「早退しよ! 演芸場行こ!」瞼の転校生 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
早退しよ! 演芸場行こ!
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大衆演劇の一座は多くが家族経営なので義務教育期間の子供は公演が移動する毎に転校しなければならないので、勉強は身につかないし、なるべく友達を作ろうとしないのはとても悲しい。
進路調査票にすぐさま大きな字で「役者」と書く裕貴。
子役や娘役で60ものの演目を覚えなくてはならない。
実際は選択肢はないも等しいのに、座長の父親が裕貴が役者以外の道を望んでいないか、カマをかけるように、「迷っているように見えたから」と話しかけるのは悪役になりたくない気持ちもあるのだ。
健(斉藤潤)が早退、1ヶ月で転校の情報だけで、大衆演劇❓と当てるのは可笑しかった。
カラオケ行こ!での主演で達者な斉藤潤に比べて初々しい松藤史恩がとてもよい。
地下アイドルネタも上手くからませ、福田村事件で橋のたもとで御守りを渡す娘役だった葉山さらが二人の橋渡しをする役でこれまたキュンキュンしてしまった。
数学のテストはもう少し時間があれば100点だったかも。やったところは満点だったね。
健の両親は養父母で、ふたりとも実の母親を知らない。公演最終日の演目を瞼の母にしてくれと団員に願い出て、全員が快く応じてくれる。脚本がなかなか良くできていて、オジサンはもらい泣きしてしまったよ。
十条銀座の篠原演芸場。
十条銀座は下町風情の残るいいところ。
斉藤酒場も健在だし、鳥大のチキンボールは今も10円。
HEY! ! JUJO
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Bacchusさんのコメント
2024年3月8日
小規模作品だなというのがわかる粗さみたいなものはありましたけれど、良かったですよねホント。
私も千秋楽のステージ裏のシーンで少々ウルッと来てしまいました!