から離れていくのは、どうにも耐えがたい絶望をもたらしていたのではないか、とは思います。
再度の返信ありがとうございます。戦争は無くならないですが 戦争自体が悪 という啓発が必要かと思いました。クローズアップ現代は素晴らしい。ただ、単純に事実の映像まとめた 映像の世紀 の方が単細胞の私には分かりやすく良かったです。
トミーさん、コメントありがとうございます。オスカー授与式の行いは役のせいでも酒のせいでもなく、あれが自然な態度であり、かつアカデミー賞で世界中に報道されることがわかっているのに気にする必要も感じなかった、ということを問題だと思っています。エマ・ストーンなどは受賞映画の問題提起さえ矮小化するものだと思っています。
コメントありがとうございます。
扇情的な描写はないですが、時系列の切り替えと劇伴の効果か、個人的には終始緊迫感を味わえてよかったです。
アインシュタインとのあの会話をラストに明かしたことで作品が締まった感じで、映画的にはかっこよかったです。
恐らくメメント辺りはまんま 自分のマンガの読み方の手法を使ってますね!
イチイチやってることが前代未聞で そんな変なやつに大金渡して一才文句言わずに映画作らせてる会社がリスクしか無いのによく大作やらせてるよなってつくづくおもいますよ! ノーランとかA24で細々と訳わからん作品撮るくらいの人ですよ普通は!
秒差のイイねコメントありがとうございます。確かにケン・渡辺 最後に合致❗️
本作は 観客に丸投げされてるので 各人様で意見割れますね。
私的には 戦争をすること自体が「絶対悪」なので アメリカ🇺🇸が核開発に燃えたのもやむを得ないと思います。
日本が持ってたら100%他国へ投下してたでしょうから・・戦争自体を・・と思います。
今週の山 トーナメントの山 🏔️エベレストK2レベルの方が、かえって衝撃🫨受けました。趣味ですからまあどうでもイイと言えばいいですけども・・
今晩は
コメント有難うございます。
(個人的な事で恐縮ですが)年度末進行の中、韓国コメディ(面白かった・・。)を”俺は見に行く!”と宣言した挙句のほぼ徹夜の鑑賞。(流石に、車の中で1時間爆睡しました。)
で、今作、最初は”ウムム・・。カット割りが早いし、多数人物が出て来るし。”と思ったのですが、近代アメリカ史、及び哀しき広島、長崎の出来事を別の多数映画で学んでいたので、序盤後半からとても面白かったですね。上映時間3時間ですが、体感2時間強でした。
それにしても、米英にとっては禁忌と言っても良い広島、長崎への原爆投下をテーマの一部にした、クリストファー・ノーラン監督の地位故の力量には有難いと思いました。
(映画は、娯楽でありながらでも文化であり、更に社会の思想へのメッセンジャーである。という事を具現化した作品だと私は思いました。)
(ナント、日本を含め世界の7割が広島、長崎の悲劇を知らないという事実に、この映画が激しい怒りと問題提起を叩きつけた意義は大きいと思います。)
只、この作品が半年前に公開されヒットした事に対しての欧米の志ある若手の、何らかの行動に期待したいし、私のレビューには書かなかったのですが、そこにクリストファー・ノーラン監督の意図が有ったと信じたいです。
これからも宜しくお願いいたします。では。
共感&コメントありがとうございます。
私も、事実をありのままに、それに加えてストローズとの確執を描きたかったのかなと思いました。広島・長崎の惨状は、どう描いたとしても批難の声が上がったでしょうね。
コメントありがとうございました。
一晩寝て起きたら、オッペンハイマーの個人的な貞操観念の低さがわざわざ描かれているところとか、世界の消滅の可能性がゼロではないのに、つくったら使ってみたくなる感じとつながっていて、人間のしょうもなさと、手にした力の不釣り合いが提示されてる映画ってことなのかな…と考えるようになりました。
トミーさんの仰る通りで、作品を観ることなく正義を振りかざして作品や監督を非難するさまは、一方的にオッペンハイマーひとりを生贄にしようとする当時の米国の大衆の姿と重なります。
決してオッペンハイマーひとりの「功績」ではないし、彼を「罪人」として葬り去ろうとする周りの人々の暴力性を丁寧に描いていて、さすがだなぁと納得しきりでした。オッペンハイマーも、その他研究者も軍人も、私たちも同じ罪ある人間だと実感させられます。