「新しい感覚のお笑い忠臣ムロ劇場」身代わり忠臣蔵 七国こうさんの映画レビュー(感想・評価)
新しい感覚のお笑い忠臣ムロ劇場
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忠臣蔵を小さい頃からこよなく愛し10代の頃は歴史小説も読み漁った1人としてムロツヨシがこのストーリーをどう料理するのか楽しみに鑑賞した。
結論から言えば予想通りの結末。そりゃそうだ。これだけ歴代の忠臣蔵がある中で易々と結論は変えられない。まさかの大石内蔵助が生き続けたとは出来ないよね。でもそんな中でも、この映画はムロツヨシワールドによって全く違う忠臣蔵、いやはや忠臣ムロツヨシを見た感じがする。高校生の娘と見に行ったが大爆笑もあれば感動シーンもありあっという間の2時間だった。
ただ、長谷川一夫や鶴田浩二、市川雷蔵、松平健や田村正和のような忠臣蔵を期待するならやめといた方がよい。そもそも今回は吉良上野介にフューチャーされた作品で今までのような作品を歌舞伎とするなら、今作品はあくまで大衆向けの演芸作品。しかも上方漫才ではなくツービートを輩出したストリップ劇場のあった浅草フランス座の漫才のようなもの。常識を求めるならやめといたほうがよい。人によってはやりすぎと言われるだろうが、今作品は道徳作品では無くお笑いなのだ。予告編を見れば十分に伝わるのだから、それが不快なら、はなから見ない方が良い。
個人的には笑いあり人情あり感動ありの最高のムロツヨシ娯楽作品となった。他の登場人物もハマり役ばかりで楽しかったです。
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