「ちゃんと原作に繋げてよ。」ドラキュラ デメテル号最期の航海 いも男爵さんの映画レビュー(感想・評価)
ちゃんと原作に繋げてよ。
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ドラキュラがルーマニアからロンドンへ船で渡る話で原作読者にはバッドエンド確定映画。
船員は白人だけなのに黒人医師にヒロインなどのオリジナル要素を追加するのはご時世柄かな。
原作では10ページの内容で二時間近く話を持たせる為に船員を襲う前に律儀(?)に家畜から吸血して最後までヒロインを襲わないドラキュラや積み荷がヤバいと分かってるのに海に捨てずロンドンが近付いたら昼間の内にさっさと救命ボートで逃げないなど見ていて何でやらないの?となる(この辺りは原作だと船長の日記ってことでボカされてたけど)。
ただ船長の孫もしっかり襲って吸血鬼化させて太陽の光で焼き殺す展開は良かった。
肝心のドラキュラは終始全裸で顔は禿げ頭にトンガリ耳と完全な怪物で貴族らしさは一切無し。船を襲う謎の怪物に徹っしさせたかったんだろうけどドラキュラといえば美形のイメージが強いだけに不気味さだけでは正直物足りない。せめて上陸してから服を着てるシーンでは美形にして欲しかったな。
最後に黒人医師が生き残ってドラキュラは俺が倒すとかジャンプの打ち切り漫画みたいな終わり方でするけど原作では一行も出てこないんだから医師っていう設定を生かしてヴァン・ヘルシングと知り合いになるとかうまく原作に繋げるべきだった。
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