劇場公開日 2024年2月9日

  • 予告編を見る

「笑えなかった」身代わり忠臣蔵 稲浦悠馬 いなうらゆうまさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0笑えなかった

2024年3月21日
iPhoneアプリから投稿

# 前半

ムロツヨシに笑えなかった。

たとえば同じく個性派俳優である佐藤二郎は「変な家」で作風のトーンに合わせつつも自分のカラーを出していた。

だが本作のムロツヨシからは、作品に合わせたトーンではなくて、単にいつものムロツヨシの主張が出てしまっている気がした。

あとはなんだろう。本作もコメディではあるのでコメディタッチの演技が合っていても良さそうなものだが、やはり時代劇はもう少し真面目寄りなテイストの方が良いと思った。

僕が最初にムロツヨシを知ったのはコメディ番組の「LIFE」の頃だったけど、やはりムロツヨシは全く真面目さのないコメディで輝く役者なんじゃないだろうか。勇者ヨシヒコもそうだったし。

# 効果音

人の動きに合わせて「ビヨーン」とか「ピョコピョコ」とか効果音を入れてまで笑わせようとしてくる。

昭和初期のコメディみたいだ。

# 後半

後半はコメディタッチはなりをひそめ、人情真面目路線に変わって行く。

# 剣豪

吉良家の強い人。どこかで観た俳優だと思ったら北野武の「クビ」に出てきた蘭丸役の人だった。

怪しくて良い雰囲気。

# 吉良の家臣

一見真面目だが、吉良のことが大好きで、実は吉良のS具合に快感を感じる変態。林遣都は良い味を出していた。

# ジタバタ芸

ムロツヨシがめちゃくちゃ速いスピードでジタバタする芸は面白かった。

稲浦悠馬 いなうらゆうま