劇場公開日 2024年2月9日

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「納得できたところとものたりなかったところ」身代わり忠臣蔵 てつさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5納得できたところとものたりなかったところ

2024年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 エンドクレジットで原作が紹介されたので、主な筋書きはそこからできていると推測した。レビューをみると、原作を単純化した部分もあるようだ。ただし、脚本も原作者が作成しているので、自分で取捨選択された結果なのだろう。
 敵との共謀に関して言えば、犠牲を少なくという趣旨はわかるけれど、大石内蔵助も信じ過ぎで、騙されることを考えなかったのだろうか。天野屋利兵衛が出てこないし、様々な潜入探索、上杉家とのつながりも描かれない。清水一学が計画通り酔い潰れていて、直ぐに上野介が斬首されて終わりかと思ったら、清水一学が復活し、堀部安兵衛と大立ち回りしたのがみどころだった。さらにまた復活とは驚いた。寛一郎氏は、『せかいのおきく』の役も良かったが、本作ではさらに凄味を増していた。
 ロケ地では、木津川流れ橋に行ったことがあり、直ぐにわかった。嵐山通船と渡月橋もわかった。泉岳寺には45年前に行ったが、あんなに標高が高いところではなかった気がする。

てつ